<無料公開>パワハラは罪にならないのか?パワハラ防止策の義務化について考える。
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「ババアはいらねぇ」「死んじまえ」 ディズニーランドの“キャラクター出演者”がパワハラ巡り訴訟 原告が「ゲストの夢最優先してきたが限界」と涙の訴え
夢の国の現実。ディズニーのキャストは素晴らしいって本がヒットした時もあったが、その頃から雇用が非正規である点など含めた労働問題は噂にはあったが、この本の影響もありうまく隠せていただけだったという事だろう。今回同時に労災問題とパワハラ問題が出てきている為、分かりにくくなっているが、労災問題は解決している部分もある。しかし、パワハラ問題は解決していないところがポイントだろう。
パワハラの判断はセクハラの判断以上に基準が難しい部分がある。実際防止策を企業側に義務化したところで、事象をどう判断するのか処分決定などをするのかって話が課題として出てくる。権力を持った人を処罰するには結局企業内でどうこうではなく、企業外からの法的な罰則含めたものが無い限り何も変えられないのが残念ながら現状だと思うがね。
パワハラ防止を義務化、でも行為禁止ではないから何かあっても罰則は無いという事。確かに法制化するにはパワハラの定義を明確化しなければいけない。そうなると妥協案としてはこのやり方が限界なのかもしれないが、逆にいうとパワハラに関してはやりたい放題がグレーゾーンで可能という事になる。このグレーゾーンをどうするのかを本来は議論しなければならないが、そこまで踏み込めないのが今の政治家なのだろう。
パワーハラスメント 慰謝料250万円命じる 社員に長時間“叱責” 長崎地裁
実際に被害者などが訴えるという行動に移した場合の事例としてパワハラによる慰謝料が250万円という判決が出ている。これが安いのか高いのかは判断が難しい。何故ならば未だに職場に復帰できない状況であるだけにこの金額では1年も生活をしていけないし、精神的な傷が癒えるわけでも無くなるわけでもない。言い方は悪いが、日本の企業のブラックさはやったもん勝ちである点だろう。多くの労働者にパワハラ含めたブラック労働を押し付けるのか、ホワイト労働を提供するのか。その際にコストを考えた時にはブラック労働を押し付けて最悪訴えられてもトータルコストではホワイト労働よりも安上がりになってしまう事が変わらない原因だと思う。
県職員がパワハラ後に自殺 上司暴言「日本語書けない」
パワハラ認定は難しい部分がある。パワハラのラインがセクハラと異なる明確になっていない点、受け取る側による部分があるのも事実。だからこそ、しっかりと法的にも明確に定める必要があるし、働くにあたっては極論全ての会話を録音するなりしなければ自分自身を守る事すらできない世の中であるんだよね。今回、自殺との因果関係について明確には証明がされてないとはいえ、減給処分をおこなったという事は一定のパワハラがあった事を認めたともいえる。そうなるとパワハラをおこなっても減給程度なのか、命が失われても減給程度の出来事なのかという思いもある。所詮は労働者の命なんてその程度にしか扱われてないという事なんだろうね。
本当にこの国では労働者はあまりにも雑に扱われすぎではないのかと個人的には強く思う。労働者を人間ではなく、駒としか思っていない企業側の姿勢を感じるのは自分だけだろうか。
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