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安芸高田市/石丸市政について調べて見た

割引あり

最近話題の安芸高田市と石丸市政について調べてみました。


概要

https://www.google.com/maps/place/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%AE%89%E8%8A%B8%E9%AB%98%E7%94%B0%E5%B8%82/@34.6077278,132.542441,10z/data=!4m6!3m5!1s0x355085b5c0a7958b:0x2559a1677b861d5a!8m2!3d34.6662948!4d132.704317!16zL20vMDVoeDBz?entry=ttu

1.安芸高田市の概要
 安芸高田市は,平成の大合併により,平成16年3月1日に同じ高田郡内の6町が合併して誕生した市です。
 当市は,広島県の中北部に位置するなだらかな丘陵地帯で,面積は538km2です。市域内には,急峻な山岳は無いものの大小さまざまな山に囲まれ,市域面積の約8割を森林が占めています。
 市内を流れる江の川は,中国地方最大の河川で,中国山地を貫いて日本海に注ぐ,流域面積3,900km2,長さ194kmの一級河川です。安芸高田市分の延長は右岸で約48km,江の川に流れ込む中小支川は主なもので約40河川以上にのぼります。
 気象は,中国山地内陸型の気候で,年平均気温は13.8℃,年間降水量(10年間平均)は1,792mm,瀬戸内海沿岸と比べると,冬期の気温が低く,夏期は比較的冷涼な山間特有の自然条件を有しています。
 安芸高田市の人口は,平成17年国勢調査によれば33,096人です。最近の65歳以上の高齢人口率は31.7%で,すでに高齢者の割合が3割を超えています。人口減少社会を迎える中,本市においても人口が減少しており,定住人口の増加に向けて環境整備を図るとともに保健・医療・福祉の連携体制を強化するなど安心して暮らせる地域社会をつくっていくことが求められています。
 市内には戦国武将の毛利元就を中心とした歴史的資源や豊かな自然を代表する土師ダム湖畔の桜並木や湧永満之記念公園をはじめ,神楽門前湯治村やたかみや湯の森といった温泉施設,スポーツの面では,サンフレッチェ広島・湧永製薬ハンドボール部などレベルの高いクラブの拠点という地域性を利用したスポーツ振興などさまざまな魅力があります。

https://www.sabo.or.jp/kaisyou/178/178-3/178-3.htm

広島市から三好市に向かう途中にあり、面積のわりに人口が少ないことから、人口集中地区の少ない、田舎の町であることがわかります。中国山地にありますが、江の川が日本海側に注いでいることから、分水嶺を超えた位置にあることがわかります。近年は毎年500人ほど人口が減少しています。2023年度末の人口は26,362。人口減少の極めて激しい市町村に入ります。

企業誘致・支援事業

安芸高田市といえば、石丸市長(当時)が提案した無印良品誘致を議会が否決したことで話題となりました。しかし他にも企業誘致や支援事業を積極的に展開しており、いくつかの実績があるようです。まず、2023年度の「The Meet」で安芸高田市が採択した企業を見ていきます。

1. ハッカソンで起業家招致(安芸高田市)/株式会社AilaB(アイラブ)

2023年度の「The Meet」では、自治体最多となる4つの案件を採択した安芸高田市。今回紹介するのは「ハッカソンやアイデアソンを通じた住民のデジタル化意識向上及びエンジニアやアイデアとの出会い創出による関係人口の拡大促進」という、なじみのないプロジェクトだ。

https://note.com/competitiveness/n/nd6e545ebcf65

安芸高田市の積極的なスタートアップ誘致は2017年頃スタートした。小野さん自ら都心に出向き、数々の企業に声を掛けた。その成果として、現在13の企業が安芸高田市内にサテライトオフィスを置いている。実は着々とデジタル人材などの引き込みは進んでおり、今回はそれをさらにブーストさせていこうとしている状態だ。

https://note.com/competitiveness/n/nd6e545ebcf65

その安芸高田市が今回協業相手に選んだのは、こちらも東京のスタートアップである「株式会社AilaB(アイラブ)」。2020年創業で、同社の強みはエンジニアが開発したプロダクトを売却したり、エンジニア同士が交流できるプラットフォームを運営するなど、多くのエンジニアとのネットワークを抱えている点である。小野さんが着目したのは、AilaBがすでに他の自治体でハッカソンを開催してきた実績があることだ。

https://note.com/competitiveness/n/nd6e545ebcf65

協業相手に望むのは、市とスタートアップ企業が交流する場の運営と、その後の継続的サポート。現在はAilaBの代表である佐藤律希さんが安芸高田に3度足を運ぶなど、6月開催予定の第1回ハッカソンに向けて精力的に打ち合わせを続けている。

https://note.com/competitiveness/n/nd6e545ebcf65

ここで名前の出ている株式会社AilaB(アイラブ)は、安芸高田市にデジタル人材を引き込むためのイベントであるハッカソンを運営するための企業のようです。

・共同事業者:株式会社AilaB
活用ソリューション:ハッカソンの開催 
概要:スタートアップが集う場としてハッカソンやワークショップを開催することで、デジタル人材の関係人口拡大を図る
必要経費:200万円(※イベント制作費、審査員謝礼など)

