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メンヘラから回復期における「世界の捉え方の変化」を図解してみた

今年も残すところあと2日!!
2019年は私のメンタルヘルスが爆速進化を遂げた年でございました。

この記事を書いたのが約1年前。


それまでは希死念慮もひどかったし、
精神的に数日寝込むこともしょっちゅうでしたが、
今年は本当に頻度が少なくなったし、
落ち込みはするけれどズブズブと沼にはまらなくなったな、と感じます。

この1年で何が変わったかというと、
意識の使い方(向け方)がガラっと変わりました。

そこで、1年でどんな感じに回復していったか自分なりに図解してみました!
あくまで私の場合ですので、全然当てはまらん人もいると思いますが
なにか参考になれば嬉しいです。

●メンヘラひどい時期

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はい、これ私の脳内?感覚?意識?だと思ってください。
メンタルモデルっていうんでしょうかね??
(多分正確な意味は違うんですけど、便宜的に以後そう呼びます)

メンヘラがひどい時期はこんな状況でした。

客観・相対世界というのは、物質や思想を始め、
自分以外の他者や思想、規約、モラル、観念、ドグマetc
自分の外側に存在するあらゆるものです。

逆に主観は、一旦シンプルに私が思っていること・感じていることなどです。

この図は単純で自分の主観より、客観的なものをめちゃくちゃ重視している状態です。

・社会ではこうだから、私もこうじゃなくちゃいけない
・身近な人がこう言ってたからそうしなきゃいけない
・会社がこうだから、こうしなきゃいけない
・社会では●●が求められているから、それを身に着けなければいけない!

などなど、、、
いつでも客観的に見られている感覚があり、常にその感覚が勝ってしまいます。


そういった感覚がひどくなり、自分の想いとか感情を無視し、
自責とか我慢とかが続くと、
どんどん主観的領域が小さくなっていきます。
「もうだめだ〜」ってなると、
主観が消えそうになっていくことに対して外側に抵抗しだします。
(赤い矢印が抵抗)

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これが私にとっては「自律神経失調症の症状」だったり、
希死念慮」などとして表れていました。
そうなると、一旦外界からの刺激を遮断し、
ひたすら寝るとか自分だけの空間を作って、主観領域を少し広げないと
社会には出られない状態になってしまいます。

++++

そして、このメンタルモデルは健康な人でも持っているものだと思います。
社会に暮らしている以上、多くの人がこの客観・相対世界に包まれた状態で実際に”生きている”ので。

健康な方は状況によってこの「主観性と客観性のバランス」を使い分けられるのかなと思います。
週末に自分だけの趣味に没頭し、ストレス発散をしたりしてこのバランスを無意識にでもうまいこと調整できているのかなと。

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一方、私みたいにメンタル崩しやすい人はそもそも休むのも下手だし、何かしていても常に「人からの評価」とか、「私はだめなんだ」という外からの見えない感覚(本当は自分がしているんですけど)を意識しているため、常に主観が負けます。

でも普段は調整ができている方でも、昇格して突然仕事が忙しくなり、外部からのプレッシャーが大きくなったりすると、自分に意識を向けることが少なくなり、やがてメンタルを崩すといったことはよく見られる傾向かと思います。

私の場合は、この段階で主観領域を大きくする必要がありました。
その時に効果があったのは、

・スキーマ療法
・認知行動療法

などです。
実際どんなことをしたかについては冒頭で紹介した記事をご参照くださいませ〜。

あくまで私の場合ですが、
自分がいかに客観世界を基盤として自己の感覚を捉えているか言語化し、
それを再評価する(本当にそうなの?それって思い込みじゃない?など)という行為ですね。

これによって少しずつ主観領域を大きくする感覚を取り戻していったように思います。

●メンヘラ克服期

次の段階として、私の頭の中にはもう一つの空間が生まれました。
それがこのモデルです。

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さきほどと何が違うかと言うと主観と客観が逆転しています。

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これは主観を基盤とした世界観で、その中で客観が大きくなったり小さくなったりするイメージです。

このモデルを意識できるようになった時、私は生きるのがものすっごい楽になりました。

まだ完全には会得している感覚ではないので、うまいこと説明できないのですが
「主観が主体の意識」ってあってよかったんだ!!って思えたら
私の存在もあってもいいんだ!って思えたんですよね。

