有理化

物理学をやっている大学生院です。最近ちょっと楽になったと思ったら、授業が減ってマイペー…

有理化

物理学をやっている大学生院です。最近ちょっと楽になったと思ったら、授業が減ってマイペースになっただけでした。相変わらず周りにはどんどんおいて行かれています。

マガジン

  • 物理と数学の疑問

    私が大学の物理、数学をやっていて、つまづいたところを自分なりにまとめた手書きのメモです。 (一介の学部生が書いたノートなので、間違っている可能性があることをご了承ください。)

  • 気合いれて書いたやつ。

    気合を入れて書いたやつ。文章長め。

  • また読み返したい記事

    他のクリエイターさんの記事で、私が好きだと思ったもの。

最近の記事

好奇心の葬式

最近、1日に2回くらい、ふと思うのだ。 「修士課程で辞めてしまってもいいのではないだろうか」と。 嘘です、4, 5回は考えています。 『博士に進むには相当な覚悟と、異常な熱意を要する』とよく言うが、今の私には熱意というものが無い。心の中を確かめてみても、炎は全く消えている。学部のころはあんなに苦しんでいながら、それでも蝋燭ほどの光はあったのに。1年前まで、望んでいた分野に足を踏み入れることができて、あんなにわくわくしていたのに? 私の好奇心は以前は3ヶ月に1回くらいはうん

    • 【論文読み】Horizontal gauge symmetry and masses of neutrinos

      修士1年になりました。6月です。 最後に記事を書いてからだいぶ空いてしまったので、その間にあった出来事を書いておきたいところですが、研究を進めるのに論文を読まなければいけなくなったので、取り急ぎ後々の自分のためにメモを残したいと思います。 まだ日課にはしませんが、メモの残し方はこちらを参考にしました。 読むもの Tsutomu Yanagida. Horizontal gauge symmetry and masses of neutrinos. Conf. Proc.

      • 留年してよかったこと3選。

        春が来て、学年がひとつ上がる。ほとんどの学生にとっては毎年の恒例行事だ。私も今年は進級できて、もうすぐ学部4年になる。先生方のおかげです。長いこと学部生の籍をひとつ占有してしまってすみません。過年度生(留年)が多いと、全体の人数を保つため、新入生の数を減らすと聞いたことがある。こんな形で高校生たちの希望を奪うのは全く良くない。私にできるのは、一刻も早く卒業することだ。 さて、留年した人にしかわからない、留年ならではの利点というものがある。というか、他の過年度生がどうなのかは

        • 関数の内積とかブラケットってなに!

          ベクトルをブラケット表記にしたり、関数をブラケット表記にしたりして、とりあえず慣れてみる。 ベクトルと関数はどちらも、独立した基底の線型結合で表すことができる。 関数の内積は、ベクトルの内積と同じ表し方で書くことができる。

        好奇心の葬式

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        記事

          サマチャレ2021 夏の雑記

          KEK(高エネルギー加速器研究所)が大学3年生、高専生を対象に毎年開催しているサマーチャレンジというイベントがある。今年は第15回目で、コロナの影響により講義パートはオンライン開催、実習パートは対面で行うため来年の春に延期となった。4日間の講義や交流を通して感じたことは人それぞれだろうが、楽しくて短かったということは皆一致していると思う。このまま時間が経ってしまうと色々と忘れてしまうので、記憶の新しいうちに多少書き残しておこうと思った。ここから先は私が一人で行う感想戦である。

          サマチャレ2021 夏の雑記

          ワクチンと熱と、旅行に行きたい話

          やっと夏休みに入った。毎年暑すぎてあまり外に出ないので、今年もそうやって過ごしそうである。 夏休みに入って最初にしたことは、ワクチンの接種だった。ワクチンを打つのは1回目だったが、次の日のお昼ご飯を食べた後、38度の熱が出た。悪寒から始まるような普通の熱で、ちゃんとご飯を食べて布団に入っていないと長引きそうな感じのやつ。副反応なんて放っておけば1日や2日で治るものかと思っていたのに、実際は思うように身体を動かすこともできなかった。3連休だったこともあって、両親に強制的に布団

          ワクチンと熱と、旅行に行きたい話

          正直、前に進めれば理由なんてなんでもいいとは思うけど

          自分が物理を続けている理由がずっと謎だった。大学を辞めさせてもらえなかったから、逃げ出せなくて、結果的に続けている。でも、卒業するために勉強しているわけでもなかった。自分がなんのためにここにいるかが分からなかった。 好きでもない苦手なことを、なんで続けてるんだろうと、ずっと考えていた。私が今ここにいるのは、過去の自分がそう決めたからだ。だけど、それは今自分がそれを続ける理由にはならない。理由もないのに続けるのは惰性だ。一度決めたことを変わらずに貫き通せる人は美しい。だが、私