https://note.com/competitiveness/n/nd6e545ebcf65

この株式会社AilaBについて検索してみると、すでにnote記事が投稿されていました。

AilaBの従業員数は確かに1人のようです。

https://www.buffett-code.com/company/dzd8wk5mfc

大阪のハッカソンのページには8名と記載されていますが、業務委託を含むとあります。

従業員数:8人(業務委託含む)
事業内容:自社事業(エンジニア専用SNS, プロダクト取引所)、ITソリューション事業(DX支援, 伴走型新規事業支援, OMO支援)、コンサルティング事業(個人開発プロダクトを用いた新規事業開発)
公式ホームページ:https://ailab-corp.com/
ランサーズ出身エンジニア代表佐藤が2020年に創業。「クリエーターの価値を最大化する」をビジョンに、ITエンジニア特化型SNS"goodhub"を昨年9月にリリース。ユーザー数は1,400名を突破。業界最大級のSNSとしてTwitterで話題に。"goodhub"はテキストの枠を超えたSNSとして、現在では技術課題やキャリアの悩み相談等に利用されている。さらに、2023年4月にはITプロダクトに特化したマーケットプレイス"prodhub"β版をリリース。ITエンジニアにとって、プロダクトM&Aによる収益化モデル確立やプロダクトを通じた真の価値評価がされる採用がスタンダードになる時代創造へ向け事業提供を開始。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000099917.html

goodhubについてもnote記事がありました。

goodhubはTwitterで話題とありますが、Xでgoodhubを検索してみたところ、ご本人(Ritsuki Sato(低カロ西村) | AilaB inc.)からのポストと、同名の別会社のポストしか見つかりませんでした。

2. 住民の心の声が見えたなら?(安芸高田市)【スタートアップ共同調達事業】/LITEVIEW株式会社

今回紹介する採択案は「自治体版MROC(オンラインコミュニティを活用した調査手法)『Citizen’s Voice』を構築し住民意見を収集」。まずこのプロジェクトの内容を紹介しよう。
この提案を持ってきたのは2015年創業の「LITEVIEW株式会社」。自社用アプリを簡単に制作できるツールを用いて、会員同士やコミュニティメンバー向けのコミュニケーションサイトの作成をサポートしている。これまでオリックスバファローズのユーザーコミュニティを作成したり、大手企業の社内ポータル作成を請け負うなど、ある一定のコミュニティで活用できるサイト構築を得意とするスタートアップである。

https://note.com/hiroshima_sb/n/nc5f3743b1c0d?magazine_key=m73221ea455af

LITEVIEW株式会社は、広島県内の地域課題等の解決に資するオープンアクセラレータープログラム「The Meet 広島オープンアクセラレーター Gov-Tech-Challenge」にて、広島県安芸高田市に採択されました。

https://corporate.liteview.jp/ja/news/138

2024.6.12時点でライトビュー株式会社のメンバーページに記載されているメンバーは以下の通りです。

  • K.W Lee(CEO)

  • 馬場 稔正(取締役)

  • 山口 豪志(取締役)

  • キム ミンス(CTO)

  • イ ハヨン(Engineer)

  • 石島 麗子(広報・採用担当)

  • 西本 匡(営業/中国吉林大学法学部卒)

  • キム ユヒ(Engineer)

  • ユ イラン(Designer)

ライトビュー株式会社の提案は、オンラインコミュニティ「Citizen’s Voice(=市民の声)」を作り、議会で決定した事柄に関するホンネを可視化し、住民のインサイト(深層欲求)を見える化しようとするものです。ただし、こうした試みには多くの障害が予想されることから、高校を対象に実証実験を行う形に軌道修正されているとのことです。

3. 脱炭素アプリで行動変容を図る(安芸高田市)/株式会社スタジオスポビー

SPOBYは東京のスタートアップ「株式会社スタジオスポビー」が開発した健康アプリ。自動車を使わず徒歩や自転車などを利用することで、削減できたCO2排出量を可視化、それを利用者の健康管理に結び付けるという内容である。

https://note.com/hiroshima_sb/n/n25feda1efe40?magazine_key=m73221ea455af

SPOBYのサイトを見ると、採用事例として自治体や大企業(豊洲スマートシティ、関東経済産業局/入間市、帯広市、仙台市、弘前市、京セラ)が並んでおり、スタートアップといいつつ、通常の企業ではなかなか参入できない公共部門に参入できていることがわかります。2019年の時点でスポーツ庁から「Sport in Life」の認定をうけています。

