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地域振興に欠かせない3タイプ -連携方法-

1、背景説明

 今回まで下記の記事で紹介した人の役割について掘り下げてきました。

 今回のテーマは、3タイプの人の連携方法です。

2、連携方法

 これまで、「地域コンセプトプランナー」、「地域アクターズプロデューサー」、「地域グラウンドマネージャー」の3つのタイプの役割をご紹介してきました。

 この3タイプの連携方法について、みなさん疑問に思ったと思います。私の考える連携方法は、シンプルです。

 それは、「それぞれがフィールドを持ち、お互いにお互いのフィールドを巡ること」です。

 それは連携方法にならないとみなさんおっしゃると思います。しかしながら、この方法が1番早いと私は考えます。

3、他己評価の大切さ

 お互いのフィールドを行き来することが重要だといえる要因は、他己評価を得られるからです。すなわち、役割を持った人がどこでそのようなことに貢献したか、その周囲の人の反応や変化を感じ取ることができるからです。

 私が思うに人は自分のことを知ることが不得意だと思います。ここで記している私自身もそうです。就活生によく自己分析の対策を聞かれるのですが、その時、私は自己分析以上に他己分析をしてもらうようにアドバイスをします。就活は、他己分析をしてくれる人が多ければ多いほど優位になるため、積極的な活動と人との誠実なコミュニケーションを取ることを勧めています。この考え方は、仕事をする上でも大切なことだと思います。

 したがって、3タイプの人と連携をするには、それぞれが現場でどのような貢献を行っていたか、現場でヒアリングし、その背景を追うことが1番効果的だといえます。

4、現場を見合った上での連携方法

 その上での効率的な連携方法は、ずばり、「未来を語らう議論」だといえます。人を介して、現場の声を拾い、状況判断できる人は、経緯や過程を正しく理解できていると思います。その上で、1つのトピックに関して、お互いの強みと現状を踏まえて、未来に向けた議論を交わすことがもっとも効果的だといえます。

 その上で、意見交換で盛り上がった内容をプレ実施しておくことも大切かもしれません。

 

 大切なことは、議論で盛り上がり、成功体験を共有することだといえます。その成功体験は、畏まったことではなく、「笑い話」を作ることも大切かもしれません。ちなみに今回のコラムの写真は、神奈川県横浜市の大さん橋旅客ターミナルにて、全国の自治体関係者が集うイベントでの私の様子です。甚平に背負子を背負ってスーツを着た方たちに野菜を売り歩いてみました。すると、意外と笑いを取り、野菜は足りないくらいの売れ行きでした。こういう発想も時には大切かもしれません。

5、総括

 総括としていえることは、地域のプロジェクトは、「笑い話」を作ることから前に進むと考えます。難しく考えずに笑える企画を作ることが新しい流れを生み出すと思います。

 かつてお茶の間を賑わせたザ・ドリフターズの「8時だよ!全員集合!」の素晴らしいことは、高視聴率ということに留まらず、常に生放送で目の前のお客様を笑わせていたことだと思います。この目の前の人を笑わせ、テレビの向こう側の人を笑わせる。この事実が支持になったはずです。

 今こそ今1度、効率重視の人付き合いから「ザ・ドリフターズ」から学ぶ体を張った泥臭い笑いづくりが求められているのかもしれません。

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