中村将大

https://readdesign.jp/ ■お問い合わせ: masahiro.nakamura@thu.ac.jp

中村将大

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    最近の記事

    グレン・グールド/タイポグラフィ

    デザインのよみかた、ポッドキャスト最新回が更新されました。新年第一回目となる今回は「69回 講評会とグレン・グールド『ゴルドベルク変奏曲』の話」。中村の担当した授業課題をふりかえる内容となっています。 ¶ この授業最終回は講評会の形式とし、ゲスト講師を4名お招きすることにしました。タイポグラフィ研究者の河野三男さん、作編曲家/サックス奏者の渡辺将也さん、ドラム奏者の伊原俊一さん、そしてデザインのよみかたをはじめ、各所で協働いただいているOVERKAST/ÉKRITS編集長の

      • エフェクトボードを組む

        この年末年始、すこし勢いあまってエフェクトボードを組むことにしました。って、いきなりごめんなさい。ふだんは職業柄、デザインやその教育のはなしをnoteに投稿しているので、おおよそそれからは遠くはなれた内容です。いちおう説明しておくと、こんかいはギターのはなし。それもエフェクターという音色を処理する機器についての考察と記録です(そして、おそらく音楽まわりでいちばんタチがわるい? オタク要素のつよい内容です) もともと所持していたエフェクター数種類を眠らせておくのはもったいない

        • Schoo連続講座『デザイン温故知新』無事に終了いたしました

          スクーの連続講座『デザイン温故知新』が無事に終了いたしました。ありがとうございます。タイトルにあるようにデザインの歴史、おもに近代デザイン史をみながら、いま、そして、これからを受講生とともにかんがえるオンライン講座となりました。 じつは今回のスクー講座、タイミングがとてもよかったのです。というのも、数年前に作成したデザイン史にかんする授業資料を、そろそろ更新しようとかんがえていたから。その理由は、大林寛さんとの『デザインのよみかた』や、今田順さんとの『日本の美を読む』などの

          • 『第1回 21人の文人展』とデザイン教育のプロトタイピング

            10月9日に開催されました『第1回 21人の文人展』に参加いたしました。この催しは萩原修さん、小坂タイチさん、川井伸夫さんの主催・企画のもと、株式会社 文伸により運営されたもの。のべ21組みのデザイナーやイラストレータ、文筆家、学生たちが、それぞれにA5サイズ/8頁の小冊子を作成するというものです。この冊子は株式会社 文伸が所有する最新型のオンデマンド印刷機にて製造されました。 今回、中村は『なかまプレス』という名義で、帝京平成大学メディア文化コースの有志学生3名とともに参

            鈴木大拙と未分——読書会「日本の美を読む」でおなはししたこと

            2022年2月23日 祝日・火曜日にミナブックフェスティバル(minagarten 広島・皆賀)のなかでおこなわれた読書会『日本の美を読む 総集編——解題としての鈴木大拙』を、今田順さんとともに担当いたしました。 当日は今田さんと中村による対談形式の進行。 ここでは中村がおはなしした部分のサマリーとスライドショーの一部を公開します。 資料 1: 読書会『日本の美を読む』鈴木大拙 略年表 2: 読書会『日本の美を読む』鈴木大拙 資料 *リンク先の外部URLよりPDFがダウ

            大林寛+中村将大「デザインのよみかた」が、はじまります。

            大林寛さん(OVERKAST代表 / ÉKRITS編集長)と、中村による「デザインのよみかた」がはじまります。6月9日にウェブサイトを公開しました。 これは大林+中村が、これまで担当した講座をテクスト化したトランスクリプトと、ふたりによる対談 Podcast「AFTERNOON RADIO『デザインのよみかた』」を中心に展開してゆくメディアとなります。このPodcastでは、デザイン関連図書のよみときや、ほかデザインに関した雑談などを展開してゆく予定です。また講座や座談会の

            3mm方眼定規——不可視のリズムと規格

            昨年から、すこしづつ試作をくりかえしているのが、3mm方眼定規です。ながさはどのくらいが適切かとか、数値をいれるピッチはどのくらいかとか、シールかアクリルかとか、時間をみつけては試行錯誤しています。 はやいはなし、これは尺貫法スケールなのですが。建築物や家具、あるいはやきものなどにかぎらず、想像以上に紙ものにもつかえます。ためしにさまざまな書物やカード類の版型、あるいは活字組版の組幅、行数、余白などにあてがってみれば、おどろくほど公約数がでて、割り切れてしまう。5mm方眼で

            ポートフォリオとはなにか?