入間市の事例をみてみましょう。

経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構が令和4年11月30日から公募していました「地域DX推進ラボ」の第1弾選定地域として、入間市の「いるまDX推進ラボ」が4月4日に認定されました。

https://www.city.iruma.saitama.jp/soshiki/shokokankoka/9629.html

5、デジタルツールを活用した脱炭素型ライフスタイルの推進
アプリ「SPOBY」を利用して行動変容アプリで脱炭素ポイントを貯めて特典と交換することができます。

https://www.city.iruma.saitama.jp/soshiki/shokokankoka/9629.html

前進の株式会社CUVEYESの際には、東京都中小企業振興公社の「平成30年度第2回 革新的サービスの事業化支援事業」に採択されています。

2 株式会社CUVEYES 中央区 ヘルスケアアプリ「SPOBY」の開発

https://www.tokyo-kosha.or.jp/support/josei/kigyo/rmepal000000dudd-att/30kakushinteki02.pdf

環境省の「令和5年度地域脱炭素実現に向けた中核人材の確保・育成委託業務」のページに「令和4年度に参加した企業一覧」としてCUVEYESが掲載されています。そこから、CUVEYESの「■地域脱炭素ネットワーキングイベント 参加事業者詳細情報」PDFにリンクがあります。

自治体の脱炭素の 目標や課題に対して 提供可能な ソリューション:
弊社が開発運営するスマホアプリ「SPOBY」は人の移動をトラッキングした上で、本来乗り物に 乗って移動すべき距離間を歩行または自転車で移動した場合、乗り物によるCO2の排出を抑 制できたとして「脱炭素量」としてスコア化するプログラムを実装しています。 市民がアプリを利用した上で行動変容による脱炭素活動を促進させるとともに、活動量の増加に よる健康増進を実現します。 脱炭素活動にはポイントが計上され、地域事業者(商店街各店舗)から提供される特典と交 換が可能ですので、市民が店舗に流れるという構造を生み出すことにつながります。 結果として、脱炭素・健康・地域活性という3つの課題解決が可能です。

https://local-re-jinzai.env.go.jp/carbon-neutral-nw/2022_business/document/company18.pdf

GoogleのFit APIを使い、ある程度の距離を、低速で移動した場合に、脱炭素に貢献したとカウントするだけのアプリのようです。

安芸高田市とSPOBYに関する記事も見つかりました。

独自性をうたっていますが、調べてみると、Googleが提供する機能を利用すれば、簡単に作れる内容のようです。類似アプリが他にもたくさん出ており、とくに、この製品を利用する必要性はないと思われます。しかし、なぜか省庁や自治体、企業に多く採用されているのがSPOBYのようです。 

4. 口腔ケアは健康への第一歩(安芸高田市)【スタートアップ共同調達事業】/歯っぴー株式会社

「歯っぴー株式会社」でGoogle検索すると、最初に表示されるのは、スタートアップリーグのサイトです。

スタートアップリーグのトップページには次のように記されています。

本スタートアップリーグwebサイトでは、総務省「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」を契機として2023年度からスタートした「ICTスタートアップリーグ」で採択されたメンバーの取り組みや活躍を発信します。

https://startupleague.jp/ict/leaguers/

スタートアップリーグの歯っぴー株式会社のページの「主な実績」欄には次のように記されています。

2023年 ICTスタートアップリーグ参加 2020年 厚生労働省_歯周病予防に関する実証事業に係る 調査研究等一式で効果検証 2019年 本事業サービスα版が完成し、精度検証結果を歯周病学会で発表

https://startupleague.jp/ict/leaguers/2320/

また、同じページの「公式サイト、SNS」からリンクが貼られている公式サイトは以下のサイトになります。

この公式サイトを下までスクロールすると、製品を購入できることになっていますが、「購入画面ボタン」を押しても購入画面は表示されませんし、一番したには画像にポインターを合わせると「今すぐ購入」と表示される8,888,888円の製品が表示されているというお粗末な状況です。

平成30年度「研究開発型ベンチャー支援事業/NEDO Enteroreneurs Program(NEP)」にも選ばれています。

P-NEP001 小山 昭則 人生100年時代に必要な歯磨きサービスの提供 本藤 孝

https://www.nedo.go.jp/content/100887407.pdf

大阪健康寿命延伸産業創出プラットフォームの「健康産業有望プラン発掘コンテスト」(平成29年)でも優秀賞に選ばれています。

令和3年の総務省の「破壊的な挑戦チャレンジャー」でも破壊チャレンジャー35名に上げられています。

小山 昭則 熊本県 肉眼では見えない微生物に光を当てるだけでリアルタイム観察を可 能にする技術開発

https://www.soumu.go.jp/main_content/000779559.pdf

2017年の「第1回 九州大学ビジネスプランコンテスト 受賞チーム」にも準優勝者として名前があります。

●準優勝●
歯っぴ〜(代表者 小山 昭則)「人生100年時代に必要な歯磨きを提供する」

https://qrec.kyushu-u.ac.jp/news/20171128_1/

2019年の「第2回AIビジネス創出アイデアコンテスト」にも「人工知能コンソーシアム会長賞 受賞者」として掲出されています。

<人工知能技術コンソーシアム会長賞 受賞者> 「針を刺さずに歯周病チェックできるDental Check」 歯っぴー株式会社 小山 昭則 氏

https://www.osaka.cci.or.jp/Chousa_Kenkyuu_Iken/press/190215ai.pdf

製品について確認してみると、安芸高田市で活用しようとしているのは、口腔写真をAIで解析する技術と、歯垢検査ライトであるとあります。

今回検証するのは歯っぴーが開発した2つの技術。1つめは口腔写真をAIで解析して歯周病検査をするというもの。これはスマホやタブレットで口内の写真を撮るだけで専門医の視点が適用され、AI解析によって歯周病のチェックが行えるという内容だ。もう1つはライトで照らせば歯垢の付いた部分が光る「歯垢歯石検査ライト」。これにより効率的な歯垢チェックが可能となる。

