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アテンションエコノミー

今回の都知事選、僕はギリギリ東京都外なので、立候補者の実績やマニフェスト、演説の内容などを少し調べてあとはほぼ傍観するようなイベントだった。

都知事を決めるということは、都民の未来を一番に考えてくれる人を決める側面もある。

それなのに、立候補を個人活動の宣伝に利用する行為が横行し、都民全体の未来もしくは東京都の行く末を、もしかしたら人生で一度も考えたことがないのではないかという人まで立候補していた。

しかし都知事選というものには以前からそのような人は見受けられた。

子どもの頃、テレビを見ながら「この人、受かる気ないよね?」と親に問いかけたり、不適切な内容の政見放送に、親がチャンネルを変えていた記憶がある。

昨日の選挙特番中、僕は自宅で仕事をしていたり、買い物に出る準備をしていてながら見だったが、当初の会見に出ていた上位4人しかテレビに映っていない印象だった。

メディアが、都政のことを考えていない立候補者のことを徹底して無視している印象だった。
(あくまでもながら見の人の感想。)

人間の本質なんてそんなもの、人のためより自己の利益優先、供託金という投資をして、全国放送で自己アピールをし、供託金以上のリターンを臨むビジネスの一環。
(現段階ではこれは法に触れないが、当然ながら今回のことで今後条例が変わる可能性は充分有り得るそう。)

国民100%が、冷静に都知事選を眺めたり投票に行けないからこそ、メディアは「映さない人は映さない」戦略を行使して国民を守ったのでは、と思う。

僕もクリエイターのはしくれなので、職種によっては今回立候補をした人と仕事で関わる機会がゼロとは言えない。

けれど僕が一緒に仕事をするとなれば、場違いなステージに広告を出すアテンションエコノミー系クリエイターは避けたいところだ。

全く肌が合わないし、必ず利益の分配で損をさせられる。

都道府県知事、市区町村長など、自分が住む地域を取り仕切るにふさわしいかどうかは、実際に働いていただかなければ本当の意味では分からない。

けれど現実は当選者を決めるのが先。

現職や他地域での実績を既に持っている人が有利になるのは必然だが、中にはいるのではないかと信じている。

実績はないけれど、周りの人をうまく頼って、地政に大きく貢献ができる原石のような人。

AIの出番だ。そろそろAIが人材を見抜ける頃だろう。

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