歴史をたどるー小国の宿命(53)

蛭が小島に流された源頼朝は、1180年までの20年間をそこで過ごす。

しかし、彼は孤独ではなかった。

蛭が小島は伊豆国にあり、当時は、伊豆国を豪族の北条時政が管轄していた。

もちろん、背後には平氏の監視があった。

頼朝は、現地で生活するうちに、北条時政の娘と恋仲になった。

その娘が、北条政子であり、頼朝より10才年下であった。

北条時政は、最初は頼朝との交際に反対していたが、政子の勝気な性格もあって、のちに認めることになった。

1177年、頼朝30才・政子20才のときに、二人は結婚した。

さて、その2年後、京都では、平清盛がクーデターを起こし、後白河上皇を幽閉する。

さらに2年後、清盛は病気で亡くなる。

後白河上皇は、清盛亡き後も、自分が死ぬことになる1192年まで実権を握っていた。

こんなしぶとい上皇は、なかなかいないだろう。

明日とあさっての2日間は、この後白河上皇の時代を振り返っていくことにする。




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