https://note.com/hiroshima_sb/n/n77485d255b7c

これらの技術について調べてみると、すでに大企業が積極的に取り組んでいることがわかります。

 東北大学大学院歯学研究科とNTTドコモが共同で開発に取り組んでいるのが、画像をAI(人工知能)で解析して歯周病を発見する技術だ。スマホやデジタルカメラで撮影した歯茎の画像から、機械学習をしたAIが歯周病に罹患している可能性を推定(判定)する。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00717/00007/

身体機能分析AIサービス「CareWiz トルト」新機能「口腔機能分析」を2023年4月リリース
〜スマホ撮影だけでAIが口腔機能を評価・点数化、誤嚥性肺炎のリスク可視化と予防をサポート、国内最大級の歯科医療グループ・DSヘルスケアグループの協力により開発〜

https://exawizards.com/archives/23232/

https://jpn.nec.com/press/201802/20180220_01.html

大阪大学 歯学部附属病院(病院長:村上伸也、以下歯学部附属病院)、同サイバーメディアセンター(センター長:下條真司、以下サイバーメディアセンター)、日本電気株式会社(代表取締役執行役員社長 兼CEO:新野 隆、以下 NEC)は、NECのスーパーコンピューティング技術によって構築されたクラウドサービス基盤と、大阪大学で開発されたAI(※1)技術を用いて、医療情報を処理することにより、地域と連携しながら新世代の「口の健康増進」を実現する「ソーシャル・スマートデンタルホスピタル(以下S2DH)」構想の取り組みを開始します(図)。

https://jpn.nec.com/press/201802/20180220_01.html

Dental Light(デンタルライト)については、ただのブラックライトだとのレビュー投稿がありました。

https://www.yodobashi.com/product/100000001007468265/

他社製品に、次のような高性能製品があります。

5. The Meet採択企業まとめ

いずれの会社もスタートアップといいつつ普通の会社ではなかなか入り込めない官公庁や大企業とのつながりを持つことが出来る会社のように感じました。提供している製品やサービスも新規性に乏しく、安芸高田市が公金を使って行う必要のある事業ではないのではないかと思えました。他の自治体から突出して安芸高田市のみ4件も採択したことも疑問です。公金経済圏のお仲間のように見えてしまいます。

6. サテライト・オフィス

安芸高田市が企業誘致に成功した事例はなかなか見つかりませんが、サテライトオフィスを開設する企業3社が安芸高田市の広報誌で紹介されていました。2019年2月号なので、石丸市長よりも前です。

株式会社あしたのチーム(人事評価サービス/東京都中央区銀座6-10-1)
安芸高田市でやりたいこと:まずは事業の安定を図りつつ、地元への地方貢献ができればと考えています。
今後の展望:10名ほどを地元で雇用し、東京と同一労働・同一賃金で業務に従事していただく予定です。

株式会社シンシア(記帳代行/広島市安芸区船越南3-19-26)
安芸高田市でやりたいこと:農業事業の拡大と民泊事業にもチャレンジしてみたいです。
今後の展望:開設当初は3名でスタートしますが、将来的には5名に増員したいと思っています。

有限会社川添商店(イスの修理など/広島市西区南観音7-3-21)
安芸高田市でやりたいこと:リフォームした家具を展示したり、週末には神楽を上演したり、地域の方が集まれるカフェのような場所が作りたいです。
今後の展望:地域のみなさんに、古い家具もリフォームすれば蘇ることを伝えていきたい。

安芸高田市サテライトオフィス等進出支援事業」のページには以下のようにあります(3社がこの事業によるものかどうかは未確認)。

■補助対象者
市内に企業活動の拠点を開設し、かつ、企業活動を通じて地域経済の発展に寄与する事業を計画する者のうち、次のいずれかに該当する者とする。
(1)経営者を含む常用勤務者が1名以上在勤する企業又は市内において2名以上の新規雇用をする企業
(2)県外から市内に本社を移転する企業
(3)その他市長が適当と認める企業

https://www.akitakata.jp/ja/shisei/section/syoukou/u525/

補助経費は以下のとおりです。

https://www.akitakata.jp/ja/shisei/section/syoukou/u525/

石丸市長就任後の実績については、議事録〔令和5年第1回安芸高田市議会3月定例会第9日目〕に記載があります。

○森岡産業部長
令和元年度から令和4年度の間におきまして、サテライトオフィス9件、 同期間で企業支援が27件となっております。また、企業誘致においては、 2件の製造業を誘致しております。

