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公園×子育て支援拠点② い~てらす

以前、公園×子育て支援拠点として長岡市にある「こそだての駅 てくてく」を紹介した。

今回は新潟市にある公園×子育て支援拠点である「い~てらす」を紹介する。い~てらすは、子どもと親、地域住民が運営に主体的に参加し、まちぐるみで支えあう、地域子育て支援の拠点、地域コミュニティの核となる施設づくりを目指している。

私は昨年12月、卒業論文の研究のため、足を運んだ。そこで得た内容をまとめてみたい。

地域で子育て支援を展開する意義

地域にある施設の一番の目的、それは「虐待防止」。子育て世帯が子育てを楽しいと思えるようになってもらうように手助けをするためにあるのが施設だという。

今では少子化も進み、社会の中で子育てをしていくことが求められている。

例えば地域でするということの意味は自分の生活というところでどういったところに支援があったとしても自分には何の恩恵もないかもしれない。自分の身近な人がちょっと温かい声をかけてくれるだとか、スーパーの中で子どもが泣いたときに「よしよし」と言ってくれる人だとか本当に些細に見える社会の許容力があれば子供が泣いてグズッても親は肩身の狭い思いをしなくてもいい、というようなことがある。

前提をどこに置くか。

子どもはうるさいし汚くしちゃうし、でもそれが当たり前なので、それがありきの子どもの育ち、人間の育ちだということを、ここの施設で地域全体で分かる必要がある。

子育て支援を公園と併設する

これは新潟ならではの部分かもしれない。日本海側というのは常に何かしら降っている地域。青空の時期が非常に少ない。そういった時に併設施設が果たす役割は大きい。

公園で子どもを元気に走らせたいと親は思っていても、新潟みたいに天気が不安定だと外にいることはなかなか難しかったりする。そうすると公園があってこの建物があってなんか降ってきたら避難できる。それはすごくありがたい。

避難場所があって、そして中でも楽しく遊べる、そういう施設があるというのは新潟市では「い~てらす」だけである。

公園と併設しているということは開放的であるのも特徴だ。開放的であると母親だけじゃなくて父親が連れてきたり、祖父母が連れてきたりということが多い。そしてこれが何の抵抗感もない。

やはりある程度密室型であると、まだ多くが母親が連れてきている中でそこに父親や祖父母が子どもを連れて入っていくだとかを聞くのはどこか抵抗感があるという。ただここは逆に公園があることによって父親の方が多いくらいな感じで、本当に保護者の誰が連れてきても楽しめる施設である。

他にもたくさん良いところがあるが、今回はここまで。

施設の方はインタビューに丁寧に答えてくださった。


おまけ

「い~てらす」は施設の中自体も結構大きい。施設見学の際、施設の方に「すべり台滑ってみたら?」と言われ、滑ってみた。

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すべり台のスタート地点まで行くには、ハイハイで下から上まで上がらなければいけない「迷路」のようになっていた。迷路を進んでいく中で、3歳くらいの子どもたちが何人か中にいて、不思議そうにこっちを見ていた。

いざスタート地点につくと、一人男の子がいた。男の子に背中を押してもらった。このすべり台があるゾーンは通常は未就学の子どもと親しか入れない場所だったが見学ということで入れてもらい、すべり台を滑る。21歳男性でも楽しめる場所だった。

そしてやっぱり子どもはかわいいなと思った。

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