見出し画像

頑張ることが楽しいと胸を張って言えるようになりたい

2年生の実験の授業に、私も再履修で混ぜてもらっている。というか、私もまだ2年生である。同じ班の子たちが「何年生まれか」という話をしていたのだけど(早生まれが羨ましいとかいう話だった)、2000年生まれらしい。浪人である可能性もあるけど、何にせよ千の位の数字が違うのはちょっと心に刺さるものがある。話が私にも飛び火してきたので、生まれた年を正直に答えたら、「古っ!?」って言われた。まあ、過年度生なんて扱いづらいだろうし、これくらい気さくに絡んでもらえた方がありがたい。

帰りのバス停で、班の女の子と2人になった。「普段なにしてるんですか?」と聞かれて、私はちょっと困った。その子はバイトを2つ掛け持ちしつつサークルにも入っていて、人付き合いもしっかりしており、趣味もちゃんとあって、勉強も疎かにしないような、私から見たらすごく、、毎日が充実して楽しそうな人だったからだ。自分と比べてもどうしようもないことはわかっていたけど、そのとき私の口から出てきた返事は、「うーん、起きてご飯食べて勉強してお風呂入って寝てるかな、、、、楽しいこと何も無いの、、」という非常に虚しいものだった。仕方がなかった。実際そうだし。

楽しいことがないことは悪いことじゃない。楽しくなくてもいい。私は、毎日限界まで勉強していて、少しずつ成長している手応えもあった。なにもやりたいことがなくて、生きてても死んでても同じような、海面を漂う千切れた海藻のような気分で数年間を過ごしてきた私にとっては、ちょっとずつでも自分が成長していることが何よりも嬉しかった。生きてる心地がした。毎日授業の復習と課題で勉強以外のことが何もできなくても、私はよかった。でも、それを他の人に、胸を張って言うことはできなかった。私も2年生で受けてる授業は同じだし、課題の量も同じはず。私がもう無理だと弱音を吐き続け、泣きながら苦労していることと同じことを皆はやっていて、さらにバイトにサークルに勤しんでいる。私は一体、ここでなにをしているんだろうか。悲しかったし、悔しかった。皆が羨ましかった。ここに私がいても足手まといなだけだ。向いていないと思った。何度も、何度も。

頑張ることは嫌いじゃない。自分が成長していくのは楽しい。でも駄目だ。そんな言葉は私の口からは出てこない。いつか、自分がしていることを、胸を張って誇れるように、なりたい。

読んでくれてありがとうございました!!右下のいいねボタンを押して出てくる言葉は、私の好きな各国のことわざです。 しんどいことも多いですが、気長に、気楽にやりましょう〜。