多賀山リョウ | Tagayama Ryosei

不動産業界に身を置きつつ、ここでは仕事とはあまり関係のない話たちを中心に。グッズ販売の…

多賀山リョウ | Tagayama Ryosei

不動産業界に身を置きつつ、ここでは仕事とはあまり関係のない話たちを中心に。グッズ販売のお手伝いさせてもらってます。https://suzuri.jp/SHOP-CORAL ラジオ/ドラマ/お笑い/スマホ初心者(2022〜)/AVIOT/平和のために動き働く人々に寄り添いたいです。

最近の記事

理想の生き方

病気、とまでは行かないけれど、新たに不安な症状が僕を襲い始めている。 ようやく予約が取れた病院で明日診断結果が出るまではこう記すべきだが、おそらく病気は病気だろう。 最悪手術が必要、将来その付近にガンが出来ることも充分有り得る、とネットには書いてあるが、ネットの情報を鵜呑みにすると気分を害する医者も多い(自分調べ)。 とにかく医者から話を聞いて、それを信じることにしよう。 この記事を読んで、緊急連絡先の重要性を再認識した。 僕の祖父母は機敏には動けず、親とは疎遠で未

    • 円満に、円満に

      3月は、一年の中で最も離婚件数の多い時期らしい。 そう言われると、僕の周りでは「離婚報告」のタイミングこそバラバラだけど、よくよく聞くと届け出は年度末、というのは何件か聞いたことがある。 誕生日やイベントごとの、おめでとうの言い合いのようなものが一段落して話題が切り替わった頃に、そっと伝えてきてくれる。 僕が知る限りではスッキリサッパリな人が多い印象だけど、腹の中なんて分からない。 すごく憎み合いながら永遠のお別れをしているかもしれないけれど、子どもがいればその感情は

      • さっぱり分からない

        僕も大金を目の前にしたら、人格が変わってしまうのだろうか。 僕はギャンブルというものに縁のない人生を送っている。 友人から聞く話だと、例えば知り合いが競馬に連れて行ってくれたとか、キッカケがあればギャンブルを楽しむ人生も有り得る。 しかし僕にはそのような知り合いもおらず。 (競馬に連れて行ってもらった友人が次は僕を誘ってくることはない、なぜか) 芸人さんでも、ギャンブルで一度に何百万使っただとか、景気の良い話は耳にする。 国内の公営ギャンブルであれば一応、売り上げの

        • 空から逃げる

          僕が生まれ育った地元には小さな山があり、その中腹には、人が出入りするには充分なサイズの穴が空いていて、奥まで長く続いている。 第二次世界大戦中に使われていた防空壕だと言い伝えられている。 土地の管理者や所有者が不明だから、戦後何十年もそのまま残されていると当時は思っていたが、後世に伝えるために敢えて残していたのかもしれないなと、最近では解釈している。 社会科見学のように、学年単位で訪問して、地元のおじいさん(つまり近所の方)からお話を聞く機会も設けられていたが、放課後、

          行きたい場所へ

          今年に入ってからはまだ、あまり遠出をしていない。 明日は祝日。 僕が応援しているインディーズミュージシャンのフリーライブがある。 応援していると言っても、まだ彼のことを目の前で見たことがない。2年ほど前にYouTubeでたまたま見つけた人だ。 不安な世の中を生きていくことに自信が持てずにいた時、歌声と合間のコミカルなトークやコメントへの優しい返事をしている姿に心が救われた。 世の中にはクリエイターの数の何と多いことか。 同じような規模で同じようなサービスを提供して

          ペヤングソースやきそばの日

          今日のお昼ご飯は焼きそば。 の、はずだった。 関東の人間にしては珍しいらしいが、僕は紅生姜をたくさん食べる。 焼きそば一皿の中の三分の一は生姜を食べているという、健康的なような、栄養の偏りがひどいような。 焼きそばを皿に盛り、テーブルまで運ぼうとしたら、手首が棚に引っかかった勢いで、焼きそばが全部床に落ちた。 床、熱いだろうな。 春のせいか眠いこともあり、床に落とした第一印象は、熱々の焼きそばを打ちつけられた床への同情心だった。 焼きそばを拾って、床を拭いて。

          ペヤングソースやきそばの日

          風が強く冷たいほど教えてくれる

          数日前まで、南関東を中心に地震が続いた。 執筆活動が中断したり、気持ちが落ち着くまでに時間がかかったり、ある時突然仕事もプライベートも関係なく集中から遠ざけられてしまう。 ここ3〜4日ほど、揺れは感じていない。 しかし、僕は覚えていた。 「東日本」の時も、中程度の揺れが続いたあと一週間ほど音沙汰なく、そして3月11日になったのだ。 テレビでこのニュース(注意喚起)を見た時、やはりと思った。 今こそ、より気をつけながら過ごさなければ。 僕はここしばらく、その恐怖で

          風が強く冷たいほど教えてくれる

          オヤカク オヤオリ

          僕の同級生には、成人するまでの間に父親、母親共に病気で亡くしている人がいる。 お父さんのお通夜は、僕にとって人生初めての葬儀参列で、物心が付くか付かないかのおぼろげな年令だったが「親って死ぬものなんだ」と認識したことはずっと覚えている。 そして十年ほど経って、お母さんも亡くなってしまった。 息子である同級生とは学校は離れていたけど訃報はすぐに届き、けれど密葬だったようで、まだ一度も手を合わせることができていない。 彼は大学進学している様子も、就活をしている様子もなかっ