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/95/3c/953cad1d-afe7-47cf-9ddd-e2d608cf1ea3/aki-takadashi-rei-wa-5nen-daiikkai-teireikai-kaigiroku-r050307.pdf

芦 田 議 員
ありがとうございました。広島市の24件に次いで、安芸高田市が9件 で2番目ということで、非常に成果が出ていることがよく分かりました。 先日、市の担当者の方に紹介してもらって、2年前に吉田町にサテラ イトオフィスを構えたhakkenという会社に伺いました。空き家と なっていた農家をオフィスにして、商品にならない規格外の野菜を乾燥 させて販売するという事業を展開していて、地元で雇用した女性の方が 野菜の乾燥作業をしていました。野菜の仕入れは主にJA北広島に協力 してもらっているということでした。責任者は、東京から来た30歳の男 性の方で、仕事のことや、安芸高田市の印象など、いろいろ話を聞くこ とができました。

https://www.akitakata.jp/akitakata-media/filer_public/95/3c/953cad1d-afe7-47cf-9ddd-e2d608cf1ea3/aki-takadashi-rei-wa-5nen-daiikkai-teireikai-kaigiroku-r050307.pdf

この議事録で名前が出ているのは、このhakkenという会社のみですので、この会社について調べてみます。

CEO / 竹井淳平

  • 会社名 株式会社hakken

  • 設立 2019年10月

  • 資本金 10,480,000円 (資本準備金含む)

京都市に本社があり、広島県安芸高田市、熊本県阿蘇郡高森町、兵庫県豊岡市、愛媛県上浮穴郡久万高原町、福島県石川郡玉川村、広島県呉市に加工場やオフィスなどがあります。

2022年、2023年のD-EGGSプロジェクトの対象になったようです。


大崎下島における、一般社団法人まめなとのサテライト拠点運営について、竹井さんと、まめなの福島さん斎藤さんのインタビュー動画です。

まめなは、環境省主催Migakibaの拠点に採択された大崎下島・久比で現地事務局として、環境省主催の実践型研修プログラム「令和3年度ローカルSDGsリーダー研修 “migakiba(ミガキバ)”」を運営します。

兵庫県豊岡市では、令和4年度 ひょうご農商工連携ファンドに豊岡市の株式会社夢大地とともに採択されています。

廃棄野菜を回収して乾燥加工する(株)hakkenと、小松菜を中心に数種類の野菜を生産する(株)夢大地が組んで、フードロス削減と小松菜の価値再定義に取り組むと同時に、豊岡の認知性向上も図る。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/sr10/documents/saitaku_list_r4_add.pdf

これについては、豊岡市役所から2社のプロジェクトに参加する人材募集がSMOUTに出ていました。

福岡県田川市とは事業連携協定が結ばれています。

愛媛県久万高原町についてはhakkenの名前で見つかる情報はありませんが、フードロス削減に取り組む事業者を誘致する旨の記事が愛媛新聞で見つかります(本文は有料)。

これに関連すると思われる議会の議事録も見つかりますが、この事業者がhakkenかどうかは不明です。

岡部議員
フードロス事業の関係なんですが、ここでお伺いをしたいと思います。 最近、議会が知らない出来事、計画が多いのではないかというふうに感じま す。今回のフードロス対策における企業の誘致に関しましては、SDGsとし ての取組でもあるとして、総務課予算とされています。 取組内容からしては、農業戦略課がイニシアチブをとって、JAと生産者並 びに進出する事業者を調整していく必要があると考えますが、どこまでの協議 がなされているのかをお伺いいたします

https://www.kumakogen.jp/uploaded/attachment/10510.pdf

瀧野議員
先ほどのフードロスの件ですが、この件についても、町外の業者と調査研究 をしたとはいえ、議会に相談なくしてセシュをしたり、こういったことは以前 にも指定管理の契約を結びながら、契約期間を無視して帰ってしまったという ような場合もありましたし、そのときの指定管理料も、当然、回収することが できなかった。 やはり議会の中には、それなりの知識を持っておる皆さんもおいでるわけで すから、しっかりと議会とも相談しながら、こういったことについても取り組 んでいただきたい。この点については、どう思いますか。

https://www.kumakogen.jp/uploaded/attachment/10510.pdf

福島県石川郡玉川村の「こぶしの里」連携については、hakkenが関係するかどうかは不明ですが、こぶしの里の指定管理者委託に関する令和4年12月玉川村議会定例会の議事録があります。

1番(須藤安昭君)
2つの質問と1つの発言をさせていただきます。 2つの指定管理者ということだったんですが、こぶしの里の指定管理者委託に対する質問 をさせていただきます。 今回、業務委託する業務は、管理運営業務、販売加工業務、その他の業務とありまして、 その業務に対して年800万を限度とした管理業務を委託するという説明を事前にいただきま した。現在、会計年度職員を3名派遣しておりますが、その業務内容は多分同じだと思いま すが、指定管理者の契約が成立すれば、その3名の会計年度職員の派遣はなくなるというこ と、そういう理解でよろしいのでしょうか、ご質問いたします。

https://www.vill.tamakawa.fukushima.jp/assets/attachmentfile/attachmentfile-file-1047.pdf

