曲がりくねった道の先に 日本の歩き方#54京都府舞鶴→宮津
朝5:30、道の駅舞鶴港とれとれセンターで起床。車中泊組みが多かったが、時期的にテントを張る旅人は誰一人としていなかった。近くにコンビニ、コメダ珈琲、銭湯がある素晴らしい道の駅だった。
深夜まで深谷で農業をやってるおっちゃんとベンチで飲み語らっていたから、寝足りない。
出荷後は暇になるので毎年1ヶ月くらいかけて、日本中を旅してるらしい。
そんな人もいるんだな。
「やってみたいことを老後に残すなよ」
って重い言葉をいただいた。
これからも全部やって確かめる人生を続けてくね、おっちゃんありがとう。
おっちゃんのキャンピングカー、外装の絵はお孫さんが描いてくれたらしい。
内装はおっちゃんのフルオリジナル。
今日のルートはこちら。
175号線をずっと行く。今日はアップダウンの多い道のりだ。
ちなみに今日はコンビニが一件しかない道のりを行くことになる。普段はコンビニで買い物をする代わりにトイレを借りている。
嫌な予感はしたのだが、案の定、ヤツが来た。デカい方のヤツだ。
その波が来た時の景色はこんな感じだ。
周りに何もない
大河の一滴になりたかった。
そんなことも言ってられないので、内股でそれっぽい建物を探す。公衆トイレを発見したが、なぜか入り口が木の板で封鎖されている。
絶望ってこういうことなんだと思った。
これ以上内股で歩き続けると股擦れという合併症が引き起こされそうな頃、ガソリンスタンドを発見。無事、人間としての尊厳が保たれた。
海沿いへ抜けると
ほら、いい景色。
しかし、先を進むとリアス式海岸特有のワインディングロードと、アップダウン。旅人泣かせなリアス式海岸。
看板のフォント、なんとかならなかったんか
今度は、クマでも出てきそうな山道が。
鈴をうるさいくらいに鳴らしながら進むと、不気味なトンネル。
トンネルを抜けると、千と千尋の神隠しの世界に迷い込んだのかと思うほどの緑で塗りたくられた景色。
そして宮津市街へ。
しかし、ゴール手前3kmで事件が起きる。
歪みがひどくなったとは思っていたが、今度は山田くんの左足のスポークが折れた。
原因は過積載だろう。旅を再開させてからあまりにも荷物が増えたからだ。
スペアタイヤは残り一つ。丁寧に扱わないと。
何とか辿り着けるよう祈るように歩く。
13:30ゴールのゲストハウスへ。ライダーハウスには行ったことがあるが、ゲストハウスは実は初めてなのだ。
明日からの大雨に備えてここで寝させていただく。
あまりにも早く着きすぎたので、市街散策に出かけた。
まずは旧三上家住宅へ。三上家は、江戸時代に酒造業、廻船業、糸問屋などを営んでいた宮津城下屈指の商家だ。
家の中で、酒、麹、なども作っており、特筆すべきは、オタク気質な家主がこだわり抜いたこの建築物だ。こんな感じ
あらゆるところに拘りを感じた邸宅だった。
複数の事業を全て成功させていた事業家は美への探究心がすごいのでしょう。
なぜかあった木の冷蔵庫
上の部分に氷を入れ、下に物を入れて
冷やしていたらしい
そして、旅でお世話になっている人からこんなメッセージが来ていたので
迷うことなく行くことにした。
ご利益高そうな立て看板
絵馬も書いて
天の橋立へと向かう。
天の橋立周辺の街も趣深い。
ちなみに駅は温泉併設で、観光名所にもなっている。
最後に天の橋立名物、くじからラーメンを食べる。 ほろ苦い濃厚なラーメン。醤油のクセが強い。でも美味しい。
たまにはゆったりした旅も悪くないな。
正直、僕は歩く旅に関して嫌気がさすくらい飽きている。チャリの旅に切り替えたいというのも本音だ。だから、明日、ゲストハウスでもう一泊して丹後半島を自転車でまわってみようと思う。本当に自分が自転車旅がしたいのか、それとも歩く旅が辛いから逃げているのか確かめていきたい。
曲がりくねった道の先を、歩いていきたいのか、それとも自転車で行きたいのか貫きたいのか、たくさんの寄り道をするために無駄な道はさっさと駆け抜けたいのか。
本当のところ、俺はどっちなんだろうか。
京都府舞鶴市→宮津市
歩行距離 24km
総歩行距離 1704km
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