世界の民謡〈8〉カリンカ

ウクライナへの侵攻がなければ、オリンピックに参加できていたロシアだが、やはりロシア選手がいないと、アーティスティックスイミング(=旧シンクロ)とかバレーとか、体操の競技では雰囲気がどこかさびしく感じるものだ。

ロシアの伝統とか文学も、やはりかつては勉強になることは多かったし、ロシア料理が好きな人もいるだろう。

今日は、私が小学生だったときに音楽の教科書に載っていた歌で、当時はリズムに乗って楽しく歌っていた記憶がある。

同世代の方の中には、授業で歌った覚えがある人もいるだろう。(今の音楽の教科書に載っているかは分からないが)

【1番】
カリンカ  カリンカ  カリンカ  マヤ
庭にはイチゴ    私のマリンカ  エイ
カリンカ  カリンカ  カリンカ  マヤ
庭にはイチゴ    私のマリンカ

朝早くとびおきて
顔をきれいに洗う(アー)
ララララララ    ララララララ
顔をきれいに洗う

【2番】
カリンカ  カリンカ  カリンカ  マヤ
庭にはイチゴ    私のマリンカ  エイ
カリンカ  カリンカ  カリンカ  マヤ
庭にはイチゴ    私のマリンカ

素足もかるく  タプチカはいて
朝つゆふんで   牛を追う(アー)
ララララララ    ララララララ
朝つゆふんで    牛を追う

以上である。

歌詞の内容から、すがすがしい朝に早起きして、庭のエゾイチゴを愛でたり、朝露を踏みながら(家畜の)牛を追いかけたりする平和な日常の光景が目に浮かぶだろう。季節は晩秋である。

農村の朝の光景は、ロシアも日本も似ている。

聞き慣れないのは、「カリンカ」とか「タプチカ」という言葉だろう。

カリンカというのは、木の実であり、正式な名称はガマズミという。

マリンカも、エゾイチゴを指す。

ロシア料理のお店の名前に、「カリンカ=マリンカ」があるので、興味がある人はネット検索してみると良いだろう。

ちなみに、出だしのコーラス部分は、ロシア語で次のように表記される。

Калинка, калинка, калинка моя,
В саду ягода малинка, малинка моя!

メロディーは、女性への求愛のイメージもあり、愛らしい。

テンポも緩急の変化があり、子どもならノリノリで歌うだろう。

いろいろ事情はあると思うけど、早く平和な日常を取り戻してほしいものである。

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