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CTO×技術顧問対談vol.2~サービスに向き合う組織の在り方~

みなさん、こんにちは!
ROBOT PAYMENT広報担当の高橋です!

前回に、引き続き弊社エンジニアの内部を覗いてみよう企画第2弾でございます👏

前回は、エンジニアリング組織論という「人」の部分にフォーカスしましたので、今回は「サービスに向き合う組織の在り方」について語って頂きます。

Q、まず、サービスをつくるうえでの組織の在り方としてはどのように考えておりますか?

>和賀さん
プロダクトをアップデートしていかなければならないフェーズ、物の作りかたをアップデートするチャレンジもしているし、その時にどういう風な作り方をしているか、何を作るか、なぜそれを作るのかというのは、ビジネス方面ではなく、エンジニアリングの内部の指針としてちゃんと持っているかどうかが1年後、2年後、3年後にエンジニア組織の軸ができていくかどうかを分けると思う。
>相澤さん
そうですね。
実際、ROBOT PAYMENTの組織論として、まだまだ足りていない部分も多く、例えばフロント部分が弱いだとか、デザイナーエンジニアと捉えるかはわからないが、UXという意味でもが古い部分もあるので、それらを踏まえて改めて確認をしていく体制が必要と考えています。
>和賀さん
ROBOT PAYMENTのフェーズでいうと20年の歴史があり、決済サービスは安定的にビジネス展開しておりますが、システムが今の時代に最適かと言われると、必ずしもそうではないので、システムを刷新していくという挑戦をしています。
一方で、請求管理ロボは、元々外のパートナーに作ってもらったものをベースに内製化したものを今、一生懸命拡張している段階にあります。
そんな中でも、前回言った通り、技術的負債もたくさん溜まっていて、それを解消する動きも同時にしていかないといけないという段階ですね。

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なるほど。👀

Q、では、このような技術的負債を始めから出ないようにするには、どうすればいいのでしょうか??


>和賀さん
それは、もう割り切って作り直すことを前提でもいいから腹をくくってつくることが大事だと思います。(笑)
>相澤さん
前回もお話しした通り、アーリーステージではサービスを出すことが重要です。実際のところ、負債を抱えてでもつくるべきですが、その中でも、何を、どこから、いくら借りたのか、はちゃんと意識することが大事だと思います。
>和賀さん
そうですね。それは絶対的に必要だと思います。
負債というのは、積み重なっていくんですよね。返済時期が必ずくるので、これを一括返済するのか、徐々に返済していくのかというのは選ぶべきですね。
>相澤さん
設計段階から負債を把握できていると、その後のプロセスに合わせて、返せるタイミングも認識できるため、自分の技術的な意味で資金繰り表ができてくるというわけです。

なるほど~、、。設計の段階で把握できていないと、結構後で返済するのも大変ですもんね。😢
実際にROBOT PAYMENTでも、「まずは作って、やっぱりやめよう、また新しいのを作らないと」となったこともありますよね、、、。

Q、このような場当たり的に負債をつくることを防ぐために、どうしたらいいのでしょうか??

>相澤さん
究極的には防げないです。
ただ、負債を一括で置き換えるのはあまりいいアイディアではないことが多いですね。
やっぱり色んなしがらみが溜まっていて「ここもダメだ、直さなきゃ」で投資できるお金を何億円、何十億円を使って全部刷新してしまおうと思う人はたくさんいるんですけど、実はエンジニアリング的にはあまりよくないです。
理由としては、負債を抱えていようが、少し変なところがあろうが、動いているという事実はものすごく重要なんです。
ROBOT PAYMENTでいうと、今の決済システムが20年間動き続けているということが素晴らしいと思います。

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>和賀さん
最初は場当たり的に考えたりするのも楽しいんですが、現実的・実践的に価値があるのは、今のこの状態のどこに負債があって、もしくは変えなきゃいけないものが何であるかを把握していること。またその負債解消をどういう段階で行っていくのか。
サービス規模や投資できる金額にもよりますが、一気に負債を潰すようなシステム移行もあれば、リファクタしながら作り変えていくこともあります。どうやって理想形に近づけていくかというのが腕の見せ所になりますね。
>相澤さん
そうですね。
ただ、理想形に近づけるにあたってゼロベースで考えてしまう、要求ベースでトップダウンに考えてしまうとかはよくないと思っています。今のしがらみの中で、活かせるものは活かそうという短絡的な考えではなく、重要なのは、ボトムの視点がちゃんとあって、そもそもそれを活かすべきものなのかを考えていくことですね。
このようなことを踏まえて、作り変えてというのもなるべくリアルにイメージしてあげると、場当たり的にでやり遂げるものよりも、実は質が高いものができたり、動き続けるものができりするのだと思います。
>和賀さん
結局ものづくりしていく上で、システム自体は5年で償却してしまうため、技術的負債による運用保守コストが大きくなるのであれば、作り直しても全然いいと思っています。初期設計の段階から負債自体がどの程度出てくるのかを見積もるのは難しく、負債影響による運用保守コストは大きく膨れたりしますからね。
ただし、サービスが稼働している状態でユーザーもいる中で作り直すというのは、何もないところからの0→1をやるより、難易度が高いと考えます。既にユーザーからの期待値があるので、それに応えなきゃいけない、合わせないといけないという柵もあります。ユーザーとしては「今まではこれができた」というのが当たり前になってきているのも大きく、再現できなければクレームにもなります。