            紙面のプレゼンテーションデザインや建築、あるいは美術をまなぶかたがたは、その道での就職や進学 というものが具体化したころからポートフォリオ(Portfolio)ということばを頻繁に耳にすることになるでしょう。そして自分自身がそれを作成するころには、おそらくは諸先輩のポートフォリオを参考にしたり、雑誌・ウェブ媒体に掲載された関連情報をたよりにするなり、関連したセミナーを受講しながら、その制作に臨まれることでしょう。 このようにポートフォリオは

            |おしらせ――東洋美術学校を退職いたします|

            おしらせです。この3月をもって東洋美術学校を退職いたします。 2009年4月からまる11年の勤務となりました。なお最終出勤日は3月12日となり、今後の出勤予定はありません。お世話になりましたみなさまに、かさねて感謝もうしあげます。 本来であれば各所ご挨拶にあがるべきところ、感染症下の影響をふまえ、この場での報告となりましたこと、恐縮でございます。 ―― 2021年3月12日は東洋美術学校の卒業式の日。最終出勤日としてはややできすぎていた感もあります。教員最後の日となると、

            中村将大の仕事|2009—2020|私家版冊子

            ことしのはじめnoteに投稿した記事をきっかけに、仕事をはじめてから、これまでの十年間をまとめた冊子を作成することとしました(詳細もまた、こちらに記事としてまとめています) およそ半年の期間をもって、無事完成となりました。オンデマンド印刷での作成、30部ほどの私家版となります。基本的には掲載された関係者におわたしするものですが、もしご希望のかたがいらしたら若干部数ほどではありますが、制作原価にてお譲りいたします(7月26日 追記|ありがとうございます。すべて終了いたしました

            大牟田のはなし

            2020年7月6日、夕刻。なんとも胸さわぎがしたニュース。トレンドにはみなれた「大牟田」の文字。トップにみえた冠水をつたえる画像は、実家から徒歩5分の交差点でした。前日、熊本人吉の水害をみて、熊本との県境にある出身地のようすがずっと気がかりだったのですが、はからずともいやな予感が的中してしまいました。実家や親族、友人やお世話になっているかたがたの安否を確認しつつ、さて、どうしたものかとかんがえる。 気持ちとしてはすぐにでも帰省し、なにか手伝いたいところなのだけど、この疫病下

            この十年、なにがあったのかを考える冊子。

            ことしの正月明け、ふとおもいたち「この十年、なにがあったのかを考えること」という文章をまとめました。この文章を読み返すうち、どうせなら、と冊子化することにしました。その目的はおおきくふたつ。この間、お世話になった方々に御礼としてお渡ししたいというのがひとつ(押しつけ迷惑かもしれませんが)もうひとつは、学校をでて以降、社会人として最初の十年、そこで自分自身がなにをしてきたのか?という整理のため。 これまでさまざまな機会で、デザインや関連人物、著作にまつわる歴史や背景を整理して

            きわめて個人的なブックリスト

            疫病にともなう全国一斉在宅ステイホーム期間となったこの連休。そのあいだSNSではその響きも懐かしい、さまざまなバトンが展開されていました。この手のものはいつも「あ、来るかな?来ないかな?うわ、来たらどうしよう?(橋本環奈に自撮りリレーの指名をされても、僕がでたらファンをがっかりさせるかも!)」と内心ドキドキしたり、指名されないならされないで、ちょっとへこんだりと、案外、あたまのどこかで来るべきときの対応を考えていたりするクチだったりします。 そんなわけで、ありがたいことに数

            デザインのプロセスを開示すること『notebook 思考の断面』展

            2010年の冬、東洋美術学校ギャラリー館にて『notebook 思考の断面』展をおこないました。この年の4月、在校生有志による課外デザイン活動グループが組織され、その生徒たちとともに企画実施した展示です。サークルがたちあがってまもなく、在籍生徒が勢いにまかせてギャラリーを確保。当初は生徒それぞれの制作物を展示するという「いかにも」なグループ展形式のものを検討していましたが、それから数ヶ月のあいだ様々なデザインプロジェクトやフィールドワークをおこなうなか、みな一様に、デザインが

            この十年、なにがあったのかを考えること。

            36年の人生のなかで、おそらくはじめての寝正月めいた年末年始をすごした。お茶を飲みつつ、バッハばかりをBGMとしながら、ぼんやりとなにをするでもない日々。たまにはそれもいいかとおもえたのは、たんに言い訳なのか、それとも、それをよしとするような年齢になったということなのか。 とはいえ、そうして稼働しなくなったときにも漠とあたまにある、無意識にもちかい潜在的な意識。それを自覚する時間であったようにもおもえる。それはこのしばらくの自身の仕事——2009年に働きはじめたので、ちょう

            國盛麻衣佳『炭鉱と美術』のデザイン・プロセス

            國盛麻衣佳さんの著作『炭鉱と美術——旧産炭地における美術活動の変遷』が2020年1月7日に九州大学出版会より発刊されます。これは國盛さんの博士論文がもととなった書籍。博士課程ばかりではなく、学部、修士とながい時間をかけ、炭鉱地と美術をテーマにパワフルなフィールドワークと緻密な先行調査、旺盛な創作活動をつづけられた活動アーカイヴの集大成ともいえる内容になっています。 國盛さんとわたしはおなじ福岡県大牟田市のうまれ。美術大学受験予備校時代にであったこと、そしておなじタイミングで