最近の記事

闘うという事

この世に生き続ける限り、人間は誰でも苦しみや悲しみや痛みを抱える事が必ずあるだろう。わたしはそれが自分が難病にかかった事だった。わたしは足が不自由だが、他の人から見ると健常者と同じように見えるので、その話をすると大体驚かれる事が多い。そのことによって絶望した事は確かだけれど、そしてそのせいで捨てなければならなかったものが山のようにあることもまた事実だけれど、残ったものの中から光を感じたものを選び取ることでわたしは前を向いてきたと思っている。 わたしは、誤解を恐れずに言うならば

    • 暗い世界を知っているという事

      暗いことは悪いことだと言われてきた、明るいことこそ良いことだと言われてきた、そう言われても明るくなれない私は、ずっと暗く生きてきた。 一生治ることのない、他者からはわからない血管内の病気で脚を悪くした、それからは常に絶望と手を繋ぎながら歩くしかなかった。 暗いことは悪いこととされる風潮を良いと思ったことはなかった、しかし刷り込まれた意識のせいか、自分は自分に自信を持てなくなってしまった。だって私は悪いやつだから。 大学に入って、先生方が、「ちゃんと暗い人」「あの人はもっと暗い

      • 夏になりたい

        昔から夏を夏らしく楽しめないこどもだった。水着を着て海へ行く事、バーベキューをする事などが出来ないこどもだった。そうやって騒ぐ人のことが、好きじゃなかったからかもしれない。 でも、畳でごろ寝して本読んだり、夏祭りや縁日、暑い暑いと言いながらアイスを消費したり、カナカナと鳴く蝉の声、読書感想文、の事は好きだったと、最近気づいた。 桃を買ってきて、大きな器に水と氷を浮かべて、その中に洗った桃を入れた。キンキンに冷えた桃をもって、風呂に入った。そしてそのままかぶりついた。 わたしも

        • 夏のにおいがしますね、すぐそばまで夏が来ている。昨日桃を買って来ました、夏なので。キンキンに冷やして風呂場でかぶりつくのも良い、でも試してみたかったことが1つ。 そう、桃トーストです🍑 バターをたっぷり塗って、冷やした桃をのせるだけ、それがもうありえないくらい美味しいんです。チーズトーストに載せるのもアリですね。夏の味がしました。 #夏

        闘うという事

          絶望の中にさす希望の中の絶望

          絶望の中にさす希望の中の絶望

          消えない後悔にいつまでも縛られていきている

          消えない後悔にいつまでも縛られていきている

          大きな声でお互いの名前を呼びながら、若者のスマホを蹴っ飛ばして電車を降りていくひとたちをみて。

          大きな声でお互いの名前を呼びながら、若者のスマホを蹴っ飛ばして電車を降りていくひとたちをみて。

          あめのはなし

          私は飴が好きだ。以前、私とよく似て控えめで自己主張の少ない、けれど内面には激しい感情を抱えている、かわいいかわいい友人と共に京都に行った時、飴の専門店に2時間くらい居座った。彼女も私も、飴が好きだった。ただ、私は彼女の方が確かに飴の似合う女の子だな、とは思うのだけれど。飴は、宝石だと思う。あの、小さな小さな物体に、綺麗な色や模様が入り、口の中いっぱいに広がる美味しさがあるわけなのだから。 どうしても食べてみたい飴があったので、先日私のことを理解してくれる数少ない私の友人と共

          あめのはなし

          好きな漫画の話

          昔から本読んだり漫画読んだりするのが大好きで、それは多分始まりは母が小さい頃読み聞かせしてくれてた絵本なんだけど、いろんな経験をしてきて、目をそらしたくなることも多かったので、別の世界へ逃げたいという気持ちもあったのかもしれない。 わたしはずっと、物語の世界で生きているのかもしれないと思う。 今日はわたしの大好きな漫画の話を。 生きてきた中で、恐らくは1番好きな漫画、それは3月のライオン。 3月のライオンの話はまたまとめたい、何度でもまとめたいんですよ、でもとりあえず今日は

          好きな漫画の話

          わたしは頑張っているので、ちゃんと頑張って生きてるので、優しい世界であって

          わたしは頑張っているので、ちゃんと頑張って生きてるので、優しい世界であって

          ゆめのはなし

          夢をみていた。 わたしはこう見えても、哀しくて苦しい夢ばかりを見ることに定評があるんですよ、一度でいいから幸せな夢をみたい。 美味しいものをたらふく食べたり、好きなだけ本を読んだり、わたしのことを心の底から認めてくれたり、愛してくれる人のいる夢のような世界の夢を。 わたしの夢にはもう1つ特徴があって、妙にリアリティのある夢ばかりを見る。起きている世界のわたしを取り巻く人や物や関係性がそのまま出てきて、夢の世界では私は大抵追い詰められて、限界を超えると目が醒める。 だから

          ゆめのはなし

          無題1

          少し前に、誕生日を迎えた。 今年の誕生日は、普段の誕生日とは少し違っていた。 ひと月ほど前に大切な身内を喪い、そしてわたしは、20歳になった。 大切な人を喪った苦しみは、まだ癒えるわけもなく、ただただわたしのとなりで寝たり起きたりを繰り返す。 小さい頃はませた子どもだったから、わたしははやくおとなになりたかった。 でも今は、大人にはなれないと、 強く思い続けている。 それでも時は残酷までに進むもので、 わたしは20歳になった。 20歳 その年齢が、そこまで何かを縛るものなのか

          はじめましての

          大好きなバンドの大好きな曲たちをシャッフルして聴きながら歩いていた。 わたしのiPhoneのマイミュージックには、いままでの私が確かに愛して、時に救われて、時に飛び跳ねながら聴いていた曲ばかりが入っている。 今はほとんど聴かなくなった曲も、思い返せば泣きながら聴いた夜があった。そんな昔のことはもう鮮明には思い出せないけれど、今も手を伸ばせば、確かにそこにあるおぼろげな記憶。 わたしは歩きながら、時に好きな曲を自分で選択しながら、時にある曲をスキップしたりしながら歩いているこ

          はじめましての