【屋久島周遊の旅】一人旅レポート
このnoteの場では、キャリアアップをテーマとして記事を書いていましたが、想い出の記録のために書いた、”四国お遍路の旅、結願レポート”のアクセスが意外と多くて驚きました。
味を占めて、少し古いですが、いつか行ってみたいとずっと夢を見ていた場所、そして、昨年の9月に初めて訪れて大好きになった場所、屋久島での、一人旅の様子をフォトアルバムレポートとして記します。
【初上陸】
屋久島は、”いつか行ってみたい”と思っていた島。特に、国内で最も古い杉の木、縄文杉に会いに行きたい、とずっと思っていました。しかし、よくありがちな、その”いつか”はいつにしよう、落ち着いたら、かな、、何かイベントがあったらかな、と、なかなか具体的なプランを立てるまでには至りませんでした。
しかし、2023年、その機会が訪れました。7月に会社員を辞めてセミリタイアする、と決心しました。その時に最初に浮かんだのが屋久島旅行。というか、当時はデトックスが必要でしたので、この一人旅を実行したくて会社辞めたようなところもあるかもしれません。
若干台風の時期にかかってはいたものの、晴れ男パワーを信じて、9月中旬の旅行計画にしました。すると、台風シーズンは天候が悪くなかなかたどり着けないと言われる縄文杉も含めて、素晴らしい景色に恵まれた、良い旅となりました。(晴れ男ぶり健在!)
9月18日(月)、羽田からの便で鹿児島空港に到着後、プロペラ機に乗り換えて、ついに、屋久島に初上陸しました。
島の空気は美味しい!やや曇り空だったが、意外にもからりとしており、猛暑だった2023年にしては爽やかな暑さ。南国に来た~、という感じでタラップを降りた瞬間から気分が上がりました♪
宿泊は、メインの縄文杉ツアーの出発口に近い、安房地区にある「旅人の宿まんまる」にしました。ここを拠点として島中を行ったり来たりする一週間のスタートを切りました。ちょっと不便な場所にあったので、車かバイクがないとどうにもなりません。が、毎日食べた朝食が健康的かつ超美味しかったです。
旅行の常で、まずは土地をざっくりと知ろう。と、いうことで、二日目は、原付バイクをレンタルして主要な町を二つ、安房地区と宮之浦地区をぐるりと巡ってみました。
【縄文杉様にご対面】
そして三日目、長年の夢であった、屋久杉の森、そしてその山奥にある、樹齢3千年以上と言われる縄文杉を見に行くツアー、「縄文杉トレッキングコース」に参加しました。(ほぼ全てのツーリストの皆さんはこういったツアーに参加します)
日頃から関東近郊で低山のトレッキングはしているものの、10時間もの長時間歩き続けるのは、きつい。旅行前に十分に足腰の鍛錬をして挑みました。
このトレッキングコース、そのほとんどの道のり、約8.5kmは、トロッコ道。かつて屋久杉の林業が盛んだった頃には、郵便局や学校まであった立派な村がこの道の中ほどにあったくらい栄えていましたが、今はただひたすらに縄文杉に向かうために歩く道となっていました。トロッコに乗せて欲しかった・・。w
長い長いトロッコ道が終わると、いよいよ、屋久杉がずどんずとんとそびえる森に突中します。それら一本一本に生命を感じました。風格やオーラ、が伝わってきました。
ちなみに”屋久杉”とは、屋久島で育った樹齢千年以上の杉の木のことを指すそうです。それ以外の数百年物の杉の木は、単なる杉の木です。本州では十分大きいのだけど、屋久島の森を歩いた後だと、全部子供に見えてしまいます。それくらに大きな木に囲まれる体験でした。
森の道の中間ポイント辺りにある名所、”ウィルソン株”では、とってもナイスな写真が撮れました。株の上部が空洞になっており、時間帯によって、その形状とそこに差し込む光とのバランスで、緑色のハートマークが現れるのです。
そして、約4時間のウォーキングを経て、ついに、二十年以上もの間憧れていた、縄文杉に到着しました。さすが樹齢3,000年!(一説には7,000年とも)。力強くはないが、極めて落ち着いた、緩い生命エネルギーを感じました。
残念なことに、縄文杉を眺める展望スペース、冊の位置が、年々後退しているとのこと。数年前まではあと5m程近かったし、もっと昔は直接縄文杉に触れることができたそうなんですが、非常に多くの観光客が訪れるため環境及び縄文杉を守るため、距離を置くようになったのだそうです。写真ではなかなか伝わりませんが、遠いのに巨大でした。近かったら物凄い迫力だと思います。
展望デッキのサイズは縄文杉の断面とほぼ同じ大きさに設計されています。その展望デッキには、30人程は集まっていたでしょうか。なんと太い幹。
【ヤクスギランドと滝】
縄文杉ツアーを完遂できたことで、すっかり屋久島になじんできた4日目、レンタカーを借りて、その他の主要なスポットを巡ってきました。
まず最初に訪れたのは、ヤクスギランド。
