【バリ島旅行記⑩】ギリ・アイルで一人のんびり早朝サイクリング&島散策
ギリ・アイルでの最初の朝。島内を見て回りたい気持ちが抑えきれず、早朝に一人でサイクリングに出かけました。島民の生活圏も見たかったですし、島で出来ること等の情報も集めたかったですしね。
というわけで、今回はその時の様子をお届けするとともに、ギリ・アイルの一部を紹介していきますね!
尚、今回は詳細なマップ等を用意していなかったので、ルートは特に決めず、自分の気分が赴くままに自転車を走らせました。写真を沢山載せるので、一緒に島を回った気分になっていただけたら嬉しいです。
では、早速出発しましょう!
バンガローを出発
ギリ・アイル滞在中の私の愛車は、宿泊料金に含まれていた無料のレンタルバイク。パースではクロスバイクが主流なため、このようなシティサイクルっぽい自転車に乗るのは、なんと20年ぶりくらい! 最初は上手く乗りこなせず、かなりフラフラしてしまいました(笑)
ちなみに、滞在先のバンガローはビーチフロント。舗装された小路に入るまでは、砂浜にガッツリ足(タイヤ)を取られます。毎日毎日、いかに自転車から落ちることなくこの砂浜を攻略できるか、まるで高校生みたいなことをして楽しんでいました。実際結構良いトレーニングになりましたよ(笑)
ビーチ沿いを少し走ると、すぐに前日に歩いた小路に出ました。木々の緑が朝の光に照らされて、日中とはまた違った世界観を作り出しており、とても清々しく美しかったです。
朝7時前だったからか、旅行者の姿はあまり見かけませんでしたね。その代わり、島民の方々を多く目にしました。きっと通勤・通学の時間帯だったのでしょう。すれ違い様に『Selamat Pagi!(おはよう)』と声を掛けたり掛けられたり。中には『Apa Kabar?(元気?)』と聞いて下さる方もいらっしゃって、もちろん自己満でしかないのですが、何だか島の一員として受け入れてもらったような気分になりました。
余談ですが、私はバックパッカーをしていた時から、『現地の挨拶とお礼の言葉』だけは必ず覚えて行き、現地にいる間はそれらの言葉を出来るだけ沢山使うようにしています。利便性という意味であれば、余程僻地へ行かない限り、英語が話せれば事足ります。しかしながら、現地の言葉を発したり、その土地の生活習慣や文化への関心を見せると、やはり現地の方々との『心の距離』が急速に縮まるような気がするのですよね。心の距離が縮まると、話をする機会も増えますし、親切にしてもらえる事も多くなります。何より、現地の方の笑顔に出会える機会が増えますので、『現地の挨拶』を覚えて行くことは、個人的にはかなりお勧めしたいですね。
さてさて。通勤・通学中の島民の皆さんとは異なり、私は目的地の無いダラダラサイクリング。とりあえず、何処かでゆっくり美味しいコーヒーを飲みたいと思いカフェを探し始めますが、朝7時前は大体のお店がオープン前のようでした。
Kopi Susu(コピ・スス)
さて、美味しいコーヒーを求めて、島の中心部にまでやって来ました。インドネシアはコーヒー豆の産地であり、現地の飲み方も美味しくて好きなのですが、旅も1週間近く経つと、飲み慣れたエスプレッソ系のコーヒーが恋しくなります。残念ながら、宿泊先のラテは全く口に合わなかったので、何処かに美味しいフラットホワイトが飲めるカフェが無いか探していたところ、とても雰囲気の良いお店が一軒オープンしているのを発見しました!
