ゼロからのヴァイオリンマスター(33)

ヴァイオリンマスターシリーズも、いよいよ今週で最終回を迎えるが、先週に引き続き、応用編の第3弾にいくことにしよう。

スタッカートとスラーのテクニックをマスターすれば、簡単な曲なら、だいぶ上手く弾けるようになってくるだろう。

さて、自分の演奏を振り返ってみると、フィンガリングもボーイングも当初に比べたら良くなっているが、どこかぎこちなさを感じないだろうか。

それは、移弦の際に、弓の動きが止まったり、めいっぱい弓を動かせていなかったりしているからである。

そういう状態では、音の伸びやかさが若干失われたり、ひとつづきの旋律が途切れたりして、もったいない感じがする。

では、なぜ弓が止まってしまうのか?

答えはシンプル。フィンガリングに意識が行きすぎているからである。

試しに、低音のドから始まる下記のメロディーをスラスラ弾けるかやってみよう。

デパートのアナウンスのお知らせで流れる「ピンポンパンポン」のリズムをイメージして弾くとよい。

ド→ミ→ソ→ド(高音)

このとき、指は1本だけ使えればよい。

低音のドは薬指、ミは人さし指、ソは薬指、高音のドは中指1本で弾ける。

これがスムーズにできない人は、どんな曲でもぎこちない弾き方になってしまう。

私は、これを「飛び石テクニック」と呼んでいる。

さあ、ゴールまでもうひと踏ん張りである。





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