見出し画像

44歳お母ちゃんゼロからのフランス語|CEFRでお母ちゃんのレベルを見てみよう【3年と4ヶ月】

時間軸を行ったり来たりしておりますが、ただいまヨーロッパのフランス語圏に引っ越してきてから3年と4ヶ月。ここでいったん、お母ちゃんのフランス語の成長(しない)具合を、「CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)」の図で振り返ろうと思います。

このAlliance Françaiseの表をお借りして、赤太枠のメモがお母ちゃんのフランスの具合です。模範の所用期間から遅れをとっておりますが、そこは「40歳お母ちゃんゼロからのフランス語」のご愛敬ということで、ご覧くださいませ。

画像1

前置きが少し長くなりますが、到着1年目は、右も左もわからず、すぐにGoogle検索で出てくるような、駅近という便利さと、英語で申し込みができるという事務的な楽さで選んだフランス語学校に、高めの授業料もやむを得ないと通っていました。

が、ヨーロッパ1年目の冬。新しい土地での免疫力がないからか、お正月から次々と子供3人+夫がインフルエンザにかかり、日本では1〜2日でケロっとしていたインフルエンザも、地球の裏側のウィルスは何かが違うのか、いったんかかると高熱で1週間くらい寝込むこととなりました。最後にかかった長男は肺炎にまでなってしまうことに。

私だけは1日の発熱で済みましたが、お察しの通り、この期間はお母ちゃんのフランス語学習どころではなく、お医者さんや薬局での実践あるのみで、語学学校を長いこと休むことになりました。振替制度はなく、1回2時間25€(約3000円)X週2X1ヶ月以上の授業料は水の泡。代わりに得たものといえば、肺炎になってしまった小3長男と、その疑いのある小1娘と年少チビくんに、まずい液体抗生物質を飲ますための「飲んだらヌテラをひとさじどうぞ」の技。

画像2

誰かが体調を崩すたびにこの授業料を無駄にできないぞ。ということで、この学校とは1年でおさらばし、この国に住む外国人や移民がフランス語を学べるように政府の補助を受けて運営されている語学学校に通うことにしました。

新しい学校の授業料は、1回3時間X週2回、半年180時間で€230。すなわち、ざっくり1時間€1.3(160円)で、1回3時間で€4(490円)。テキストも期末のレベル認定も含んでこの値段。20人前後のクラスとなり少人数制ではないけれど、経済力に隔たりなく通える素晴らしい制度だ。その上、一度出向けば3時間フランス語を相手にせざるを得ないので、家で勉強をしないお母ちゃんにうってつけ。先生たちも教え方がうまい。

と、長い前置きになりましたが、この語学学校に入るためにレベルの認定を受けねばならず、そこで初めてCEFRという欧州共通の語学レベルを測る指標を知ることになりました。ちなみに、この学校による認定結果は、お高い語学学校に1年近く通ったにもかかわらず「初級A1からの受講」でした。ドンマイ、初級よもう一度かかってこい。

さて、CEFRは、語学レベルを6段階に分けて、その言語を使って具体的に何ができるか示しています。↓British Counselの説明。改めてA1の能力を読み返してみると、1年目が終わった頃は、確かにまだA1に書かれていることができていなかった。到着から3年4ヶ月後の今はB1の中間地点まで修了している。ふむふむ、確かに今の私がフランス語でできることは、B1の内容にちと足りないといった感じだ。

画像3

「私の母国語はフランス語で、ドイツ語はB2、英語はC1よ。」といった説明をこちらでよく耳にする。英語、フランス語、スペイン語、イタリア語など、ヨーロッパで使われる言語はたくさん。その言語がどれくらいできるか示す時に、この欧州連合によって開発されたCEFR統一基準が必要なのだ。語学学校を始め、進学や就職の際も、これがひとつの指標となっている。

ヨーロッパにおける英語レベルも、フランス語やその他の言語と同じようにA1初級からC2までレベル分けされていて、日本の英検や、TOEFLやTOEICと並べるとこんな感じに:↓文科省の表

画像4

実際に私が通っている語学学校の評価方法は、初級のA1から「聞く、話す、読む、書く」を
話す30% 
書く30%
聞く20%
読む20%

の比重で測り、「話す」試験はたっぷり時間を使ったもの。この「話す」試験は、初級A1から先生に何かの説明をしたり、別の生徒と対話をしたり、ロールプレイングだったりと、案外話させられ、冷や汗ものです。

合格点は寛大で、50-60%取れれば次のレベルに進めます。継続的に着々とコミュニケートできる力をつけていけば順調に進むことができるので、CEFRは私にとって無理なく歩めるペースメーカー役となっています。COVID-19で、教室ではなくオンライン授業になってしまいましたが、来年6月のB1完了を楽しみに、ボチボチ気楽にやっていこうと思います。

それにしても、この期末テストでも、実際の生活でも、「話す」ことが私には断然難しい。「聞く」と「読む」はどうにかなるけれど、自ら瞬時に考えて話すことは、その筋肉を鍛えない限り、本当にどうにもならないことを痛感している。Speaking筋トレと、それに伴う丈夫な神経と図々しさを鍛えること、これ課題です。

お母ちゃんのはじめてのフランス語シリーズ↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?