○1番(須藤安昭君)
3点目は質問ではないんですが、これは一言言っておかないといけな いなという部分で確認をさせていただきます。 こぶしの里に対しては、株式の保有率によって、私たち議会が直接口出しできないような、 そのようなことになっているようなんです。 責任者というか駅長さんは、約20年その職務を担っていただいております。その間のご尽 力には感謝をしたいと思います。 しかし、私は大変危険な状態だと捉えております。それは、一般的に、そして私が約50年、 金融機関だったり、一般企業の民間金融の中で勤務した中で、事件、事故を防ぐ一番重要な のは内部牽制だと思っております。今のこぶしの里の組織では内部牽制がきかないと、その ように私個人的には思っております。私は、万が一の事件、事故に対して、私の、私自身と いうか、責任回避も含め、はっきりと明確に指摘をいたします。これは私の単なる発言にな ります。 以上です。

https://www.vill.tamakawa.fukushima.jp/assets/attachmentfile/attachmentfile-file-1047.pdf

村長(石森春男君)
3番、小針議員のお尋ねの件でございますけれども、株式会社こぶし の里の代表取締役は私がお就きしたというものでございますけれども、ただいまお話しの中 の件で、まず給与、賃金等でございますけれども、こぶしの里の、今までは会計年度任用職員で玉川村でしたが、今後はこぶしの里の賃金、給与体系に移るというふうに考えておりま す。 それと、こぶしの里の中に併設されている農産物加工施設なので、今度は、その加工施設自体は村の職員だったので、そこから利益を上げることが出来なかったんですけれども、従 業員も体制後はそのままではないというような話も聞いていますけれども、こぶしの里で作って売ることもできる、あるいは村民の方も今までどおり農産物加工施設は利用して、もち ろん使用料は払わなくてはならないですけれども、村民に対してできるということで、村に あるメリット、あるいは民間委託した際のメリットは、両方享受できるのではないかなとい うふうに考えています。

https://www.vill.tamakawa.fukushima.jp/assets/attachmentfile/attachmentfile-file-1047.pdf

阿蘇の高森町では、令和3年4月に高森町、(株)hakken、阿蘇農業協同組合、(株)タイミー、 肥銀オフィスビジネス(株)の5社により「持続可能な消費と生産プロジェ クトによるフードロス削減を通じた高森町農業活性化事業実施協定」が締結されています。

とにかく、公的機関や大企業とのつながりをすぐに作れる点、助成金や実証実験に採択される点、事業そのものは他社と類似する事業である点など、The Meet採択企業と共通点があると私には思えます。

なお熊本県高森町でもメガソーラーが稼働していますが、環境破壊として話題になるのは山都町のほうです。

7. 米村公男副市長

石丸市長誕生以降のThe Meetによる企業採択や、リモートオフィスの増加については、市長就任直後に副市長として広島県庁から招いた米村公男氏の力が大きいように思います。

本日、議会の承認を経て、#副市長 として県庁から米村公男さんをお招きできる運びとなりました。 豊富な行政経験が頼もしい限りです。 強力な助っ人を得て、これから市政の改革は本格的に始動します。皆さま、どうぞご期待下さい!! #安芸高田市 #改革
午後3:17 · 2020年9月30日

https://x.com/shinji_ishimaru/status/1311188415795195904

米村氏の経歴はほとんど明らかになっていませんが、直前には、広島県の県企業総務課の課長でした。前市長の2020年7月に広島県との間で副市長就任の合意ができていたものの見送りとなりました。企業総務課は自治体と企業の連携を扱う部署です。

それ以前には、米村氏は広島県庄原市の事業副市長でした。

神宮祥司副市長の辞職に伴い、後任の副市長として米村公男氏が3月25日の市議会定例会で選任同意を受け、就任しました。
米村副市長の任期は 4月1日から平成32年3月31日までの4年間です。
副市長の定数は条例で2人と定められており、米村副市長は主に企画振興部、環境建設部などの事業分野を担当します。

https://www.city.shobara.hiroshima.jp/main/government/koho/pr/2017/02/koho134-8.pdf

