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愛されていることに、ちゃんと気づいていることをいつか詩にしよう。日本の歩き方#53福井県おおい町→京都府舞鶴市

福井県おおい町→京都府舞鶴市
歩行距離 33km
総歩行距離 1680km

皆さん、ご両親に感謝の気持ちを伝えてますか?

大学生活、一人暮らしの人は両親となかなか会話もしないでしょう。飲み会オール、サークルで忙しくて徹夜など、ハードモード大学生活は、なかなか親に会えてないのかもしれないですね。

今日は、そんな忙しい大学生、そしてその親御さんに読んでもらいたい内容です。長くなりますが、何か感じてもらえるものはあると思います。よかったらお付き合いください。

僕の家族

というわけで今日は

①自分がどれだけ愛されているのか今更気付いたこと

②辛い旅を何で続けてしまうのか、ということについて、今日は綴っていこうと思います。

朝5:30、おおい町のとある家庭のリビングで起床。

ここ数日は、東京で行きつけのカフェ、whistle cafeのママのご縁で色んな家庭にお世話になりまくっている。

ホイッスルカフェとオーナー

ママのご実家、ママのお父さんのお友達の家、ママの友達などなど。

泊めてくださった方は、ホイッスルカフェのママの高校の友達だった。

小6、小3、5歳の3人の子どもがいる家庭だ。ツカモトも、3人兄弟だから親近感が湧いた。ウチは全員男で、この家庭は一番上の子が女の子だった。1番上の女の子がしっかりしている(ビールをやたら注いでくれた)のがツカモト家とは異なるところだ。

ウチは長男(僕)が1番親にも兄弟にも迷惑をかけている。情けない話である。

話を元に戻そう。少しは大人になった24歳から見た、この家庭のような3人兄弟の子育ては想像を絶するほど大変なものなんだと感じた。

矢継ぎ早に飛んでくる次男三男からの「お母さん、これやってー!」「お母さん見て見て!」「お母さんまたコイツが意地悪してくる!」

それに対してテキパキと対応するお母さんの姿は職人芸と言わんばかりのソレだった。

愛してるんだろうな。愛されてるんだろうな。

お母さんは、平日は仕事、土日は子どものサッカーの試合に行くらしい。この土日も、自宅から福知山まで往復100キロ以上は車を出してるらしい。

この家のリビングに座っていたとき、まるで10年前にタイムスリップをしたような錯覚がした。

僕は小中と野球をやっていた。だからこそ、母と父の面影がこの家庭を通して見えた。

愛されていたんだなぁ。

毎日台所で忙しそうにしていた母の姿が好きだった。工場を経営していた父親の油まみれの匂いが好きだった。

愛は維持費がかかるなんて言うけど、彼らは維持費を払ってるなんて微塵も思っていなかったのだと思う。

ただそこには愛だけがあった。愛で塗りたくられた存在が僕なのだ。

たくさん迷惑をかけて、たくさん心配をかけたからこそ、たくさん喜んでもらいたい。

そして、たくさん愛したい。

愛も優しさも輪廻するって旅を通じて、そしてこの家庭から教えてもらった。

1000000回以上の「ありがとう」を伝えたい気持ちになった。

まだしっかりした形では返せないけど、家族に、そして、このブログを見てくれている人に、ブログやインスタで、一緒に旅をしている気分を味わってもらうこと。

とりあえず今はこれに全力を注ぎます。

そんな大切なことを教えてもらった、おおい町の家族ともお別れし、次の目的地へ。

今日のルートはこんな感じだ。

県道1号を駆け抜ける。濡れたアスファルトがキラキラしている。

国道27号に入ると、港が見えてきた。おおい町から先の国道27号線は、内陸に入ったり海に出たりを繰り返す。

海が大好きな僕にとって、飽きのこない道となる。

「青」だって。素敵な地名。

京都に入るための峠が始まる。

すると、夜勤帰りの今日泊まった家のお父さんが会いにきてくれた。そして差し入れをいただく。

今から子どもの試合を観に行くらしい。強い。夜勤明けなのに、、、

今度、飲んだことのないくらい美味んめぇ酒もってまた会いにくるね。お父さん。

翼が生えたからか、すぐに県境へ。

ついに京都だ!!京都『府』ですよ!府!!

