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「表構えのスケッチ」:リーザ・オリシャンスカヤさんの個展

リーザ・オリシャンスカヤさん(Lisa Olshanskaya)はモスクワのアーティストです。ミックスメディアを使いながら、織物と布のコラージュ、刺繍、アッサンブラージュを利用しています。
最近リーザ・オリシャンスカヤさんがアートレジデンスの結果として創作した作品は「ファブリカ」というスペースで展示されていました。

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その展示のテーマは都市の無意識の美です。
創作過程では普通の画材は使われていません。全部は建設資材です。メッシュシートで印刷された写真はモスクワなりの風景を表現します。モスクワの工事現場では予定のビールのモデルの不器用なイメージが良く映っています。このようなメッシュシートに包まれたビールは研究の対象になったほどおかしいものだと言ってもいいです。写真家のドミートリー・ボーイノフさんはこのにせものの表構えについての大きなプロジェクトを行いました。そのプロジェクトの写真の一枚:

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リーザ・オリシャンスカヤさんの作品シリーズの中心のテーマは「入口」となります。コラージュの中にある写真の額縁は多層ですので、まるでイコンのような別の世界へ導いてくれるポータルになります。
しかし、リーザ・オリシャンスカヤさんのポータルはいつも閉じた窓と板で塞がったドーアに導いて、行き止まりを指します。リフォームされた新しい世界にいる不能、その無限の工事のメッシュシートのポータルにいる必要性は絶えない過渡期の中での美の追求の理由となります。

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アーティストはその「建築刺繍」のきっかけについてこのように話します:
「私はにせものの表構えのメッシュシートで無意識に現れている「刺繍」が大好きです。インスターで#вышивкажкх(「工事の刺繍」)というタッグまで呈出しました。自分の目でこのようなにせものの表構えが作られたことを見たことがないですが、想像すると、まるで不便のメッシュシート、風、悪天候の反抗とのアートパフォーマンスのようなイベントになると思います!それに、刺繍に普段使わないものを刺繍に変更することが好きです。例えば、私は刺繍された版画のシリーズと刺繍された説明書を作ったことがあります。だから、建築の「刺繍化」は刺繍を立体にする方法として扱います。」

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個展の最も大きな作品はギャラリーのアークにあって、幕のように壁にかかっています。その幕の後ろの新しくて、改革された世界の約束となります。しかし、私たちはとりあえずそのリフォームされた世界の永遠の期待の美を鑑賞するしかありません。

アーティストのインスタ:https://www.instagram.com/pouletcurry/   


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