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正直、前に進めれば理由なんてなんでもいいとは思うけど

自分が物理を続けている理由がずっと謎だった。大学を辞めさせてもらえなかったから、逃げ出せなくて、結果的に続けている。でも、卒業するために勉強しているわけでもなかった。自分がなんのためにここにいるかが分からなかった。

好きでもない苦手なことを、なんで続けてるんだろうと、ずっと考えていた。私が今ここにいるのは、過去の自分がそう決めたからだ。だけど、それは今自分がそれを続ける理由にはならない。理由もないのに続けるのは惰性だ。一度決めたことを変わらずに貫き通せる人は美しい。だが、私はそういう類の人間ではない。

考えだすと、意味もなく涙が溢れてくる。お風呂で自問自答している時も、大学の教授や、初めて会う研究者の方や、前のバイト先の先輩に相談する時も、駅のホームで一人で電車を待っている時も、場所も状況も関係なく泣いてしまった。どうして自分が泣いているのか分からなかった。もともと泣き虫ではあるけど、悲しくも、辛くも、疲れているわけでもないのに、何の予告もなく目から勝手に溢れた。この感情の名前を私はいまだに知らない。

今年一年、いろんな人に励ましてもらって、人並み弱くらいには努力をしたと思う。己の未熟さに焦りながら、課題をこなしていると、時々、前を向ける瞬間がある。このまま歩き続けていたら、いつかまた、好きになれるんじゃないだろうか。私には夢があったんだと、声に出して言える日が来るんじゃないだろうかと思えることがある。それで、まだ頑張ろうと思ってしまうのだ。諦めきれなくてずるずると引きずられていくのではなくて、顔を上げて自分から進んでいける人になりたい。初心をどこかに忘れてきてしまった私の、今この瞬間を支える気持ちはきっとこれだと思う。

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まぁでも本当、タイトルにも書いたけど前に進めれば理由なんてなんでもいいです。原動力になる感情は『好き』以外にもたくさんあるので、その時々に合わせて奮い立たせていければいいと思います。ただ、冬休みに入って時間が余るとやっぱり迷ったり悩んだりしてしまって、毎日考えていると疲れてしまうから、一度言葉にすることで区切りがつけばいいなと思って書きました。ここまで読んでくれてありがとうございました。




読んでくれてありがとうございました!!右下のいいねボタンを押して出てくる言葉は、私の好きな各国のことわざです。 しんどいことも多いですが、気長に、気楽にやりましょう〜。