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東洋医学における、「健康」へ【その5】~五行論と自然~

こんにちは。ろんどん。です。少し空いちゃいましたかね。

前回何やったっけ、、?

となった方はコチラから☟


さて、今回は『五行論』について、紹介していきたいと思います。


1.五行論とは?

『五行論』とは、木・火・土・金・水という5種類の元素が、お互いに影響し合って、宇宙が成り立っている という考え方です。

そして、それぞれの元素の間には、「相生」と「相克」という関係があり、全体としてバランスが保たれていると、考えられているのです。

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(http://www.tubo-hogu.com/?p=29 より引用)


五行相生のサイクルは、木 ⇒ 火 ⇒ 土 ⇒ 金 ⇒ 水 で覚えてしまいましょう。

木から始まるパターンが、理解しやすいかな、と思います。


※ 曜日の順番(火 ⇒ 水 ⇒ 木 ⇒ 金 ⇒ 土)じゃないので注意です!!


2.五行と自然界

図1

上の表に、自然界の事物を、五行に分類してみました。

これらの分類で大切なことは、

事物の五行の属性は木、火、土、金、水そのものではなく

事物の性質や作用から類推できる

ということです。


んーどういうこと??


詳しく見ていきましょう。


① 木の特性

木(もく)は曲直と曰す


曲直』とは、枝や幹が曲がったり真っすぐになったりしながら、上に向かって広がっていくこと


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だから、

生長すること・伸びていくこと・広がっていくこと

は『木』に属するわけです。


② 火の特性

火(か)は炎上と曰す

炎上』とは、名の通り、火に温熱、上昇という特性があること。


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だから、

温まること・熱くなること・昇っていくこと

は『火』に属するわけです。


③ 土の特性

土(ど)は稼穡(かしょく)と曰す

難しい語句ですが、『稼穡』とは、土に農作物の種まき、収穫の作用があること。


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だから、

ものが生じること・積み上げること・受け納めること

は『土』に属するわけです。


④ 金の特性

金(きん)は従革と曰す

『従革』とは、従順に改めるという意味。


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だから、

清く美しいこと・静かなこと・収斂していくこと

が『金』に属するわけです。


⑤ 水の特性

水(すい)は潤下と曰す

『潤下』とは、水に、潤う特性や下向きの特性があること。


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だから、

寒く涼しいこと・潤っていること・下っていくこと

は『水』に属すわけです。



ううむ、なるほど。

見ていくと、五行と自然界の、演繹と分類については、かなりざっくりとしたものだということが分かると思います。

私たちも、何となく感覚で分類できちゃいますよね(笑)


次回は、『五行と私たちのからだ』というテーマで見ていきましょう。


例えば、私たちの『怒り』という感情。

その特徴から、何に属するのか。

どんな臓器と深くかかわりがあるのか。

そして、どのようにコントロールしていけばよいのか。


そういったことをお伝えできればと思います。

それでは。また次回。


3.まとめ

・『五行論』とは、木・火・土・金・水という5種類の元素が、お互いに影響し合って(相生・相克)、宇宙が成り立っている
・ 自然界の事物や現象は、その特徴から、属する五行が決まっていく


4.参考文献


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