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人事制度とは組織そのもの

人事制度とは
【人員管理の効率化を図ったり、従業員のモチベーションやスキルの向上を図るため、社員の処遇や働き方など、人事に関わる様々なルールを定めるもの】と定義される。

一般的に組織の規模が大きいほど人事制度はしっかりと整備されており、規模が小さくなるにつれ整備すらされていない組織が多いイメージである。

勿論、一概に全てとは言えないが医療機関も同様だと思う。

個人的な意見として必ずしも人事制度が整備されていなければならないとは思わない。
なぜなら例えば小さいクリニック等の院長や事務長の一存で判断や評価のみが下る組織であったとしても勤務する職員が満足できており、かつ、そのクリニックの目指す経営目標が達成されているのであれば人事制度が整備されていなくとも役割は十分達成できていると思うからだ。
とはいえ、「組織単位」で考えると人事制度が整備・構築されていることに越したことはない。

 人事制度を整備・構築する上で重要な事の一つとして、「作ること」が目的になってはいけない。
人事制度はあくまで経営的な目標を達成するツールに過ぎず、どんなに崇高な人事制度を構築し導入したとしても目的にそぐわなければ意味を成さない。
 また、勿論導入しただけで終わらず定期的な見直しも必要となってくる。

よって人事制度を整備・構築する上でまず最初に考えるべき事は
「自院の経営理念等に基づいた人材像の明確化」だと思う。
この特定ができずに人事制度のみを構築しても機能はしないだろう。

無題1


図からも分かるように人事制度とはあくまで人事戦略の一部であり経営戦略の中での土台(ベース)でもある。
よってまず初めに院内の職員に対して自院の経営理念やビジョンの浸透が最優先と言える。
 経営理念やビジョンの浸透がなくトップの考えが一切現場におりてこない所謂「全て現場任せの組織」であれば人事制度構築の意味は見出せない。

 多くの組織が人事制度を整備・構築する目的は「職員の為」を想い提案されているはずである。しかし人事制度そのものを作る事のみや上層部の管理のしやすさ等だけを考えていては現場との乖離が発生し、不満等のマイナス面を高めるという矛盾を生じさせてしまう。
 人事制度を整備・構築する上で「職員の為」を真剣に考えている組織であれば職員全体にもその想いが伝わり、期待に答えようと奮闘する職員も増えるはずだ。そしてその良い循環こそがさらに良い組織作りに繋がる。

 人事制度とは良い組織循環を作る一つのツールに他ならない。

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