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長生きの秘訣

長生きのための秘訣は何だと思いますか?

適度な運動?
バランスの良い食事?
7時間睡眠?
ストレスを溜めないこと?

発達心理学は当初、子供の発達に注目していたのですが、近年では人生全体に対象を広げています。その中に、長寿に関する研究もあり、ちょっと意外な結果なので紹介します。

アメリカの心理学者、Julianne Holt-Lunstadの研究です。何万人もの中年を対象に食生活、運動習慣、結婚しているかどうか、病院に行く頻度、喫煙、飲酒などなどを質問しました。そして、7年後に誰がまだ生きているのか?を調べ、どんな生活がいいのか?について明らかにしたのです。

結果は下記の図で、上から順に長寿と関連が深い因子です。

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1位:社会へのとけこみ
日常生活の中でどのくらい人と交流するか。
親しい人だけでなく、近所の人とか、お店の人とかでも良いです。

2位:親しい人間関係
急にお金が必要になった時に貸してくれる人、
病気になった時に病院に連れて行ってくれる人、
落ち込んだ時に、そばにいてくれる人です。

3位:たばこをやめたか

数値的には、これら3つが長寿と関連が深い因子と言えます。

興味深いのは、1位と2位が人間関係という点です。一般的なイメージと異なっていませんか?もちろん、食事や運動など一般的に言われていることが、長生きと関係ないとは言えません。しかし、何万人も対象に調査すると、社会の中で人間関係を持てている人が長生きしているのです。

『嫌われる勇気』で有名になったアドラーは、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と言いました。そこまで言い切っていいかどうかは置いておいて、人間関係は悩みの元であると同時に、長寿にとっても重要です。うんざりすることもありますが、距離をとるのでなく、人との関係を楽しめるようになるのがオススメです。

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