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『伊豆の踊子』

 『伊豆の踊り子』
川端康成著

これも、高校生くらいの時に読んだと思うのだけど、義務感で読んでいたもので、ほぼ、記憶がない。「天城越え」くらいかな、覚えているのは。

自伝的な小説らしい。
始めは、追っかけのように、旅芸人一家を追っかけまわしていたので、変態的な話かとおもっていたが、そうではないのだなあ。

恋愛的な側面もあるのだけれど、どちらかといえば、半分鬱でよくわからなくなっていた時、暖かい家族の愛情みたいなものをひたすら求めていたのではないかと思った。

当時、差別を受けていた旅芸人の一族であっても、関係なく、まあ、踊り子の薫への恋心もあったと言えばあったはずだけど、家庭愛を感じていながら、自分が本来属する場所に戻っていく。家族のような関係の旅芸人一家と離れ離れになっていく様子が、なかなか切ない。

人って、どういうわけか、他人に認められたいとか、愛されたいって思ってしまうのだと思う。そう、思うことはよいのだけど、他人側は、そんなに余裕はなくて、他のひとより自分こそが認められたいとか、愛されたいということが大事なもので、、、敏感なひとは、鬱になっていくのだろうなあと思う。

生まれてきたということは、、きっと、何か、この世で、は果たすべき役割というか、使命のようなものがあるのだと私は思うようにしているつもりなのだけど、そんなに自信はない。

日々の糧を喜び、不安は、祈り、生かされていることを感謝して生きていくということなのだろうと思う。

川端康成が、精神的にどん底だった時の話なのかなあと勝手に思っている。

『伊豆の踊子』のレビューから、GPTがイメージした歌は、

1つ目は、back numberの「ハッピーエンド」です。切ない恋愛を歌った曲ですが、最後に希望があるというポジティブなメッセージが込められています。

2つ目は、菅田将暉の「まちがいさがし」です。歌詞には自分探しや人生の意味を問いかけるフレーズがあるため、伊豆の踊り子の主人公が抱えるような内省的な気持ちを表現していると感じられます。

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