その感覚の片鱗に触れられた出来事はこちらに書きました↓


この感覚を獲得するために効果的だったのは

・そういった感覚の人のそばにいること
・そういう人の話を聞くこと
・内省

です。

そういった人の傍にいる&話をきくことでまず
「おお、そうやって生きていいいのか!」って思うことができます。

そういう方は主観性を大切にするので、他人のことも否定しません。
自分の主観が大切なのだから、相手の主観も大切だよねってなる。

私みたいに外部環境が内面に影響しやすい人は特にそういう環境を整えるのって大切なのかなと思います。


一人でもできるのは内省なので、ちょっと詳しく書きます。

内省は外部で起きた出来事にたいして、主観領域で行われるものです。
例えば、何か腹立たしいことがあった時にも、
「この出来事は私の内面の何を投影しているのか」など自分の内面を見つめたり「怒っている感覚をそのまま体感覚で感じたり」します。

イライラした出来事自体を責める気持ちよりもそういったことにフォーカスして自分の主観性を掘っていきます。
そのため、外の出来事にめちゃくちゃ振り回されることがないです。

かといってこの感覚がすべてで、この主観を基盤とした世界観を獲得すれば良いのかというと、私はそうは思いません。
それが次の段階です。

●メンヘラ超越期(笑)

始めにいうと、まだ私はこの段階には来ておりませんw
が、この1年で先があるんだなと腑に落ちたので、書いておきます。

この主観主体と客観主体のモデルですが、最終的には自分で切り替えられたり行き来できることが大事なのだと想います。

客観性基盤の世界の意識でずっといると、”私”の感覚が弱いので

・物質的には満たされているけど、なんとなく苦しい
・漠然とした生きづらさを感じる
・自分基準の幸せがわからない

ということがあり得るかと思います。
逆に主観性基盤ばかりの世界にいると

・直感がすべてで科学的な客観性を無視しがち
・私の考えが絶対だ
・自己責任論が強すぎる人

とかになりがちです。

こうならないためには、バランスをとることもそうなのですが、
「主観を客観視する」という次の段階に意識レベルを持っていきます。
(できるらしい)

ふたつのメンタルモデルはいわば、
どちらも私の頭の中で繰り広げられている「主観」の世界です。

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どちらにも自我という感覚が存在した上で思考したり、感覚を認知しています。

最終的には、この主観性から離れ、「主観を客観視」する状態だと
さらにバランスがとれます。
よく分からんけど、こんなイメージ。アウフヘーベン的ななにか??

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その意識感覚を会得するものとして有効そうなのが

瞑想
です。


この1年さまざまな人の話を聞き、今のところの結論!!
なので私は最近、瞑想に励んでおります。

面倒くさがり〜なので現状、ほぼ寝ている&主観領域の雑念ばかりの状況です…(笑)

ただ、時々ですが不安で押しつぶされそうだった精神状態がふっと楽になったり、怒りが和らいだりすることもあります。

「心の主観性を客観的に観察する」という端の部分を垣間見ている感はあります。

2020年はこの領域の意識や感覚を理解し、
もうちょっと言語化できたらいいな〜なんて思ってます。

まだ体験してないことの言語化はむずいので、このあたりはつっこまないでください。笑

●まとめ

結局私が体験した回復モデルって以前書いた記事のウィルバーのモデルと
やっぱり一致ししているなぁ!とも思いました。

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↓ケン・ウィルバーめちゃくちゃ好きだから、もしよかったら読んでね!
私はふるえた!


そんなこんなの2019年でした。

そしてここにあることを整理できたのは、自分にとってはWaLaの哲学の影響が大きかったです!
(最後に宣伝ぽくなってしまいましたが、、、^^; 事実なので〜)


講座受講してとても変化を感じたので、今は事務局としてお手伝いもさせてもらってます。
(事務局として何回も繰り返し話を聞いてるのに、まだ理解できないこと多数…orz)

大手企業にて導入があったり、私自身も「こんな哲学?意識領域?の内容を企業で教えるなんて、世界が変わってきてるんだな〜」って本当にビックリしてます。

自分の内面もですが、社会がどう変わっていくのか。
2020年楽しみです!

この間ふとチャリに乗っているときこんな気持ちになりました。


本当にこの1年はとくに、、、ですが1人で生きてる感覚がすごく減った1年でした。

今年1年noteを読んでくださった方、リアルに会ってたくさん対話してくださった方、うぇいうぇーいってしてくださった方、本当にありがとうございました♡

サポート頂いたら嬉しくてエクストリーム土下座します!!