シンスイ

日々のあれやこれや

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最近の記事

自分の道を歩く

綺麗な道を進む かつて私が就職した時、友達が私に言った。「すごく綺麗な道を真っ直ぐ進んでるね。」自分がなんと答えたか覚えていない。良い高校に入り、良い大学に入り、そこそこ人気のある安定した会社に入ったので、まあそうかもしれないなと思った。友達の言葉は嫌味ではなく賞賛だったが、特に嬉しくはなかった。あれから10年以上が経った。今は「すごく綺麗な道を真っ直ぐ進んでる」とは全く思わない。 ふわふわしている 人生という名の双六のコマを順調に進めている人が羨ましい。私は今、しっか

    • 仕事を辞められない理由

      心が狭い 私は我儘なんだろうか。一つ、気に入らないことが出てくると、次から次へと気に入らないことが出てくる。気に入らないどころか許せなくなってくる。私に友人知人が少ないのは、こういう狭量なところが原因だといえる。私は私の気分を少しでも不快にする人間とはなるべく付き合いたくないと思っている。そしてそれを実践してきている。その結果交友関係は最低限になってしまったが、とても快適だ。 気に入らない仕事 この性格を考えると、今の仕事は本当によく続いたほうだと思う。職場の気に入らな

      • 飲み会が嫌いな女

        楽しくないから行きたくない 昔から飲み会が嫌いだった。たいして親しくもない、親しくなりたくもない同僚達とお互い気を遣いながら、当たり障りのない上辺の会話をしなければならないからだ。全然楽しくない。家で一人飲みしている方が100倍楽しい。小さい子どもがいる訳でもない私は、断るための良い理由が見当たらず、毎回嫌々ながら参加している。全くもって金と時間の無駄だと思う。 コロナ禍の功績 飲み会が生活から消え去ったあの頃。本当に快適だった。このまま飲み会という文化が無くなってしま

        • 動画漬けの日々

          まいにち見る 動画鑑賞が好きだ。おすすめに上がってくる無数の動画たち。たくさん見れば見るほど自分好みのアーティストの動画や、興味のある分野の動画が流れてくる。時に何故こんな動画をおすすめしてくるのか?!と思うものもあるが、いざ見てみると意外にもハマってしまったりもする。毎日必ず動画サイトを開き、動画を再生する。お菓子を食べながら、お酒を飲みながら、本を読みながら。 動画サイトの依存性 楽しい反面、恐ろしいとも思う。動画という沼に浸かっていると、とめどなく時間が溶けていく

        自分の道を歩く

          月曜日は憂鬱

          とりたてて嫌な予定がある訳でもないのに辛い 月曜日の朝の憂鬱具合がひどい。会社に行くのが嫌で嫌でたまらない。行ってしまえば全てがなんとかなっていく。恥をかこうが、腹を立てようが、時間は淡々と過ぎていく。明けない夜はない。それはわかっている。わかっているけれど嫌な気持ちはどうしようもない。まだ行ってもないのにこんなに嫌な気持ちになるなんて、仕事って本当に身体に悪いと言わざるを得ない。 好きなことならいいのか 好きな仕事なら毎日ワクワクかというと、そんなことはない気がする。

          月曜日は憂鬱

          孤独と私

          寂しさを感じるとき 知らない人たちの中で孤立するより、知っている人たちの中で孤立するほうが辛い、と聞いたことがある。たしかにその通りだと思う。知らない人同士ならば、お互い気安く話せないので、打ち解けられない場合があるのは当たり前だからだ。一方で、知っている人の中で孤立すると、その場にいる全ての人が私という人間をそれなりに理解した上で拒絶しているように感じるので悲しくなる。 学校という名の戦場 学校は単独行動などありえないという文化が強く根付いた場所なので、学生時代はどこ

          老いについて思うこと

          年をとるのが怖い 人は誰しもが老いる。死に向かって老いてゆく。以前できていたことができなくなる。物忘れの頻度が高くなる。身体に無理がきかなくなる。不甲斐なさに失望しては諦めることを繰り返しながら、私たちは老いを受け入れていく。怖いのは、受け入れきれないほどの老いが訪れることだ。我慢できるうちはまだ良い。耐え難いほどの苦痛だったらどうしたらいいのか。それでも生きていくしかないのに。 綺麗でいたいけれど 若いときから美しいとはいえない容姿であった。が、美容にそれほど興味もな

          老いについて思うこと

          退職にブレーキをかけるもの

          仕事とは誰かの役に立つこと 必要とされるということは、素晴らしいことだ。誰かの役に立つと、自分はここにいていいんだと思える。私にとって仕事は、生活のためにお金を稼ぐことだけど、それだけではない。困っている人を助けたり、わからないことがある人に助言したりすると、感謝してもらえる。あなたがいてくれて良かったというメッセージを受け取ることができる。心の交流というものがそこにはある。 ささやかな喜び たまに屈託ない笑顔で感謝を伝えられる。何も特別なことはしていない。仕事だからや