そのカフェの名前は Kopi Susu(コピ・スス)。直訳すると『ミルクコーヒー』という意味なので、その店名からして、私の求めるコーヒーメニューがある予感。コーヒースタンドを覗くと立派なエスプレッソマシーンがあり、コーヒーメニューも充実していたので即入店しました。何より午前7時オープンだったのは非常に助かりましたね。
お店はモダンな屋内席の他、緑溢れるガーデン席もありました。私は普段から開放的なテラス席などを好むので、今回もガーデン席へ。早速、熱望していたフラットホワイトとバナナブレッドを注文しました。
バリ島でも思ったのですが、前よりすごくお洒落で今時風なカフェが増えていて、コーヒーの質や店の雰囲気がオーストラリアのそれと似ているなぁと感じるお店が沢山ありました。まあ、オーストラリア人にとってのバリ島ならびに周辺の島々は、かつての日本人にとってのハワイみたいな感じなので、オーストラリア的なサービススタイルが増えていても不思議はないんですけどね。そのため、日本にいる時より簡単に美味しいフラットホワイトを見つけることができました。
こういったお洒落カフェでのコーヒー料金は何処も似たような感じで、ラテやフラットホワイトの相場は Rp.35,000~Rp.40,000程度でした。お店によっては、その値段に『消費税』や『サービスチャージ』がプラスされることもあります。日本やオーストラリアと比べて多少安くはありますが、大差はそれほど感じられませんでしたね。観光客向けビジネスであることは明確ですが、日本人が米を恋しく思うように、オージーライフにはコーヒーが必須ですから、やはりこういったお店があると、ついつい通いたくなってしまいます。
そういえば、ドリンクだけの利用であっても、バリ島やギリ・アイルでは『テーブルサービスの後払い制』な所が多かったですね。オーストラリアだと、カジュアルなカフェでは『カウンターサービスの前払い制』な所が多いので、ついつい焦って払おうとしてしまって、しょっちゅう店員さんから「後でで大丈夫だから、ゆっくりしてて~」と言われてました。なんせ清算し忘れた前科(下記過去記事参照)があるので、先に払わないと心配になってしまうのですよ~(笑)
人間&動物観察
さて、こちらのお店には小一時間ほど滞在していたのですが、そこはやはりインドネシア! ただ座ってコーヒーを飲んでいただけですが、ついクスっと笑ってしまうような情景をいくつも目撃し、なかなかに楽しい時間を過ごすことができました。
まず、このお店は島のメインストリートに位置しているため、交通量はかなり多いです。自転車の二人乗りでさっそうと通り抜ける島の人々、シャンシャンシャンと音を立てて軽快に走るチドモ(馬車)、荷車で大量の荷物を運ぶ人々など、現在の日本では出会わないであろう情景を楽しむことが出来ました。
一方、お店の敷地内でも、何かがゴソゴソと動いているのを感じました。
その犯人は、この子です🐈
小さな子猫ちゃんが、一人(一匹)でかくれんぼをしておりました(笑)
敷地内を我が物顔で歩き回っているのは猫だけではありません。こちらの大きなニワトリも、ガーデン内をお散歩していました。メチャクチャ体格が良くて、すごい貫禄!
母猫とニワトリの戦い
この少し後、突然、私の後ろで「バサバサっ」という音とともに、猫の叫び声が聞こえてきました。振り返ると、先ほどの大きなニワトリに対し、黒猫が激しく威嚇していました。
実は、庭で遊んでいた子猫は全部で4匹いたようで、さっきの主のようなニワトリが、そのうちの一匹にちょっかいを出したようです。そして、それに怒った母猫が、ニワトリに威嚇攻撃をしかけたという流れだったようです。
いやはや、一瞬のことで少し驚きましたが、それまで散り散りに各々の時間を過ごしていた子猫ちゃん達が、母親の威嚇攻撃とともに、すごいスピードで母猫の元へ全員集合した様は圧巻でしたね。何だか、一つのドラマを見た気持ちになりました。
ニワトリ再度現る
子猫ちゃん達が去った後は、しばし静かな時間が流れていましたが、今度はさっきのニワトリさんが私の席にやってきました。まったく、どの子も警戒心無さ過ぎです(笑)
ニワトリって、歩くとすごく埃がたつんですね!人生で初めてニワトリに砂埃をかけられました(コーヒーやケーキにかからなくてホッ…)。
そしてニワトリは去り、私はまた静かにコーヒータイムを楽しみます。暫く自分の携帯やGoProを弄って、ふっと顔を上げると…。
途中、店のお兄さんが出て来て「追い払おうか?」というジェスチャーをして下さいましたが、逆に追い払おうとして、さっきのように砂埃を巻かれたりしたら大変です。静かに座っているだけなら何ら問題は無いですし、直ぐにいなくなるだろうとも思ったので、「いやいや、このままで大丈夫ですよ~」とお断りしました。かしかし、結局、そのまま相席状態が続き、一緒にコーヒータイムを過ごすことになりました(笑)
このように小さな事件が頻発しましたが、これもまた海外ならではという感じがして、楽しい時間でした。
海沿いをサイクリング
さて、カフェを出てサイクリング再開です。とりあえず、港の方へと降りて行ってみました。
昼間の港は、ボートの離発着でかなり賑わっていますが、朝はとても静かです。売店やワルン等のお店も並んでいますが、オープンしているところはまだ少なかったので、ゆったりと自転車を走らせることができました。