          正直、前に進めれば理由なんてなんでもいいとは思うけど

          頑張ることが楽しいと胸を張って言えるようになりたい

          2年生の実験の授業に、私も再履修で混ぜてもらっている。というか、私もまだ2年生である。同じ班の子たちが「何年生まれか」という話をしていたのだけど(早生まれが羨ましいとかいう話だった)、2000年生まれらしい。浪人である可能性もあるけど、何にせよ千の位の数字が違うのはちょっと心に刺さるものがある。話が私にも飛び火してきたので、生まれた年を正直に答えたら、「古っ!?」って言われた。まあ、過年度生なんて扱いづらいだろうし、これくらい気さくに絡んでもらえた方がありがたい。 帰りのバ

          頑張ることが楽しいと胸を張って言えるようになりたい

          どうもお久しぶりです。

          noteを読んでくれていた方はお久しぶりです。twitterから来てくれた貴方、また会いましたね。 なんか久々にnoteを書こうと思った。理由は、最近twitterの滞在時間が長いからだ。スクリーンタイムを見ると1日平均2時間は開いてる。しかも、TLを眺めて時間を浪費してしまうことももちろんあるけれど、多分それと同じくらいか、さらに多くの時間を『何かしらの文章を打つこと』に使っている。体感だけど。で、くだらないな、と思って永遠に日の目を見ることのない下書きのコレクションに加

          どうもお久しぶりです。

          言葉を吐き出したいだけ

          立ち直れなかった。外に出ることが許されない環境で、家の中でひとり、気分が重く、身体がだるくなっていくのを感じながら、なんとか気持ちを切り替えたいと切望しながら、寝転がって天井に手を伸ばすことしかしていない。 去年の春、大学の授業についていけなくなり始めてから、秋にメンタルクリニックにお世話になるまで、ひたすら病んで病んで病んで、薬を飲んでやっと希死念慮も薄れて、某ウイルスの影響もあったけどやっと授業が始まろうという4月末。気がつけば、私はまた鬱に片足を突っ込んでいる。 そ

          言葉を吐き出したいだけ

          『A Beautiful Mind』を観て、人生を失敗することを少しだけ恐れなくなった話。

          映画を見終わった後って、どうしてあんなに充足感があるんだろう。エンドロールをぼーっと眺めながら、輝くようなエネルギーが身体の芯から指先まで広がって、心が動かされるのを感じていた。それはなにかとても大事な瞬間だと思った。逃しちゃいけない気がして、慌てて言葉にすることにした。言葉にして、形に残して、自分が何かを感じた大事な一瞬がそこにあったということを、忘れないために。 ネタバレはするつもりはないので、もしこの映画に興味を持った人がいたら、是非見て欲しい。とても面白かった。

          『A Beautiful Mind』を観て、人生を失敗することを少しだけ恐れなくなった話。

          頭の整理にはならなかったみたい

          なんとなく、頭の中がごちゃごちゃしてきて、意味のわからない焦りと不安に駆られて泣き出しそうだった。こういう時は、一つ一つ頭の中にあることを洗い出して、整理していくに限る、と思って書いてみたのだけど、結論から言うとあまり解決にはならなかった。 まず、一番不安なこと。4月からの大学生活がうまく行くかどうか。ここ数年間ずっと、1日1コマ以上授業を取らない超スローペースでやってきたのだが、今年からちゃんと大学の卒業を目指すことになり、普通の人並みには授業を取らなければならなくなった

          頭の整理にはならなかったみたい

          頭と心の整理のために書いた駄文

          何もかもがおぼつかない。まるで酔っている時のように、貧血の時のように、歩くたびにふわふわと足元が浮く。何が現実なのか、明日はどんな未来が来るのか、何も直視できないまま、何週間かが過ぎていった。このままではいけないという焦りだけが、薄暗い影となって、ぼんやりと私を追いかけてくる。 「大学辞めて就職したら?」 母親の口から発せられた言葉は私を混乱させた。もともと、私は大学を辞めたかったのだ。辞めたかったのに、親に反対されて中退させてもらえなかった。今さら好きにしろと言われても

          頭と心の整理のために書いた駄文

          そこには何もない。

          そこには何もない。

          どんなに離れていても、原点はそこにある

          私は小さい頃からディズニーが大好きだった。ディズニーランドやシーには数え切れないほど行ったし、映画もたくさん見た。今朝、電車の中で、私が大好きだった、今はもう終わってしまったショーのひとつ『レジェンド・オブ・ミシカ』の動画を見ていて、懐かしいような、家に帰ってきたような暖かいモノに包まれて、ふと思ったのだ。どんなに離れていても、私の原点はそこにあると。ディズニーランドが好きな気持ちも、物理に心震えるのも、旅に出たい気持ちも、私の人生のそこかしこに原点となる契機があって、それが

          どんなに離れていても、原点はそこにある

          100万円と蜘蛛の糸

          昨日、友人から突然こんなLINEが送られてきた。 私はこの手のツイートは胡散臭いなあと思って基本無視しているのだが、100万円の使い道か、なんだか面白そうだなと思って、めずらしく考えてみることにした。 だが、急に100万円の使い道を真剣に考えろと言われても、そんな簡単に思いつくものではない。私は世界旅行がしたいけど、全部の国を回るには100万では全然足りない。たった100万円で一体何ができるだろうか。 最初に思いついたのは、バイクを買うことだった。朝起きて、机の上にぽんと

          100万円と蜘蛛の糸