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『キレる!(小学館新書)』

『キレる!(小学館新書)』
中野信子著

以前書いたものの修正加筆版

著者は、「ホンマでっか」でもお馴染みの脳科学者。

印象に残ったこと

①年をとると、自分の考えに固執するというより、人の話を聞く機能が衰えてしまう。

②日本人は、相手が自分に不当なことをしていると感じると自分の時間やお金などコストをかけても、相手を懲らしめたい報復したいと思ってしまう傾向がある。

③日本の学校では、話し言葉を学習しないため、言葉を使って自分の〝怒り〟を表現して抵抗する方法を学ぶチャンスがほぼない。

脳内物質で、キレやすさが、決まってくることは、怖い気がした。

面白いと思ったことは、「不当な攻撃を受けたときに、小さくとも抵抗を示すことが必要だ」ということ。自分の不利益が見えてきたら、テクニカルに切り返す言葉の運用力が求められるということ。怒りを溜め込まず、言葉でかわす力。お笑い番組は良い勉強になるらしい。

そうやって、コミュニケーションスキルを磨いていくことが、大事なことなのだろうと思った。

外人と議論すると、けっこう白熱することは、多いのだけど、議論が終われば、必ず握手をして別れる。
こういう習慣は、日本人には、欠けている気がする。だからと言って、西洋社会が優れていて、日本は劣っているというわけでもないと思う。

日本人は、保守的で、外者を仲間に入れないと思われがちなのだけど、西洋社会も基本的には同じだと思う。

異文化の存在を認識しているかどうか、の違いなのではないか?と思う。ヨーロッパの国は、村社会だし、アメリカは、エリート層と一般層、また、人種の違いなど、けっこう、仲間に入れない無言のバリアーが強いように思う。本書の内容からは逸脱してしまった。

シャンデリア SIA

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