見出し画像

選んでるようで、合わせてた。

就職活動。

今思えば決してそんなことないのに、まるでその後の自分の人生が決まるかのような気概で臨んでいた気がする。

あなたは就職活動にどんな思い出があるだろう。

ちなみに私の就活はちょっと始め方が特殊だった。
いろいろな背景があるけれど、簡単に言うと公務員を目指すのをやめて民間就職にシフトしたんだ。以下は絶賛就活中の時に書いた記事。2年以上も前のものだ。

【就活】私が公務員志望をやめて民間を目指している理由|塩浦良太 | 言葉を紡ぐ支援員|note

そんなこんなで公務員を目指す→民間就職を目指す、にシフトしたんだけど、順風満帆だったかというとそんなことなくて。むしろめっちゃ苦戦して。その大きな要因の1つが自己分析の甘さで。

自分が何をしたいのか、どうなりたいのか、
何を大事にしているのか、という部分がすごい不明瞭だった。


今思えば「就活のための就活」をしていたなと思う。

就活をやっている人が一度は考えたことがあるであろうフレーズ「就活の軸」。就活の軸だって「軸」って言っている割にぶれぶれだった。

最初は「これだ!!!」と意気込んで決めるんだけど、実にそれって抽象的なもので。受ける面接受ける面接落とされていって。いつしか選考を受ける企業を選んでは、その会社が喜びそうな就活の軸を立てている自分がいた。当然そこを深堀りされても中身のある回答なんか出てこなくて。それっぽい言葉を並べる自分が嫌だった。

でもそれ以上に「内定が欲しい」という気持ちに駆られていた。

就活の軸と同じくらいよく言われるのが「ガクチカ」
「学生時代、一番力を入れたこと/頑張ったこと」のことだ。おそらく直近で頑張ったことを聞いて、そこに取り組む背景だったり、成果だったりから企業での再現性をはかるための質問なんだとおもう。

「ガクチカ」ではよく”数字が大事”だと言われてきた。定量的であるほうが説得力があるから。

確かにそうかもしれない。でもそれを私は間違って、、、というか変な風に解釈していた気がする。「数字を並べればいい」、そう思っていた。だから「売上何%アップ!」とか「〇〇の大会で〇位」とか「〇人のサークルでリーダーを」とか。そんないろんな人のガクチカを目にしてきたし、耳にしてきた。それを受けて何者でもない自分に嫌気がさすこともあった。

でもこれも今だからわかることだけど、数字って確かに説得力はあるかもしれないけど参考にしかならない。実際いい数字が出せる、いい結果が出せるということはその過程もよかったと思うんだけど、大事なのは数字そのものじゃなくてその数字の背景で。私からしてみれば、何も考えず結果が出た数字よりも、数字とかでは判断できないけど日ごろから思考を重ねて行動につなげていることのほうがよっぽどいいと思う。

就活の軸も、ガクチカも、結局は「こうしたほうがいい」という言説に従って迷い込んだ巣窟なわけで。まさに内定をとるための就活で。

働き始めて1年半の若造が言うことじゃないかもしれないけど、働き始めてわかったことは、

「結局会社なんて入ってみないとわからない」

ということと、

「会社があなたを伸ばしてくれるんじゃない」

ということ。


「会社なんて入ってみないとわからない」
というのは、例えばすごい共感できるビジョンだったり理念を掲げていても、それが実際どれだけ浸透しているか、その通りに活動しているかは中に入ってみないとわからない。
「面接でしゃべったあの人に憧れて、、」といっても、必ずしも「その人」と働けるかはわからない。

「会社があなたを伸ばしてくれるんじゃない」というのは、学校と会社の大きな違いだろう。大企業で働いたことがないので研修の制度等の違いはわからないが中小企業やベンチャー企業はあなたの力を求めている。そしてその労働の対価として給料を払っている。

だから企業に合わせた就活をして入ってから後悔するのは自分自身で。
だったら最初から自分という軸をしっかり持ったうえで、それに合いそうな企業を探していったほうがいい。もちろんその過程で軸のブラッシュアップは欠かせないが、ブラッシュアップはそのものをより磨くことだ。変えることじゃない。

でそういった確固たる軸を見つけるために大事になるのが「個人理念」だと考える。

会社に企業理念があるように、人それぞれに個人理念がある。
というか持っていたほうがいい。個人理念を実現するために、個人ミッションがあり、それを実現するために企業に入る。その先にあるのが企業理念であり、ビジョン。

あくまで個人主体でいいと思うんだ。


内定はゲットしたけど本当にこのままでいいのかな、

とか

もっと自分に合う会社があるのかも、、

とか。

思わなかったらそのまま突き進めばいいと思うけど、少しでもモヤっとするものがあったら一度立ち止まって考えてみるのもありだと思う。

もしそんな学生さんがいたら、そんな方の壁打ち相手になれればと思ってます。

迷える23卒集合|個人理念から考える会社選びについて - 金沢QOL支援センター株式会社ののミートアップ - Wantedly

また個人的にカジュアル面談も受け付けているのでお気軽に。


この記事が参加している募集

今後の記事の質向上のための資金として使わせていただきます!