トンネルへ

なんと県境がトンネルの中にあるらしい。

トンネルを出ると

何で華の都1発目の建物がラブホテルやねん!と突っ込まずにはいられなかったが次の街へ。

東舞鶴に着くと、彼が待ってくれていた。

実は彼、去年に相方の陽大と、北海道は稚内の名門ライダーハウス『みどり湯』で会ったことがあり、さらにこの前、京都市内で合流した人物なのだ。

ファンキーなライハ、みどり湯。松山千春を泊まるヤツら全員と肩組んで歌わないと寝させてくれない。最高。


僕らのブログも読んでくれてるらしい。

彼と旅の話をたくさんした。

特に印象に残った彼の言葉がある。

「ミスチルのGIFTの歌詞に、『地平線の先に辿り着いても、新しい地平線が広がるだけ』ってのがあるんですけど、最南端の佐多岬に着いた時に思ったんです。俺、あの11km先の地平線よりもっと見たいなって。だから旅は終わっても終わらないんです」

生粋の旅人の彼の言葉に心を打たれた。

彼のツイッターより


1日1日のゴールは自分にもある。その度に辞めたくなることがある。夜、寂しくて、辛くて、やりきれない思いがある。

それでも、もっと先が見たくて、自分の心に「もうやめる?」って聞くと「歩き続けたい」って答えになるんです。

そんな夜の繰り返し。

気づいたら僕は旅人になっていたのかもしれない。

それでも辛い夜は来るし、希望の陽はまた登るんだけどね。

希望という名の光を探して先へ進む。

ゴール手前4kmのところで、中古車販売店の元旅人の社長が声をかけてくれてこんなプレゼントが。

フランクフルトと焼き芋二本ずつと
コーヒー4本。

ますます背中を押されて、今日のゴールへ。

早く着いたご褒美に、近くにあったコメダ珈琲へ。

コメダ珈琲の粋な計らいはメニューの一ページ目にある。

「ずぅっと地元の『くつろぐいちばんいいところ』を目指してまいります」

だって。「いちばんいいところ」でくつろがせていただきます。

今日もたくさん歩かせてくれてありがとう。



福井県おおい町→京都府舞鶴市
歩行距離 33km
総歩行距離 1680km

最後に、

今日は家族の話をしたので、僕が旅中聴きながら家族に想いを馳せている、今日のタイトルにもある歌詞と、僕の家族の思い出を添えて締めくくりたいと思います。

嬉しいことがあった時に
誰かに言いたくなるのは
自分よりも喜んでくれる人に
育ててもらったからなんだろうな

身体がだるくなった時は
確か生姜とハチミツで
口うるさくて嫌でも思い出すよ
離れていても守られているんだ

あなたはずっと手を振って笑ってくれた
帰り道迷わないように
もし前を向けなくなった時も
振り返ればいつも見えるように

愛されていることに
ちゃんと気づいていること
いつか歌にしよう

思い上がって街を出て
思い知った挙句 途方に暮れて
追い越して行く人を恨んでみたりして

それでもいつか自分のこと
誇れるようにそしてその時は
誇らしく思ってもらえるように

膝擦りむいて帰った日は
なぜか僕より痛そうで
そんな記憶が形を変え今も
離れていても守られているんだ

あなたはいつも手を振って笑ってくれた
帰り道迷わないように
もし前を向けなくなった時も
振り返ればいつも見えるように
愛されていることに
ちゃんと気づいていること
いつか歌にしよう

ちゃんと返したいこと
いつか歌にしよう

ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

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