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今年は組織固めの年です

こんにちは、RtoRの井川です。
 
年末から年始にかけて様々な人材紹介会社の採用状況についてヒアリングをさせて頂きました。
 
最も印象的だったのは、「2022年はかなりの数のコンサルタントを採用できたので、2023年はその採用した方を育成し、生産性を上げていくことが最重要課題だ」という話が多かったことです。
 
特に大手の人材紹介会社では、50名~数百名規模の採用をされているため、一人当たりの生産性が下がってしまうのは無理もありません。
 

「採用の成否が業績を分ける」


また、2020年のコロナ禍以降、2020年はさすがに採用を止めていた企業でも、2021年から積極採用に転じ、2021年~2022年にかけて採用がうまくいっている企業は、現時点で大変業績がいい会社が多いです。
 
一方で、2021年から2022年にかけても採用に慎重になっていた会社は、一定数の欠員も出ているため、まだコロナ前の業績に戻せていない会社もあります。
 

「育成は採用してから半年から1年はかかる」

 
人材紹介コンサルタントのキャッチアップにかかる時間から考えても、2021年に採用した人は2022年に成果を出し、2022年に採用した人は2023年に成果を出し業績UPにつながります。
 
つまり、今現在の採用はその期の業績UPに繋がるというよりは、次の期の業績に繋がる採用になります。
 
もちろん、そんな悠長なことは言ってられないよ!という声もありますが、1年目に期待できるのは「1年目から黒字社員となること」であり、マイナスでさえなければ翌年に十分戦力化(売上貢献)できるはずです。
 

「組織固めのために管理職が欲しい」

 
一方、最近多いニーズとしては、メンバークラスの採用がうまくいっている分、そのメンバーを育成し、マーケットを創出し、組織づくりに貢献できるマネージャーや事業部長クラスの人材が欲しいといったニーズです。
 
また、採用はうまくいったものの、管理職不足で育成面で時間がかかってしまっているといった切実な声も聞こえてきます。
 
人材紹介における企業側と求職者側の両面でマネジメント経験がある方を求めるケースが多く、自社集客ではなく、スカウトサイトなどを使った集客力がある方は更に評価される傾向にあります。
 

「それでも今年も多分採用は続きます(笑)」

 
「今年は採用した人を育てるフェーズなので、今後は多少厳選して採用する予定です」と仰る企業でもよくよく話を聞いていくと、「それでも退職者も出ますし、多少の増員はしていきますので、結局は去年と同じくらい採用するかもしれません(笑)」なんて言う話になります。
 
人材紹介会社の大体の離職率は10%~20%前後だと思います。10%位であれば比較的落ち着いているほうだと思います。
 
100人のコンサルタントがいて、今年130名まで増やしたい場合、離職率が20%で計算すると、30名の純増と20名の欠員補充で結局50名も採用しなければなりません。
 
たくさん採用するのももちろん事業戦略上必要なことだと思いますが、離職率が20%前後かそれ以上ある会社は、そもそも組織風土、マネジメント手法、人事評価制度など、根本的な部分からの見直しが必要ではないでしょうか?
 
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