その他の確認事項

1. 外国人留学生

宮崎県にある私立高校「日章学園九州国際高等学校」や、北海道の東川町では、留学生を受け入れると交付金を得られることから、外国人留学生が激増しています。

安芸高田市に同様の留学生の激増は確認できませんでした。

2. 観光地での外国資本による買収

ニセコ町、京都の町屋、和歌山の新和歌浦などで、外国資本による不動産の買収が目立ちます。安芸高田市の観光地についても調べてみました。

安芸高田市で有名な観光地というと「神楽門前湯治村」のようです。

ただし、こちらは徳島の阿波踊りなどとは異なり、観光資源としての価値はいまのところあまり高くなく、外国資本の入り込みの兆候は今のところみられません。

一つ気になるのは、石丸市長になってから、神楽門前湯治村の社長らが任期途中で辞任している点です。

 安芸高田市美土里町の観光施設、神楽門前湯治村などを運営する市の第三セクター「株式会社神楽門前湯治村」の社長を含む役員6人が、世代交代などを理由に任期途中で辞任した。市は、課長級職員1人を専務として新たに派遣し、役員を9人から5人に減らした。低迷が続く業績の改善に向け、市の経営への関与を強める。
 市商工観光課によると、辞任したのは溝本郁夫前社長(65)たち取締役5人と監査役1人。取締役のうち4人は1996年の会社設立時から務めていた。3月30日の株主総会で辞任を承認。任期は来年3月末まで残っていた。
 新体制では石丸伸二市長が引き続き会長を務め、社長には米村公男副市長が就いた。他の役員は、市派遣の専務と、旧体制から残った取締役と監査役の各1人。
 石丸市長は昨年夏の就任以降、市の財政健全化に向けて第三セクターの経営改善を進める考えを強調。同社の役員と今後の施設運営について協議していたという。溝本前社長は辞任の理由について「市長が今までとは違う経営方針を考えている。われわれは役割を終えた」と説明している。

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/86636

また、「観光関連施設の一体管理に係る官民連携手法検討調査業務 【安芸高田市】令和4年度調査報告書(公表版)」には、神楽門前湯治村について次のようにあります。

◼ 宿泊施設の高級コンセプトへの変更は実施しない
◼ PFIによる改修、既存施設の解体・増築を実施しない。
◼ 今年度検討したロジックモデル・成果指標(案)を活用し、 令和5年度以降にPFSの特徴を取り入れて民間事業者に指定管理を行うことを検討する。

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/kanminrenkei/content/001620533.pdf

内閣府による【PFSのスキーム(例)】を見ると、成果払いであり、資金提供者、中間支援組織、評価機関の関与が加わります。外国資本の介入がやや心配されるスキームかもしれません。

https://www8.cao.go.jp/pfs/scheme.pdf

3. 水道民営化などの民営化

調べてみましたが、民間に関連する記事で私が見つけたのは、次の1件のみでした。

向原の保育所「こばと園」、民間移管へ 安芸高田市
老朽化で移転新築 14年度予定
 安芸高田市は、施設が老朽化した市運営の保育所「向原こばと園」(同市向原町)を、建て替え時期に合わせて社会福祉法人三篠会(広島市安佐北区白木町)に民間移管する。安芸高田市が無償貸与する土地に同会が施設を建て、2014年度に移転再オープン予定。
 向原こばと園は、乳児部と幼児部の2棟からなり、現在86人の園児がいる。施設建設43~29年を経て建て替えが必要になった。周辺の道路が坂道で通園に不便なことや、民間ノウハウを活用した効率的な保育所運営を進める狙いから、市有地に場所を移すとともに民間への移管を決めた。
 特別養護老人ホームなどとともに広島市安佐北区や関東地方で保育園経営の実績がある三篠会に移管することにした。
 安芸高田市は向原町の生涯学習センター予定地の隣に2800平方メートルの市有地を用意した。同会には定員120人を想定した950平方メートル規模の平屋建物の建設を要請、同会も了承している。

http://hiroshimapeacemedia.jp/kikaku/child/news/111213.html

民営化についても特段注目すべきできごとは起きていないようです。

議会に否決された2人目の副市長(公募)とRCF

石丸市長を支える2人目の副市長は公募という形をとり、34歳の女性、四登(しのぼり)夏希氏が内定していました(2021年3月)。

 安芸高田市の石丸伸二市長は1日、全国から公募した2人目の副市長に、一般社団法人RCF(東京都)職員の四登(しのぼり)夏希氏(34)を内定したと発表した。開会中の市議会定例会に選任同意案を追加提案する方針で、同意されれば4月中旬以降に就任する見通し。

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/90106

その後、議会で事実上3度の否決を経て、副市長職を1人に削減することが決まりました(2022年8月)。

 安芸高田市議会(定数16)は7日、本会議を開き、議員提案された同市副市長の定数を2人から1人に減らす条例改正案を賛成多数で可決した。

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/142350

1人目の副市長である米村氏が前市長時代から副市長就任が広島県との間で合意されていた事実を踏まえると、石丸氏が自らの政治活動のために招聘したい人物が事前にあったとしたら、この2人目の副市長がその人物に該当すると思われます。

