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<無料公開>学生支援機構による奨学金の不当回収問題について考える。

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奨学金回収にあたり、本人が返せなかった場合、保証人への請求が認められているが、全額請求ではないにもかかわらず、全額請求をおこなっていたことが問題となっている。また、保証人への支払い範囲についても説明をせず取り立てをおこなっていた事実が判明している。そして、この問題が判明した為不当回収だと認め、返還をする方向と発表した。

「機構が過大請求していたのは延べ50人計約1190万円で、このうち延べ12人から計約140万円を不当に回収していた」と発表を行ったが、正直返せば済む話なのかね?謝れば済む話なのかね?正直、この規模だけだったのかすら怪しいと思う。遅延延滞金などが返す側には生じるが、詐欺的な行為をおこなった側は過大請求分を返せばいいのか?って印象は強く受ける。言い方は悪いが、バレなければどこもこのようなやり方をやったもん勝ちとなるのでは?

単純に今回の問題は詐欺ではないかと思う。不当回収を認めるという優しい表現が使われてる事に疑問。奨学金だから責められてないだけでこれは本来もっと大きく取り上げるべきニュース。奨学金は借金であるわけだから過剰に取り立てをおこなっていたという話なんだよ。本当に論外。

保証人の義務半額であるにもかかわらず、その事実を説明せず全額請求していたのは大きな問題であると考える。情報弱者を騙す気満々であったというのは明白である。奨学金といえば聞こえはいいが、奨学金が借金であり、借金ならば説明責任があるはず。しかし、奨学金であるから人数が多いので説明責任が果たせないという言い訳は論外。法的にはグレーなのだろうけど、奨学金運営に関しては現状の制度や運営組織全体を一度見直すべきなのではないか。

もちろん、借りたものは返すのは当然であるが、実際には大学卒業後に就職できず、生活困窮者となった時には毎月の返済が難しいし、取り立ての厳しさは借金と変わらない。奨学金を機関保証に一本化すること検討はされているが、これは保証人から回収できないから機関保証に一本化となるのは賃貸物件の保険と似ている。

確かに回収の見込みが立たない為過剰な取り立てがおこなわれてる現実もあるし、今後奨学金は無償化が無理ならば大学側が成績に応じて授業料免除などで対応する方針や就職活動が早くなるルールを生かした学費を企業側が負担する仕組みなど多様な奨学金の形が必要であると思うよ。少なくとも今のままでは借りるだけ借りて返せない、取り立てに苦しむ人が更に増えるだろうね。 

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