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世界史が導いてくれました

私は世界史の勉強が苦手でした。
とは言いましても、歴史に興味がありましたので内容自体は好きだったのです。
しかし、正確に覚えられないためにテストの点数はひどいものでした。

でも、大学受験直前には得意科目になっておりました。教えてくれた先生が絶妙だったからだと思っています。

私は小学校~中学校とぜんぜん勉強をしていなかったので、以前から私の中で「得意科目」と呼べるものはなかったのですが、大学受験前に通った予備校の世界史の先生にハマってしまったのです!

ハマった理由は、先生のお人柄やトークが素晴らしかったことももちろんですが、特に次の3つが印象的でした。

①中田英寿選手
②ヨコ
③参加型

①中田英寿選手

もちろんサッカーの中田英寿選手が私の先生だったわけではございません。
当時は中田選手がイタリアでプレーされている頃でしたが、私の世界史の先生(「A先生」と呼ばせて頂きます)が中田選手の大ファンだったのです。

1998年のフランスワールドカップでの大活躍をきっかけに、私も中田選手にハマっておりました。
当時どうしてもイタリアでの試合をリアルタイムで視聴したくて有料のチャンネルを登録したほどでした。

中田選手がどのように世界史の勉強に影響したかと申しますと、先生が授業中に中田選手のお話をからめてくれるのです。

具体例は次のような感じです。

昨日は中田選手が途中出場して活躍しましたね。皆さんも受験に合格して社会に羽ばたいて下さいね!

このように、授業の度に何かしら中田選手の話題が登場するのです。

サッカーに興味がない受講生さんがいらっしゃることももちろん踏まえて端的にサラッと、という感じではありましたが、私はそれで毎回テンションが上がっていました。

世界史の勉強は眠くなってしまいそうな内容もありますが、自分自身が興味のある話題が登場すると、ついつい聞き入ってしまい眠気が覚めました。

②ヨコ

A先生はいつも横方向ヨコの授業展開をして下さいました。つまり、1つの国を勉強する際に、国の歴史を時系列に掘り下げるだけでなく、同じ時期に他の国は何をしていたのか、を考えさせてくれました。
このことによって理解が深まりましたし、記憶にも定着しやすくなったのです!

それまで私は、教科書や用語集をたくさん読み込みましたが、ある程度時間が経つと忘れ去ってしまっていました。理解の伴わない一時的な記憶だったのだと思えます。

ところが、常に「ヨコ」を意識させてくれる授業のおかげで、歴史上の人物や出来事が私の中に定着していったのです!
次のような感じです。

ぴーすち君、アメリカ大陸が見つかった頃、日本は何をしていましたか?

と質問してくるのです。
最初の頃は私は全然わからなかったので正答できませんでしたが、色々と思い起こしてみたり資料集を参照したりするので、頭の中で世界が広がっていきました。

コロンブスがアメリカ大陸を発見した頃は、日本は室町時代だったんだなぁ。っていうことは応仁の乱の頃かな?

というように関連づけて学ばせてもらったことが記憶を定着させる手助けとなったのだと思います。

③参加型

A先生の授業は、先生主導による参加型方式でした。
生徒が挙手をして発言するのではなく、上述しましたようにA先生が名指しにて生徒の発言を促す方式でした。

当時私は自ら積極的に発言したりすることが出来ませんでしたので、発言せざるを得ない機会を作ってくれたことは私にとってはありがたかったです。
いつ指名を受けてもおかしくないため、常に気を張っていることが出来たのでした。

✅得意科目に

このようにして、世界史の授業が楽しくなっていきました。
模擬試験の点数は世界史だけ上がっていったのを思い出します💦

私は受験科目は英語、国語、世界史の3科目でした。

他の2科目(英・国)は得意ではなかったので、受験本番でも高得点は取れていなかったと自覚しています。

しかし、世界史につきましては割とマニアックな問題にも対応出来るようになっていましたので、世界史が他の2科目の弱さを補ってくれたように思います。

第一志望校の世界史の試験では、「北欧史」からの出題があったのですが、たまたま試験直前に勉強した分野だったのでスラスラ解けたのです!超ラッキーでした!
なんとか第一志望校に合格できました(第二志望校は不合格でしたが😓)。

この合格は世界史が導いてくれたのだと信じております!

✅結びに

どんどん世界史が私の中に定着していったと書かせて頂きましたが、細かい内容は忘れてしまいました(涙)
受験勉強したのはほんの少し前約20年前のことですが、継続しないと忘れてしまうのですね…。
また機会がありましたら、この頃の勉強道具を読み返してみたいと思います。

私が合格できたのは世界史のおかげだと思っています。世界史の勉強を好きになったのはA先生に教わったからこそでした。

合格したときには真っ先に報告してお礼を述べましたが、改めて感謝致します。

最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回もよろしくお願いいたします。

☆見出しのイラストは、みど〜ゐんさんよりお借りしました。

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世界史がすき

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