見出し画像

人に頼る、というスキル

不登校児の親を6年やっていると、ものすごい変化や成長があり今はわりと楽しく落ち着いているかのように見える我が家ですが、解決していないこともいっぱいありますし、先がどうなるかなんて誰にもわかりません。

ただ、どん底だった日々(子どもと毎日格闘し、子どもは消えたいとわめく、家出する、お互い肯定感ズタボロで鬱になり、家事もできず、夫に責められ、親族や先生にも母親がそれだからと言われる、違和感と重圧だらけの日々)が、なぜあんなに大変だったかと突き詰めれば、

やはり自分で可能性を狭めていたからに過ぎません。※自分のせい、というわけではないです。

生き方に、無知だったと今は思います。
何よりも「自分が悪い」としか思えずに他に何も出来なかったし、大変だと騒ぎ立てていたから。

心理学の勉強会などに出てたくさん感情を出す日々が終わると、次は具体性がほしくなりました。

そして当事者同士の仲間と繋がっていくわけですが、そこで得られたのは「私が悪いわけじゃないのか」という発見と、
「一人で抱えこんできたなんて、なんて傲慢なんだ」という発見。

専門職や誰かに相談するのが恥ずかしかったり、また叱られるのではないかという恐怖だったりが壁になっていたのですね。

だとしたら、その壁を突破してゆくことに目的が変わってゆきました。
そうできたのは、同じような境遇でも別のやり方で生きている方々や、広い世界の価値観を知って、自分がどれほど狭い世界にいるのかを客観視できたからです。

しかも、その1人っきりの「もがき」って、
子どものことなど何も考えていなかった、という発見(笑)

私は自分の親に悩み相談など出来ない子どもでしたが、(いい子で通ってきたし、苦労してるの知ってるから迷惑などかけたくないし、何やるにも事後報告でした。)

初めて、親の前でツライと泣きました。
泣けました。


実の両親は不登校家族、発達障害、引きこもり等の経験者、当事者ですので、
そうか、いいんだよ。
それでいいんだよと、ただただ肯定してくれたのでした。

多分、その両親の前で弱音を吐けた経験は、私にまず「根拠のない安心」をもたらし、加速したように思います。
あぁ、世代間連鎖ってあるよな。やはりそれを強く感じる出来事でした。

そしてもし夫とうまくいかないなら、実家に戻ろう。
いや、頼れないなら生活保護でも何でも受けよう。
子どもを理由にしないためにも、自分に嘘はつかないぞと。
(離婚しても楽しそうだったり新しい世界に繰り出す知人友人達がいたので、別れるまでの不安もかなり消えていた)

と、私が何が何でも違和感を貫き通す覚悟ができ、夫の意見になびかず、親族との連絡を拒否してから、

こりゃー本気だと思ったのか??夫も少しずつ変化してきました。(たぶん一番寂しがりやなのは夫です。夫も良い子で育ってきましたので…)

学校の先生にも、「お母さん何だか変わりましたね」と言われたりしました。

私がどう思われるかビクビクしていた時に比べて、
発する言葉、お願いすることが「子どものためにどうするか一緒に考えてほしい」に代わり。

遠慮がなくなったけれど、逆に謙遜しない態度は要望をストレートに伝えてくれたのだと思います。

私にはここまでできるけど、ここから先はできません。
だから、健全に生きるために守ってほしいです。という切り分けが出来るようになったのだと思います。

先生のみならず、病院の先生や、子どもの発達に関わってくれる方々みんなに、「相談」と「要望」をできるようになりました。

こんなこともできない、ダメな母だなーって、自分で笑っちゃうこともあります。ダサイなって。

でも、だからといって落ち込んでいたら、
目の前の困っている子どもはもっと、どーにも出来なくなったりする。

幼い子ども達のお陰で、落ち込んでる暇がないという環境も良かったのでしょうね。
しかも私なんかよりグングン成長してしまうし、
待ったなしなのだから。

そういう意味で、なりふり構わずのかーちゃんに変容を遂げてゆきました。。??(笑)
離れたママ友は多いけど、取り繕う相手が減ったことはものすごく生きやすくなりました。

そうやって必死に、どうカスタマイズしたら子どもにとっていいか?を考えて相談しまくり、周りを巻き込ませていただいたから、私だけだった綱が、今では10本ぐらいあると思います。結果、私もラクになりました。

これは、明らかにトレーニングだったし(今も)
けっこうバンジーを飛んできて、身体に入っていったことだと思っています。
(あの時はこう話すとよかったなとか、あそこは無駄足だったなとか、失敗談もかなりいっぱいあります)

増やしすぎてもいかんな、キャパオーバーするな、というのも最近の学びです♪


そんな私が、よくエンパワメントされてきたオンライン交流会ものせておきます。
全てさらけ出せる人いるかな?って、いちばん大切な部分をすっ飛ばさないでほしい。そんな人達とともに運営しています。(※2022年2月現在、交流会はストップ中です)


サポートいただけると励みになります!