デルタ株との戦い《第１０章》

ワクチンの有効率が９０％を超えるといわれるモデルナとファイザー。

その有効率について、勘違いをしている人が少なからずいるだろう。

ワクチンを打った１０人のうち９人が効果を得られるという見方をしている人は、間違った認識である。

ワクチンを打たないでコロナに感染してしまった場合、もしその人たちが全員ワクチンを打っていれば、９０％の人は予防できただろうという見方が正しいのである。

ウソだと思う人は、正確な情報を調べてみるとよい。インターネット上の情報は、誤りもある。鵜呑みにせず、吟味することが大事である。

さて、上記の見方に立てば、１０％の人は、ワクチンを打っても予防できなかっただろうということになる。

つまり、ワクチンを打ったからといって、完全に予防できるわけではないのだ。

実際、ワクチンを２回打ったのに、感染して死んだ人がいるというニュースがあった。

高齢者がワクチン接種をほとんど終えている状況で、ここにきて、デルタ株に感染した高齢者が増えているのも事実である。

もし、あなたがまだワクチン接種の予約が取れずにイライラしているなら、そんなに焦るほどのことか考え直してもいいかもしれない。

今、打っているワクチンは、デルタ株に有効だという保証はどこにもないのは、少し考えれば分かることである。