スペインかぜとコロナ
私用で、2月に長野に出かけた。観光目的というより、勉強に行ってきたようなものだ。
もちろん、一人旅である。
何を学んできたかというと、松本市にある旧開智学校を見学して、100年前のスペインかぜ流行時の史料を見てきた。
スペインかぜとは、コロナ同様に世界的に流行したA型インフルエンザであり、日本では、2300万人が感染して、38万人が死亡した。
流行時期は、1918年8月から約3年に及び、死亡者数のピークは、1918年11月と1920年1月の2回あった。
旧開智学校の史料のひとつ、感染予防の心得には、今のコロナ感染予防と同じようなことが書かれていた。
地震の揺り返しより、コロナの再病のほうが怖いとも書かれており、やはり、現代の私たちもそれぐらいの認識を持つべきだと思った。
さて、まだコロナの流行開始から1年ちょっとである。
国内のここまでの累計感染者数は52万人、死亡者数は、累計9600人である。
いくら100年前とは衛生環境や医療体制が違うとはいえ、ここまできてまだ、累計感染者数がたったの52万人だということは、これから恐ろしい大流行が起きてもおかしくないのである。
ワクチンが来るから大丈夫だとかいう楽観は禁物だ。
今から考え直して、気を引き締めていったほうがいいだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?