          旅券の日

          3〜4年の規制のような期間を経て、海外ロケをする芸能人(主に芸人さん)を再びテレビで目にするようになった。 2020年末、2021年末になっても、海外ロケを再び見られる日など二度と来ないのではないかと寂しい気持ちで一杯だった。 最初はたった一人が罹った(推測)ものが、ここまで地球全体に広がるとは。 僕は「芸人さんが海外の魅力的な風景の中あれこれするロケ」が好きだ。 「知っている顔と知らない風景のコントラスト」も感覚的な魅力があるが、やはり海外の異文化に触れることは視野

          良い未来、を考える

          津波が来る、自動車はここまでだ、と投げ出し無人になった車が、二度目の大きな揺れで振動を感知してドライブレコーダーの録画が自動で開始する。 持ち主が無事で、しばらくして車に戻ってきたら、地震の強さを物語る映像が勝手に撮れている。 その提供映像を、月末あたりにいくつか目にした。 いとも簡単に窓枠が外れて落ちてきて、ガラスの破片が飛び散る様子、そうこうしている間に建物自体が崩れる様子。 自転車に乗っていた男性が、ひどい揺れで運転できなくなり、自転車を横倒しにして、周囲を見渡

          未来愛犬家

          いつか犬を飼ってみたい。 ずっとそんなことを思っているが、まずはペット可物件に住んでいないという現状に阻まれている。 僕は、ある程度意思疎通ができる小動物が好きだ。 理由はたくさんあるが、その一つは相手の願いを叶えてあげるよう手助けすると喜ぶ、その喜ぶ姿を見ると僕も嬉しい、というもの。 コミュニケーションの基礎だ。 小学校の時のウサギ小屋、僕は飼育係だった記憶は曖昧だが、小屋の中に入って掃除を手伝ったことがある。 「掃除をしてくれた」ことに対してウサギから感謝され

          節分

          幼稚園の年長の2月3日、先生が僕ら園児たち一人ひとりの片手の中に節分の豆を配った。 これは、撒くものではなく、年齢の分だけ食べる用。 先生がクラスの園児全員に配り終え、号令のように「どうぞ」と言ったタイミングで、園児が一粒ずつ豆を食べる。 運動会で玉入れ競技の個数確認をするように、みんなで一つ、二つ、と数えながら。 そんな先生のプランは突如崩壊した。 園児たちは、片手に豆を持ったまま待機。 けいと君という男の子一人を除いて。 あんぐりとしている先生の目線の先には

          普通でありたい、という本能

          夜、スーパーで買い物をしていたら、僕の目の前を小さなお子さんが元気に駆け抜けていった。 無意識にお子さんが駆ける先を見ると、スーツを着た男性が2人、笑顔で話をしている。 男性2人は互いにスーツ姿とはいえパーマをかけていたり、ヒゲを生やした上で整えていたり、真冬に少し日焼けしていたり、な風貌で、それぞれに買い物カゴを手にしている。 似た者同士だが、家庭はそれぞれなのが窺える。 「自力でうんていに掴まれるようになったら楽なんですけどね」 「もうすぐ(聞き取れなかったが、

          普通でありたい、という本能

          声援を力に

          社会人になってすぐ、石川県出身の人と出会った。 当時は新幹線の長野駅ー金沢駅間の延伸案すら出る前で、北海道や沖縄同等の「帰省のしづらさ」でお馴染みだった。 石川出身の彼は、高校卒業と同時に東京に出てきて以来一度も帰省しておらず、地元とは縁を切ったと言っていた。 僕が、友達はいないのか、家族は?と尋ねたら、 「僻地っていうのはね・・・」 不満そうな顔で、言い留まっていた。 きっと、首都圏出身の僕に言っても伝わらない、と判断したのだろう。 僕も、この手の田舎の話には

          罪悪感、持つ必要はないよ

          子どもの頃、僕は当たり前のように罪悪感を常に抱いていた。 学校では、グループ分けされて何かに挑めとなれば、同じ班になった人に申し訳ないな、僕は足引っ張るし、とうつむいていた。 家の中は、どうしようもなかった。 親がそもそも「お前のせいで」と全ての責任を押し付けて来るのだから。 家の中では一周回って、これだけ理不尽に責められたら親がおかしいことに気が付き始める。 僕が「待望の子ども」であるはずなのに、そんな素振りを見せたことがない。 ならなぜ産んだ? 僕が不要なら

          罪悪感、持つ必要はないよ

          ゲンに振り回されなくても良い

          大学受験の前日になっても僕の受験票は手元に来ず、担任の先生に聞いても焦らせてしまうだけで、受験当日は代替受験票を大学側からレンタルして挑むことになった。 犯人はやはり、自分の人生をやり直すために無断で隠し持っていた僕の親だった。 勝つ、落ちない、滑らない、置くとパス。 僕の家庭環境は、そんなちょっとしたゲン担ぎなんてまるで意味がない。 窃盗が日常なのだから。 盗られる、奪われる、ちぎれる、メンタルが削られる。 嘘でも、受験前に食べ物なりゲン担ぎををしてくれる家庭環

          ゲンに振り回されなくても良い