突き当りに見えるボート乗り場を左折し(右折だと宿泊先に戻ってしまうので)、今度は海岸に沿って走ります。やはり海岸沿いは、宿泊施設やバー・レストラン、ツアーデスクやお土産屋さんなど、観光客向けのものが多かったですね。
自転車で走っていると、ホテルやお店のスタッフの方々が笑顔で挨拶してくれます。私も相変わらず大声で挨拶しまくっていたので、十数メートル先の人達にも聞こえていたのでしょう。わざわざ待ち構えて挨拶してくれる人までいて微笑ましかったです(笑)
ちなみに、「おはよう」はインドネシア語で「Selamat Pagi」というのですが、省略して「Pagi」とだけ言う方も多かったですね。英語でもよくgoodを省略して「Morning!」と言ったりするので、それと似たような感覚なのかもしれません。言語というものは、こうやって経験しながら習得していくのが楽しいのですよね。久しぶりに英語以外の言語に触れて、新鮮な気持ちにさせてもらいました。
内地をサイクリング
暫く海岸沿いを走り続けましたが、やはり観光客向けの施設が続いたので、きりの良い所で島の内側に入ることにしました。そうすると、やはりローカル色のある景色に移り変わりますね。
途中、興味があって路地に入ってみたりしたのですが、正直、公道なのか私有地なのか見分けるのが難しかったです。路地って情緒があって魅力的なんですけどね。知らず知らず私有地に侵入するわけにもいかないので、『道路』だと明確に分かる道だけ通ることにしました。
人気のヨガスタジオ
未舗装の路地を走っていると、人気のヨガ施設を発見しました。やはり、自然いっぱいの素朴な場所でリラックスしたホリデイを楽しみたい人向けのリゾートアイランドなので、ヨガスタジオやスパなどの施設もありますし、健康志向者向けのカフェもいくつか見かけました。こういった施設は、どちらかというと、騒がしい大通りから少し離れた場所にある感じでしたね。
途中、良さそうなヨガスタジオを2件見つけました。P氏とP氏の娘は日常的にヨガをするので、スタジオを探していたんですよね。ちょうど良かったので、レセプションに寄ってスケジュール表をゲットしてきました!
再び島の中心部へ
ヨガ情報をゲットした後は、島の中心部へと向かいます。再び人の多いエリアに入ると、そこには Siti Shop と言うスーパーマーケット的なお店や、SIMカード等が売られている携帯ショップ(?)などがあり、地元の人で賑わっていました。
この Siti Shop は島で一番大きなショップらしく、野菜や果物、日用品など、生活に必要なものが揃う場所なんだそう。この日は店の前を通り過ぎただけでしたが、後日P氏と一緒に来た時は中に入ってみました。確かに、色々な物が所狭しと売られていて、見るだけでも面白い場所でしたね!
Barefoot Blondie(ベアフット・ブロンディー)
さて、短距離ではあるものの、自転車を漕いでお腹が空いた私はブランチを取ることに!先のバナナブレッドじゃ足りないという事もありますが、やはり単独行動ができるうちに、色々と試しておきたいですからね!
ゆっくりと自転車でウロウロしていたら、何となく面白そうなカフェを発見。その名も Barefoot Blondie(ベアフット・ブロンディー)!
その店の1階部分にはコーヒースタンドしかなく、その向かい側に白い階段が見えました。どうやらカフェは2階部分にあるようです。そして店名の通り(?)、店内は履物厳禁ということで、入口には客の靴やサンダルが並んでいます。これは何だか期待できそうな予感!何となくの直感で、この店はユニークで面白そうだと思い、入店してみることにしました。
その直感は大当たりでした!ビーサンを脱ぎ、真っ白な階段を上がっていくと、下の写真の通り、とてもお洒落で開放的な空間が目の前に広がりました。店内には様々なタイプの席があり、どこに座ろうか迷ってしまうほど。せっかく一人で来たので、メインロードを上から見渡せる、小上がりとソファが混ざったような席を選んでみました!
メニューに関しては、完全にオーストラリアにあるようなカフェメニューでした。料理のネーミングも凝っていて、ヴィーガンメニューも充実しています。値段は多少高めではありますが、それでも西洋文化圏からの観光客(特にDietary Requirementを持つ方々)にとっては安心して入ることができるお店の一つだろうなと思いました。
さて、ウブドではずっとインドネシア料理ばかり食べていたので、私にとっては久しぶりのウェスタンフードです。トーストやペイストリー系はこの後オーストラリアで沢山食べることになるので、ここでは南国のフルーツを楽しめるものにしました。
まとめ
バンガローを出発してから3時間半ほど。一人時間を十分に満喫することができました!
ギリ・アイルは小さく素朴な島なので、エンターテイメント的な催しものはほとんどありません。その代わり、お散歩したり、可愛いカフェでお茶をしたり、猫やニワトリに囲まれたり、自然の中でヨガや瞑想をしたり、マッサージを受けたり…。そんなゆったりとした静かな時間を過ごすには、とても良い場所です。私たちは島に4泊しましたが、正直、1週間は欲しいなと思ったくらいです。
以上、ギリ・アイルでの早朝サイクリングの様子をお届けしました!
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