          退職にブレーキをかけるもの

          ずるい生き方

          転職したあの人 昔の同僚で、全く病んでいないにも関わらず、メンタル不調のふりをして病休をとり、計画的に転職活動をして見事に転職していった人がいた。優秀で仕事がよくできるため、激務部署にばかりとばされていた人だった。会社への不満をため込んでいたが故の行動だった。規則を悪用しているわけで、真面目にやっている他の人からしたらとんでもない話だ。同じ部署の人たちも散々迷惑を被っただろう。 小心者の自分 私にはそんなことはできないと思った。皆に申し訳ないとか、誠実でありたいとか、そ

          ずるい生き方

          激務部署の思い出

          誰も助けてはくれない あの頃、毎日毎日遅くまで働いて心も身体もボロボロだった。常に身体のどこかしらの調子が悪く、風邪のひき始めのような症状が出続けていた。夢の中でも仕事に追われ、冷や汗とともに目覚めることはザラだった。めったにない休日は泥のように寝て終わった。逃げたいと思った。周囲のメンバーに負担がかかることを思ったら逃げられなかった。誰しもがギリギリの状態だったから。 働き者の集団 チームのメンバーは皆良い人達だった。余裕がなくなってキレていることはあったが、仲間に理

          激務部署の思い出

          産む性ではあるけれど

          赤ん坊の夢を見る 自分が産んだという設定の時もあれば、よその子の赤ん坊を預かるという設定の時もある。私はおっかなびっくり赤ん坊を抱き上げようとする。何故かその赤ん坊は手のひらに収まるほど小さいが、夢の中の私はそれが奇妙なことだとは気付かない。赤ん坊は泣いたりはせず、やけにおとなしい。この小さい生き物を守らなくてはならないという使命感と、もはや逃れられないという絶望感が胸にあった。 子どもが怖い 子どもが苦手である。どのようにふるまえばいいかわからないからである。相手を大

          産む性ではあるけれど

          名前も知らないけれど

          電車の中の戦友たち 毎朝通勤するために電車に乗っている。同じ時間の電車に乗っている人々に、勝手にシンパシーを感じている。サラリーマンにしても、学生にしても、それ以外の人にしても、誰もが行き先を持っている。皆、社会に身を投じて戦うために電車に乗っているような気がする。中には遊びに行く人もいるかもしれないけれど、この時間帯であれば通勤通学の人が多いだろう。 あなたの生活は私の生活だったかもしれない 楽しそうに話している学生の群れの中にいるあの子は、実は死ぬほど学校が嫌いかも

          名前も知らないけれど

          孝行娘の末路

          認めてください 承認欲求というのだろうか。昔から親に褒められたい、認められたいという気持ちが強かった。親は教育熱心な方だった。色々なことを、うまくできないと怒られた。あんたは本当に鈍臭いと言われて育った。今思い返せば、幼少期の私は周りよりも成長が早く、優秀な方だった。それなのに自己肯定感は全く無かった。親に褒められることが少なかったからだ。だから私は私自身を無能だと思っていた。 苦しい学生時代 思春期に入って、自分がそこそこ勉強ができることや運動神経が悪くないことに気付

          孝行娘の末路

          占いと私

          助けを求めて どうしようもなく苦しいときに、胸のうちを吐き出す場として活用している。本当に悩んでいることについて、身近な誰かに話すことができない。どうしても重たくなってしまうし、心配をかけるのも申し訳ないから。また、信頼している相手の反応が、こちらの期待するものでなかったときに失望するのが嫌だから。占いはお金を払うので、気兼ねなく本音を吐き出すことができる。 少し怪しくて不思議で楽しい あなたはこういう人だ、こんな良いところがある、こういうところが弱みだ、こんな仕事が向

          ストーカー気質

          極端に恋愛経験が少ない 非常に少ない。両思いからの交際は数えるほどしかない。絶望的にモテない。私は自分のことを、美人ではないがどうしようもない醜女でもない、と思っている。ならばモテないのは性格が原因だろうか。性格は明るいとはいえない。社交的でもない。でもメンヘラではないし反社会的な思想を持っているわけでもない。一人でいると安心する。部屋でくつろいでいる時間が何より好きだ。 陰気な恋心 学生時代、非モテのくせに常に好きな人がいたが、話しかけることはできなかった。そもそも男

          ストーカー気質

          私という人間

          おとなしい優等生だった 親や先生の言うことをよく聞く、よい子だった。引っ込み思案だったので、気の強い子には絡まれたりいじられたりすることが多かった。勉強も部活もそこそこ真面目にやった。あの頃の私は、自分が何が好きで、何がしたいのか、よく分からなかった。周りが好きなことを好きと言い、親の期待に応える進路を選んだ。楽しかったこともあったはずだが、あまり覚えていない。 大人になっても 好きなことや、やりたいことは見つからなかった。相変わらず周りの価値観に振り回される日々だった

          私という人間