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エッセイ・思い出

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#散文

合わない

合わない

どうやら自分は、自分に注意を向ければ向けるほど社会にも関心が向く構造をしているようだ。そもそも自分の構造なのか、もはや制度や政治が生活に介入しすぎているので起こっていることなのかはわからない。いずれにせよ「自分のことばかり考えている」からこそ起こる現象で、自分に思いを馳せることと社会に関心を向けることは完全なイコールではないけれど繋がってしまう。自分について一心に考えるのはそんなに悪いことではない

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曇天

曇天

全部の責任から逃れられるなら、楽になるのにと思う。昼間のことを引きずって行き場のない燻りみたいのを抱えている。
そもそも責任なんて、本来誰にもないのに。
よく目を凝らしてみると、どうしてゾッとするような言葉が平然と幅を利かせているのだろう。ものすごくいいことのように思い込まされている。
世間の言う、いいこと。
でもそういう言葉にポジティブな印象を持ったり勇気づけられる人の方が多いのだ。当たり前だ。

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