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ダンナと愛犬はヨーロピアン #4 オーストリアのワンコ事情

【ヨーロピアンなワンコ事情 その1】

オーストリア人は無茶苦茶犬好きが多いというか、「子どもよりも犬をかわいがる」とのジョークがあるほど、どこでもワンコ連れを見かけます。

オーストリアはペットショップでの犬猫の販売は法律で禁止されています。

ワンコは、ブリーダーかティアハイム(動物保護施設)から迎えるのが一般的。

オーストリアでは、迷子犬などがいても殺処分はありません。

飼い主のいない子は皆ティアハイムに保護され、新しい家族が見つかるのを待っています。

うちのワンコは、オーストリアとチェコの国境付近にあったティアハイムから引き取った、チェコ原産の1歳の超小型犬でした。シニア女性が飼い主でしたが、病気で手放されたそうです。

私たちはウィーンの市街地から路面電車で20分ほどの「ヌスドルフ」という住宅地と葡萄畑が広がる地域に住んでいましたが、ワンコの散歩にリードをつけている人など全くいませんでした。

近くのウィーンの森や葡萄畑など、うちのワンコは毎日のびのびとお散歩を楽しんでいました。

リードなしでも、私や旦那のそばから離れることはありません。

一度一瞬行方不明になったことはありましたが、私たちが通り過ぎた屋台の前でおすわりをしてケバブ(トルコ料理)を見上げていました。よほど美味しそうな匂いがしたのでしょう。

旦那と二人で大笑いをしました。

市街地は法律でリードに繋がなければらず、違反すると罰金を払わなければなりませんが、郊外は大丈夫でした。大型犬ちゃんも放し飼いです。

大型犬もみな大人しく、飼い主のそばから離れず、命令をしっかり聞くお利口さんばかり。

近所のドーベルマンやシェパードとうちの子は仲良しでした。

(ただ、大型犬ちゃんが小型犬ちゃんを噛んだという事故はあります。小型犬ちゃんの場合は細心の注意が必要なこともあります)

また、どこの家にもケージなどありません。(家に設置するようなケージを販売している店もありませんでした)

私が思うに、日本のワンコはずっとリードをつけられたりケージに閉じ込められたりするので、リードが外れたりすると自由を求めてだーっと脱走するのではないかと・・・

地下鉄、バス、路面電車、タクシー、交通機関も全てワンコ乗れます。

うちのような小型犬はバッグに入れて膝に乗せれるので無料でしたが、大型犬ちゃんは子供料金で乗れます。私がいた頃は口輪も誰もしていませんでしたが、後に必要となったようです。

大型犬ちゃんたちは床に寝そべって大人しくします。誰も吠えません。乗客も怖がらず、話しかけて可愛がる人も。

レストランもほとんどの店は同伴OKです。有名な高級レストランでさえもです。

唯一、日本食レストランで寿司カウンターがある店のみNGでした。

どのレストランでもワンコがいるのを見て嫌がる人はいません。

でも一度だけ、日本人観光客と思しき老夫婦に嫌な顔をされたことがありました。

今の日本では、普通のレストランにワンコがいるなんて考えられないことですものね。

食べ物にワンコの毛が入ると大変だからと聞いたことがありますが、長年ワンコを飼っていましたが、食事中に料理にワンコの毛が入っていたことなんて一度もありませんでしたよ。

オーストリア以外のヨーロッパの国々も同様に、これほどのワンコフレンドリーが当たり前です。

日本も、ペット先進国と言われるような日が来るといいのになあ。

※ピット・ブル、マスティフ、ロットワイラーなど闘犬系の指定犬種のみワンコライセンスを取得し、どこでもリードをつける義務があります。

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