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【短編小説】藍に染める #あとがき

#1はこちらから

個人として3作目の短編を投稿しました。

今回の「藍に染める」は、2年ほど前に私が小説を書き始めたばかりの頃、練習用として作っていたものが元になっています。

私は岩手県盛岡市在住なのですが、自分で書く小説の舞台は必ず盛岡にしようと決めて作品を書いています。1作目と2作目に関しては、作中で地名を明言していませんでしたが、今作は書き出しから「盛岡」というワードを登場させました。

また、作中の季節は夏、そして現実の世界もドンピシャで夏。さらに、作中に何度も出てくる「さんさ踊り」も実際に私の暮らす盛岡市で毎年8月の初めに行われるお祭りで、盛岡の夏の風物詩です。コロナの影響で中止が続いていましたが、今年3年振りに開催されるということで、作中の世界観と現実の世界ががっつり重なっていました。

ずっと下書きに眠っていた小説なのですが、これはもう出すしかないなと、直感的に思ってしまったんです。あくまで練習用だからnoteで公開するつもりはなかったのですが、少し手直ししたら思い切って出しちゃえ!えいや!って感じで出してしまいました。笑

お気づきの方がいるか分かりませんが、もう一つこだわった部分がありまして。作中のラストは、次の台詞で締めくくられています。

「じゃあ藍くん、明日8月2日、17時に盛岡駅集合で」

この8/2という日付を活かすため、最終話の投稿日が8/1になるよう逆算して投稿を始めています。
読み終わったとき、明日は藍くんとさんさ行くのか〜〜ってな感じで、作中と現実のリンクを楽しんでもらえたらと思います。

さらに、作中には大学の描写もたくさん登場しますが、これは実体験を元に書いています。私は盛岡市内にある高校を卒業し、同じく市内にある岩手大学に進学、4年間を過ごしました。実際に授業を受けていた講義室とか友達と入り浸っていた中央食堂なんかを思い出しながら執筆しましたが、卒業して何年も経つのに意外と覚えているもんですね。

もし岩大出身の方で今作を読んでくださっている方がいたら、共感というか、情景が思い浮かぶところが多いんじゃないかなと思います。

なので、盛岡市や岩手大学をご存知ない方にとっては、イメージが分からないところが多くて読みにくかったかもしれません、ごめんなさい。

ただ、作中に登場する「藍くん」についてですが、こちらは完全に架空の人物です。モデルにしている人はいますけどね、実際の友人とかではないですよ。超今更ですが、読み方は「あい」で、名前ではなく苗字です(下の名前は考えてませんでした、読み手の皆さんに委ねますので好きな名前を付けてください)。ちゃんと実在しているもので、とても素敵なお名前ですよね。

実は、練習用の段階では違う名前でしたが、公開するにあたり別の名前を与えようと思い、色々考えましたがイマイチまとまらず、思い切って旦那氏に相談した結果、「藍」という名がつきました。

私は数字に色がついて見える共感覚があります。

このことは旦那氏も知っているのですが、名前の相談をした時、唐突に「作品の季節って夏だよね、さんさも出てくるから8月か…8って何色なの?」と聞かれました。私が「深い青色、群青とか藍色みたな」と答えると、「じゃあ藍ってどう?実際にあるのか分かんないけど」と提案され、調べてみたらあらびっくり、実在するじゃん!ってことで、藍くんに決まったんです。

共感覚を使って名づけるなんて自分では全く思いつかなかったので、旦那氏のひらめきに感謝です、ありがとう。

自分で書いた小説は、自分の中で盛岡シリーズと読んでいるのですが(全て舞台が盛岡なので)、これからもマイペースに書き溜めていきたいなぁと思っています。

さて、次の作品はどんなのにしようかな。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【盛岡シリーズ1作目はこちら】

【盛岡シリーズ2作目はこちら】


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