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仰る通り「今まではこれができた」というのが当たり前になってきているのも大きいですよね。

Q、では、今まではサービスを作るという視点でお話しいただきましたが、そのサービスを展開していく上で必要となるのはどのような組織になるのでしょうか??

>相澤さん
ここでいう「物を作る」というのは、「売り物を作る」ということなので、”売り方”に対してもエンジニアリングというのが必要ということです。
前回でも少し触れたテクニカルアカウントマネージャーとかセールスエンジニアとかテクニカルITコンサルタントのようなタイトルで呼ばれる人たちは、セールス活動やカスタマーサクセス活動の中に、エンジニアリングとしてのバックグラウンドや知見があるけれど、あくまで彼らはセールスであり、あくまでカスタマーサクセスですよね。
そういう中でも、ちゃんとした技術力を持っていると、やはりそのお客様に対する納得度を深めることが出来たり、その成功を営業として支えて技術営業としても伝えることが出来たり、そのままカスタマーサクセスとして、よりお客さんの満足度を上げることにも繋がったりするのだと思います。
ROBOT PAYMENTはまだその要素が少ないですが、いずれチャレンジしていったらいいんじゃないかなという話は常日頃からしてますね。
>和賀さん
今相澤さんが仰っていたようなところでいうと、「テクニカルアカウントマネージャー」という役割があります。お客さんのニーズをちゃんと拾ってエンジニアに連携してくれるので、Saasのビジネスをやっているうえで非常に重要性を感じます。
今までの営業だと、拾ってきても、エンジニアにもう一度聞き直さなきゃいけなかったんです。
それに対して、テクニカルアカウントマネージャーは自分の中で解釈して、頭の中で画が出来ている状態でエンジニアに連携したり、落としどころを最初から把握している必要かなと思っています。うちでいうと、セールスフォースのアプリがあって、結局インテグレーションが発生しているので、そういうところにフォーカスして動ける人が必要かなと思っていますね。
>相澤さん
あとは、ユーザー視点で特に中小企業みたいに、一つのツールをその目的でしか使わない人たちに向けて売るうちは相手のニーズにベストフィットしているからまだ提案もしやすいですよね。
でも、これからもし大手を狙っていくのであれば、必ずその会社には既存システムがあるわけで、そこには複雑な作業プロセスがあるわけで、その中で、請求管理ロボなり、決済システムはどのような位置づけになるのかというのを考えた場合に、恐らくそこでやらなければならないことは、請求管理ロボの価値を伝えるだけでなくて、お客さんのシステムの中でどのように価値を発揮するのかというところをビジネスレイヤーでもそうなんですけど、情報システム部とかとちゃんと話していくことが出来る人が営業サイドに移せるし、それをサポートできるCSサイドに技術者がいると強いなと思います。

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事業フェーズは都度デザインしていくということですね、、、!
(私もそれっぽいこと言えてる気がする)

>相澤さん
ただ、この1年ROBOT PAYMENTに携わってきた中では、やっぱりROBOT PAYMENTに必要な要素は、色々あるのかもしれないですけど、僕の技術顧問という立場から見るとエンジニアという職種ではなくて、エンジニアリング力をこの会社が拡充浸透していくべき時期だと感じています。
営業にしてもCSにしてもバックエンドの人にしても、もちろん役員レベルにしてもエンジニアリング力、テクノロジー力といったものに、もっともっと責任を果たしていく組織として、今挑戦していくべきだと思いますし、そういったチャンスでもあるんだろうなと思います。

なるほど!

ROBOT PAYMENTでは「テクノロジーのプロであれ」と掲げているので、そこに向けて、エンジニアだけでなく、役員含め社員全員が常日頃から意識して働ける状態つくるというのが必要ということですね、、、!😊

日々アップデートされる情報に如何についていけるか、情報収集力、情報活用力といった、いわゆる情報リテラシーもかなり重要になりそうです。

、、、、、、、、、、、、、がんばりますっ!!!!!!!!(笑)

ということで、今回はここまでになります👏

次回は「これからのエンジニアのキャリアパス」について語って頂きます!

IT人材が急激に増えてきている中、このテーマは特に気になる方も多いのではないかと思います、、、!👀

必見です!お楽しみに~~👏👏


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