初恋こころ(プロット課題)

【登場人物】

・主人公:こころ (別名:No.005)
人間に限りなく近いAIロボット。
知能が高く、コミュニケーションはとれるが、心だけが理解し難い。
高校に入り、同級生たちと過ごすことで人の心とは何かを知る。
「No.005」と呼ばれていたが、クラスメイトたちが「こころ」と呼び始め、名前となる。


・ヒーロー(?):神崎 直人 (かんざき なおと)17歳
真面目で成績の良い直人は、クラスからの人望も厚い。学級委員長でこころのお世話係になる。
こころの直球な質問に戸惑わされ、振り回される。
こころと過ごすうちに自分の知らない感情を知る。


・敵対者&トリッカー:村角 桃(むらすみ もも)16歳
ふんわりとした雰囲気の可愛らしい女の子。
中学の頃に妬みや嫉妬で女子達からいじめられており、直人が庇ってからずっと片思いをしているが、思いをなかなか伝えられずにいる。


・理解者(博士):工坂 賢治(こうざか けんじ)35歳
こころプログラムの研究チームの代表でゲートキーパーAIロボットの開発者。
こころを開発し、たくさんのことを教えた。こころにとって父親のような、兄のような存在。
研究をしながら講師をしたりもする。(その関係で高校でのプロジェクトを進められた。)




[ストーリーの大まかな流れ]

・「ココロプログラム」という研究プロジェクトで作られた最新型のAIであるNo.005(こころ)は、日本の自殺率を抑えるために作られた「ゲートキーパーAIロボット」。
人間に限りなく近く作られたロボットだが、心だけは人と触れ合うことでしか覚えることができないため、半年の間、日本全国の県のトップ校に1体ずつ送られることとなる。


・登校初日、校長室にて学級委員長の直人がこころの世話係として紹介される。


・2年A組に編入したこころは最初名前が無く、No.005と名乗るが、1限目を使ってクラスメイト全員で「こころ」と名付ける。


・右隣の席に直人、左隣の席が桃で、桃とはそこから話すようになり、仲良くなって二人にはタメ口で話すようになる。


・体育祭や球技大会、文化祭などを経てクラスにも馴染み、心を知っていくこころにクラスメイト達は少しずつ相談をするようになる。
その時、直人のことが好きなのだと桃から相談をされ、今まで感じたことのないモヤッとした何かを感じ、疑問に思うようになる。


・直人と過ごす時だけ、定期的に「キーン」と音がするようになり、胸のあたりが締め付けられたように苦しくなるが原因が分からない。
 そんなある日、「直人と桃が付き合っている」という噂を耳にする。その直後、直人と桃が2人でいるところを見てしまい「キィーーーーーン」と電子音が鳴り響き、「バチッ!」という音と共にこころは倒れてしまう。


・倒れたこころはショートしており、急いで研究室へと運ばれる。意識を戻したこころは、博士から何があったのかを聞かれ答える。
 博士はこころを娘のように思っているが、言ってしまえば、所詮は人間とロボット。こころと直人が両思いになる確率は極めて低いのが事実。今回は治せたが、次同じことが起こっても治せる保証がない。こころに残された高校生活も残り1ヶ月も無い。辛い思いもさせたくない。と考え、部分的にデータ(記憶)をロックし、こころが記憶から忘れるようにする。(データを急に消したり、一気にロックをするとデータにズレが生じるため、この時は記憶を消しはしない。)


・一週間ぶりの登校で直人がこころに話しかける「この前倒れたって聞いたけど大丈夫だったか!?」という質問に「はい、今は何の問題ありませんよ」と微笑むこころに違和感を感じる直人。
 こころの記憶にノイズが入っている部分(「キーン」となっていた部分)の記憶に博士がロックをかけているため、タメ口から敬語になってしまっていた。


・博士に呼び出された直人は博士から説明を受け、世話係の解任を告げられ、副委員長が世話係として新しく任命される。


・世話係が変わってから、こころはどこか違和感を覚えるようになる。何か忘れている気がする。ということにも少し感づくようになる。しかし思い出せない。


・直人は世話係を解任されて、副委員長に対して嫉妬をすることで自分の想いに気づく。


・そんな中迎えた登校最終日、放課後帰ろうとした時、直人から引き止められ好きだと伝えられる。
世話係が変わってからは直人と話せる機会が減っていた。そんな彼からの告白に戸惑いながらも、断片的な記憶を取り戻すこころ。
しかし、すぐに靄がかかったように思い出せなくなる。忘れたく無いのに思い出せない。
こころが混乱から頭が割れそうなくらい痛くなった時「こころ、落ち着いて。」と直人がこころを抱き締める。
落ち着いた頃、記憶が混乱している原因を博士から聞いた直人は知っていたため説明。そして、なぜ直人はこころに告白したのかを説明する。


・なんとか状況を掴めたこころは、直人と共に博士の元へ向かい、データ(記憶)のロック解除をお願いする。
 しかし、次ショートしてしまうとどうなるか分からない。こころを失いたくない博士は、渋るがこころと直人の説得で解除してもらうことに成功する。


===6年後====

・高3は猛勉強し、高校卒業後直人は博士の講義を受けられる大学に入り、無事卒業した直人はそのまま博士の元で働いている。「ただいま」と家に帰ると「おかえりなさい」とこころが出迎える。
こころも心理療法ロボットとして活躍をしている。今は2人で一緒に暮らし、毎日会うことができる。そして、こころの「キーン」という音は今でも治っていない。きっとこれからも、治らないだろう。

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