四登氏によるnote記事があります。

内定報道時には商社の経歴ばかり取り上げられましたが、面接時に聞かれたのは現職・RCF(※)での経験でした。今回は面接やその後の議員との意見交換会などを通じて感じた、コーディネーターへの期待を紐解きたいと思います。
(※)一般社団法人RCFは、地域や社会の課題に対し、行政や企業・NPOと連携し、事業を企画・推進する団体です。団体HP:https://rcf311.com/

https://note.com/natsukishinobori/n/n631e62c63067

プロフィールには次のようにあります。

国際教養大学卒→商社→NPO。社会課題解決をキャリアに。地域分散型のサステナブルな社会を。一般社団法人RCF コーディネーター。学生時代はアメリカ・ザンビア・ケニアのNPOに所属。RCFでの担当テーマは復興、防災、企業版ふるさと納税、スポーツなど。一児の母。

https://note.com/natsukishinobori/n/n631e62c63067

Xアカウントもあります。@natsusaku23

https://twitter.com/natsusaku23?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

RCFもnoteを利用しています。

RCFは休眠預金・資金分配団体として採択されています。

「休眠預金・資金分配団体」については、次の記事があり、RCFもナニカグループであろうとあります。

また、その後の情報提供によって、新たに以下の団体をナニカグループとして認定している。
更生保護法人 日本更生保護協会
一般社団法人 RCF
ブルーシー・アンド・グリーンランド財団
国際交流センター

https://note.com/metternich/n/n265ac17d9445

孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム2022年度(令和4年度)では、内閣府による調査の委託先としてRCFが記載されています。

議会の否決により実現しませんでしたが、四登夏希氏が2人目の副市長になっていたなら、安芸高田市はNPOへの委託事業を増やしていたかもしれません。

RCFを設立した藤沢烈氏は、内閣官房防災ボランティア連携室勤務を経てRCF復興支援チーム(現・一般社団法人RCF)を設立しています。

1975年京都府生まれ。一橋大学卒業後マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て独立し、NPO・社会事業等に特化したコンサルティング会社を経営。東日本大震災後、内閣官房防災ボランティア連携室勤務を経てRCF復興支援チーム(現・一般社団法人RCF)を設立。企業や省庁・地方自治体のディスカッションパートナーとしてひと・まち・産業の復興事業創造や事業推進に伴走してきた知見を活かし、近年は東北以外の地方創生や多様な社会課題にも取り組みを広げている。

https://www.fastgrow.jp/people/129

藤沢烈氏は、特定非営利活動法人新公益連盟(略称:新公連)の理事の一人です。RCFは新公連の幹事団体の一つです。駒崎弘樹氏は新公連のフェローであり、新公連のフェロー団体として駒崎氏の特定非営利活動法人フローレンスが含まれています。

代表理事:白井智子
理事・事務局長:藤沢烈(一般社団法人RCF)
理事:小沼大地(NPO法人クロスフィールズ)
理事:渡部カンコロンゴ清花(NPO法人WELgee)
理事:李炯植(NPO法人Learning for All)
監事:鬼澤秀昌(おにざわ法律事務所)

https://www.shinkoren.or.jp/about/

同じく理事の一人である李炯植氏は、2022年に内閣官房のこどもの居場所づくりに関する調査研究の検討委員に選出されています。


まとめ

安芸高田という小さな田舎町の市長に注目させる戦略を立ててメディア露出を増やさせたのがどのような勢力だったのかを知るために、石丸市長時代の安芸高田市の事業について調べてみました。

目立つのは、The Meetとリモートオフィスでの民間企業との連携ですが、これについては副市長である米村氏の影響も強いと考えられ、石丸氏の影響がどれほどあったのかは不明です。ただし、他の自治体よりも積極的に活動していることは見て取れます。

2人目の副市長はNPOとの連携を業務とする組織の所属ということで、ナニカグループとの関連が注目されますが、議会の否決により採用されませんでしたから詳しくはわかりませんでした。

暇空氏の動画によると、石丸伸二氏がYoutubeで超絶プッシュされるようになったのは2023年8月からであり、「石丸市長」として検索されています。

石丸氏は安芸高田市の市長選出馬にあたり、地方行政に詳しかったとか、何か具体的にやりたいことがあったというわけではないように思えます。もし、事前にやりたいことがあったなら、2人目の副市長は自ら候補者を招聘したと思います。また安芸高田市での活動の多くは米村副市長を頼りとして実施されており、米村氏の賛同を得られなかった場合に、議会でも否決されていたのではないかと私は見ます。

安芸高田という過疎化の進む田舎の市長に京都大学卒で銀行OBでもある若手の石丸伸二氏が立候補したことにより有権者の期待を集めて市長に当選することになったと思われます。県知事や国会議員を目指すのであれば、人口3万人に満たない市の市長から出発することは考えにくいので、石丸氏は当初それほど政治的野心は持ち合わせていなかったのではないでしょうか。

暇空氏の指摘するように、石丸氏を推す勢力は、本の出版、ネットCM、Youtubeの再生数、テレビや雑誌などのメディアへの露出、さまざまな言論人による支持表明などを行わせるだけの計り知れない財力、影響力のある勢力であると思われます。しかし、今回調べて見た限りでは、それがどのような勢力であるのかに結び付く情報は得られませんでした。ただし、暇空氏の指摘する中国の動きよりも、あるとすれば半島系の動きが考えられそうな状況でした。

とりとめのないつたない文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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