「この本は、主としてホビットのことを語っている。」
ああ、ついに来てしまいました、この時が。
わたしを構成する本のうちで避けて通れないもののひとつ、『指輪物語』でございます。
J.R.R.トールキン著、瀬田貞二、田中明子訳『新版 指輪物語 旅の仲間(上)』(評論社, 2002年)
わたし、『指輪物語』は判型違いを持っておりまして、高校のときに買ったのがハードカバーのもの、そして留学中に「日本語が読みたい病」にかかってロンドン三越の地下の本屋さんでまとめ買いしたのが文庫版のほうです。
原作は1954年、日本語訳で初めて出た