【大腸のはなし】健康雑学
こんにちは(^^♪整体×ヨガのプライベートサロン【Refresh Labo R.I.T.】整体師の伊藤です(^^)
今回は【大腸】について書いていきます!
何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
大腸とは??
大腸は小腸から繋がる部位で、直径5~8㎝、前兆1.6メートルほどの器官です。
小腸よりも太く、小腸内部に広がる「腸絨毛」がないことが特徴です。
大腸は大きく3部位に分けられます。
■盲腸
■結腸
■直腸
このうち大腸の大部分を占めているのが「結腸」です。
結腸は、さらに4部位に分けられ
・上行結腸
・横行結腸
・下行結腸
・S状結腸
と呼ばれています。
このあたりのネーミングは見たままなので非常に覚えやすいですね!
大腸の役割
大腸には大きく3つの役割があります。
大腸の役割その① 細菌による食物繊維の発酵
大腸内に住む”常在菌”(大腸菌など)によって、運ばれてきた食物繊維を発酵させ、吸収可能な形へと変化させます。
食物繊維とは「人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体」と定義されており、
大腸に至るまでの消化管では吸収されず、そのまま大腸まで届きます。
とのことで「便通を良くする」という認識の強い食物繊維ですが、
実は大腸では、この”どの消化管でも吸収できなかった食物繊維”を発酵・分解することで吸収可能な形にすることができます。
発酵された食物繊維は主に腸内の善玉菌の餌となりますが、
その過程で生まれる「短鎖脂肪酸」は大腸のエネルギー源となり、
さらにその余剰分は全身のエネルギー源としても使われます。
大腸の役割 その② 塩分・ナトリウムの吸収、水分の吸収
大腸の代表的な役割として「塩分・ナトリウムの吸収」「水分の吸収」という役割もあります。
とはいっても、塩分もナトリウムも水分も、身体に必要な分のほとんどは小腸の時点で吸収しています。
大腸が担うのは、小腸で搾り取られた食べ物のカスへの「最後のひと絞り」
ペースト状→固形化の作業ですね。
例えば「最後のひと絞り」が何らかの不調などでうまくいかない場合、
”下痢”になってしまったり
逆に”便秘”のパターンは自律神経の乱れなどによって
大腸の運動がうまくいかず、
「絞りすぎて」便が小さく硬くなってしまってる状態です。
大腸で搾り取って吸収されたものは、「門脈」という静脈を通り肝臓に送られ、解毒や分解などの処理をされていきます。
※直腸下部の静脈は、「門脈」を通らずに直接「下大静脈」へと向かいます。
→座薬が効きやすいのはこのため! 肝臓で処理される前の状態で全身に巡る!
大腸の役割 その③ 便の貯蔵
これはイメージが湧きやすいと思います。
食べ物は、胃や小腸を通過した段階でかなり「ドロドロ」の状態になっていますが
大腸内をゆっくりと進みながら「便」へと固形化していきます。
食べ物は、食後12~15時間ほどでS状結腸まで到達。
食後24~72時間で排泄されていきます。
その間、「便を貯蔵」してくれているわけです。
大腸は、排泄に向けて腸内の食べ物を運ぶために蠕動運動していきますが、
この運動をコントロールするのは自律神経です。
「副交感神経」が蠕動運動を活発にするため、「交感神経」が優位ですと
大腸の運動は少なくなり、便は停滞を起こしやすくなります。
また、大腸の運動の特性として
「胃に食べ物が入ると一気に運動が活発になる」という
「胃大腸反射」と呼ばれる反射があります。
大腸 部位ごとのはなし
大腸全体の話をしてきましたが、今度は部位ごとの話です。
まずは「盲腸」から!
盲腸って?
盲腸は大腸の始まりあたりに位置します。
小腸の末端である「回腸」から大腸へとつながる「回腸口」よりも5~6㎝下方向に下っている部位のことです。
下方向に下ったあとは最終的に閉じています。
この「盲腸」は大腸の主要機能を果たしません。
実は「人間の盲腸はいらないのでは?」とまで言われることも。
草食動物では、盲腸はとても重要な役割を担っており、植物由来の”セルロース”を分解するために盲腸自体も大きく発達しているそうです。
人間の場合、進化の過程で重要な時期もあったのでしょうが、現在ではあまり活躍していない器官ということになります。
盲腸の後内側につく、”盲腸の先っぽ”みたいなとこは「虫垂」と呼ばれる部位です。
虫垂はリンパ球や抗体を作ってくれる部位で、免疫系の器官として一役買ってくれています。
しかし、虫垂に異物や便の塊が詰まったりすることで、免疫機能が過敏に働きすぎると炎症を起こしてしまう場合もしばしば。
これが「虫垂炎」というやつです。
結腸って?
結腸は大腸の大部分を占める部位になります。
・上行結腸 およそ20㎝
・横行結腸 およそ50㎝
・下行結腸 およそ25㎝
・S状結腸 およそ45㎝
とさらに4つに分類されます。
横行結腸とS状結腸には「腸間膜」があるため、移動することが可能ですが
上行結腸と下行結腸は後腹壁に半分埋まった状態にあるため、移動することはありません。
また、結腸の特徴としては
・結腸膨起
3本の結腸紐と半月ひだによって形成される外方に突出した小嚢
・結腸紐
外縦走筋の肥厚によってできたもの。盲腸~S状結腸まで走る3本の紐状の構造
・腹膜垂
漿膜に包まれた脂肪組織
があることです。
これらの特徴によって小腸や盲腸・直腸と明確に区別がされます。
直腸って?
直腸は大腸の最終部分になります。
およそ20㎝の長さで、直腸の下部には「直腸膨大部」と呼ばれる広がった部分があり、そこから肛門へとつながっていきます。
直腸と肛門の間には、長さ3㎝ほどの「肛門管」と
肛門管の上方に6~8本の縦走する柱状の「肛門柱」があります。
肛門管の周りには「肛門括約筋」が2種類ついてます。
・内肛門括約筋
不随意筋。交感神経で収縮。副交感神経で弛緩
・外肛門括約筋
随意筋。内肛門括約筋の周りを取り巻くようにつく
大腸の運動も、肛門の筋肉も
「副交感神経」=リラックス
がスムーズな排泄への鍵となりますね!
まとめ
「大腸」いかがでしたか?(^^♪
途中から大腸の話なのか「便」の話なのかって感じになりましたが(笑)
大腸と便は深いつながりですからね!
(なんか「便」パートのほうが熱く執筆できてる気がします・・・)
最後まで御覧いただきありがとうございました(^^♪
何か参考にしていただけると嬉しいです(^^♪
よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、記事にするためのインプット活動費に充てさせていただきます!