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Run Crewに対する思い

Run Crew開発者の高橋です。

約一年間かけて開発を行ってきたチーム対抗型ランニングアプリRun Crewのベータ版が2022年8月3日より始動します。

まずはじめに、Run Crewをご利用いただくみなさんに感謝を申し上げます。

アプリ稼働に際して、「なぜこのようなアプリを開発するに至ったのか」「アプリをどのように展開していきたいのか」などをこちらでお話したいと思います。

  1. Run Crewの開発背景

  2. 思いをどのようにアプリで実現したのか

  3. Run Crewをどう繋げていくのか


1.Run Crewの開発背景

なぜRun Crewを開発するに至ったかはYouTubeの動画にも上げておりますので、よろしければ視聴してみてください。


開発背景は大きく分けて2つになります。

【もっと気軽に競争を楽しみたい】

現実世界で大会に出場することはランニングに対するモチベーションを上げる一つの大きな要因だと思います。
あの大会に行った時の熱気があるからこそ、みなさんは日々トレーニングされているのではないでしょうか。

ただ、大会に参加するには金銭的・時間的コストがかかるため、そんなに頻繁に出場できるものではありません。
また、ピーキングが上手くいかず、大会に調子を合わせることができずに苦い思いをされた方もいるでしょう。
せっかく調整したのに、コロナ禍や台風のような天災によって開催が左右されてしまう場合もあります。

大会の熱量までは出せないにしろ、同じ走力のランナーといつでも競い合える環境があれば、調子が良い時に「今日はタイムトライアルやってみよう!」と走るきっかけになる。そして日々のランニングのモチベーションが維持することができるのではないか、と考えていました。

【ランニング仲間を気軽に見つけたい】

私はコロナ禍の2021年に首都圏から地方に移住をしました。
地方移住自体は都内の喧騒から離れることで日々リラックスできているので満足しています。歩道が広いのでランニング環境もかなり良くなりました。

ただ、首都圏では自由参加のチーム練などに参加して、そこでランニング仲間を見つけることはできますが、地方ではなかなか容易に見つけることができない環境であることに気づきました。

また、SNSでもフォロワーはそこそこの人数がいますが、「いいね!」はするもののコメントを送り合うような仲になるには時間がかかってしまいます。

地方在住でも気軽にランニング談議ができるような仲間を見つけられる環境はないものか、と日々感じていました。


2.思いをどのようにアプリで実現したのか

「思いを持つはいいものの、それをどのようにしてアプリで実現するか」と考えていた時に真っ先に思い付いたのが、かつて世界陸上で行われていた「マラソン団体戦」です。

このマラソン団体戦は現在は廃止となってしまっていますが、各国上位3人の合算タイムで競うという競技性でした(日本は毎回上位でメダルをゲットしていたことを覚えています)

「たすきを繋ぐ駅伝ような形ではなく、チームメンバーのタイムをベースにしたチーム戦をアプリで行うことができれば面白いのではないか」

こう考えたのが最初のきっかけです。

チームに所属すればメンバー同士が自然と仲良くなり、地方在住でもランニング仲間は見つけやすい環境になのではないか、と考えました。

チームを作る上で重要になるのは人数バランスだと考えます。

チーム人数が多いと一人一人の競技に対する重要性が欠けてしまうし、逆に少ないと一人一人の負荷が高まってしまう。

1チームで50人という制限はこの考えからきています(50人が最適解なのかは今後のデータ状況で判断したいと思います)。

次に「1チーム50人として、どうやって競争するのか」を考えました。

まず思い付いたのは「速い人ばかり集めたチームが強くなってしまっては競技性が陳腐化してしまうのでそれはやめよう」ということです。

走力関係なくチームメンバー全員が貢献できるような競技性にしたい」

これがRun Crew特有のTierというランク分けのベースの考えになりました。

Run CrewではTierというランク分けを行い、同じ走力のランナーと競い合うアプリケーションです。
各Tierではチームに貢献するポイントは限られているため、速い人(遅い人)ばかり集めたチームは他のTier帯でのポイントは少なくなり、ランキング上位に位置することが難しくなる設計です。

ポイントの仕組みについて気になる方はこちらの動画を参照してください。

・チームに所属することでランニング仲間を見つけることができる
・同じ走力のユーザーと競い合うことで、気軽にいつでも競争をたのしむことができるようになる。

こうして私の中にあった思いがRun Crewというアプリに体現されました。


3.Run Crewをどう繋げていくのか

最後に未来の話を少しだけしたいと思います。

Run Crewアプリは市民ランナーのみなさんにチームで競い合うというオンラインランニングアプリとしての新しい競技性を楽しんでいただくのが目的になります。これが事業のフェーズ1です。

この競技性を現実世界の大会にも適用していくのがフェーズ2になります。
「仲間と一緒に大会に出場して、仲間との合算したタイムで他グループと競い合う」という、まさに市民ランナー版の団体戦を現実の大会にも適用していきたいと考えています。

ランニングは孤独なスポーツだと思います。

タイムを伸ばすのは最終的にはどれくらい自分が追い込めるかに依ります。

だからこそ仲間と一緒に切磋琢磨しながら刺激をもらうのが必要なスポーツであるのでしょう。


Run Crewによるチーム戦を楽しむことが、市民ランナーのみなさんのモチベーション向上の一助になれればと考えています。

市民ランナーの、市民ランナーによる、市民ランナーのためのランニングアプリ

Run Crewはこれを目指し続けます。

Together, we make this world, a running world.

東京マラソン2022後のエリウド・キプチョゲ選手


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