縄文杉ツアーは10時間の行程で、途中リタイアする人も出てくるようなツアーですが、この公園はとっても手軽に屋久杉を堪能できるハイキングコースです。
途中、屋久島地元の小学生たちのハイキンググループと同じペースで歩いていたので、地元の先生による解説を盗み聞きできました。楽しいお気軽なコース、体力に自信のない方には、こちらがお勧めです。
続いては、滝。「千尋の滝」と書いて、”せんぴろのたき”と読む。巨大な一枚岩とその脇を落ちる滝は、上から眺めても、ふもとのつり橋から眺めても、とても荘厳でした。これも写真だと伝わりにくいのが残念・・。
そして、そこから海岸沿いを北西にドライブすること30分。そこには、「日本の滝100選」にも入っている滝、「大川の滝」。大川と書いて、”おおこ”と読む。
落差88m。暑い夏でしたが、ここだけはとってもクールで別世界。透き通った水で溢れる滝つぼの脇に立つだけで、体の疲れが取れ、心のデトックスが進む気がしました。マイナスイオンエネルギーを浴びて体力が回復し、また登山したくなりました。
【白谷雲水峡】
5日目は、宮崎駿監督がここを訪れてインスパイアーされ、大ヒット映画え「もののけ姫」を制作したという、もののけ姫の舞台、白谷雲水峡を訪れました。旅の前は、ここをトレッキングするか縄文杉ツアーに参加するか迷ったのですが、現地で判断して、両方登ることにしました。
前日、大川の滝のマイナスイオンを浴びて、その夜、地元のマッサージ店で全身マッサージを施術してもらった結果、体力が完全復活したので、最長コースの太鼓岩登頂コースにトライしました。
強力な晴れ男なので、これまで天候に恵まれていましたが、この日は曇り時々雨。ところが、トレッキングしてみて思った、この森は、小雨振り霧が立っているくらいが風情があって良い。
晴れ男というのは、そのいる場所が常に晴れている、のではなく、その場その状況に相応しい天候に恵まれるということだ。と、勝手に解釈しよう。
約1時間半、ほぼ空の見えない、霧立ち込める森のコケ道歩き続けた先に、突如、大きな岩の頂上が現れます。その名も「太鼓岩」。
一人で登っていたのですが、頂上に着くと先に到着していたガイドさん付きのグループがくつろいでいました。その日はあいにくの曇り空で、頂上の岩場も霧の中。でもガイドさん曰く、ほとんどいつも曇ってるので、こんなものですよ、とのこと。
ここで、自分の晴れ男パワーを再確認する目的も兼ねて、晴れろ晴れろと祈ってみました。すると、、3分後、見事に雲が割れて、光が射してきました。
ガイドさんが、これは十分に良いコンディションだよ、今だけだよ、写真撮影チャンスだ!と。そしてそのグループの皆さんから拍手とお礼を浴びました。晴れ男、いい仕事をした♪
【おまけ】
前日に施術を受けたマッサージ屋さんで仕入れた情報で、一日二回、干潮時にしか入れない、海辺の天然露天風呂があるという。
秘湯好きのGenZeeとしては、ぜひとも体験したいスポットだ!しかし、その話をうつぶせで聞いている時間が、正に干潮時間だそうで、残念・・。
でも、やっぱり諦めきれない。次の干潮は、、朝の5時。縄文杉ツアーで疲れていた体をたたき起こして、宿から30分のそのスポット、「平内海中温泉」に行ってみました。
誰も訪れてない朝5時、真っ暗な中で、服を脱ぎ捨て、海辺の露天風呂に漬かりながら朝日を浴びる。なんとも幸福、平和な時間でした♪
この日は長い一日。
白谷雲水峡のトレッキングをした後、旅行前に作っていた、”やりたかったことリスト”の最後、シュノーケリングにもトライしました。
季節外れということもあり、ダイビングスクールのグループが一組いるだけのビーチ。用意してきたゴーグル、シュノーケル、海パンで、早速一人潜ってみました。
海水の何と透き通っていること!青やら黄色やらレインボーの熱帯魚がすぐ目の前にたくさん。水中カメラを持っていけばよかった、と後悔したけれど、イメージはしっかり記憶に残しました。
ふと気付くと、同じように、一人でニコニコとシュノーケリングを楽しんでいる美しい女性が。思い切って声をかけてみました。福岡から車で陸路とフェリーで屋久島に初めて訪れて、GenZeeとほぼ同じ旅程で島内を巡ってきたという。ジェミニだったかな、結構旅人向きな車で女性一人旅。ハード登山に一人シュノーケリング。
好きだな~。と、思ったけれど、15分ほどの楽しい会話を終えて、それぞれの道に向かって解散しました。連絡先聞いておけば良かった。w
・・・
翌日、レンタカーを返却し、お昼の便で屋久島→鹿児島→羽田、と、無事自宅に戻り、6日間の旅を終えたのでした。
杉、山、海、温泉、などなど、見所、遊び所が満載の屋久島、超お勧めです。
以上、長文の”旅レポート”、最後までお読みいただきありがとうございました。堪能した方はスキをクリックして記事更新モチベーションアップにご支援ください。
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