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お母ちゃんゼロからのフランス語🇧🇪ベルギー編|C1までかかった時間と費用

ベルギーはブリュッセルに引っ越してきてから5年8ヶ月、無事にパリ商工会議所のC1検定に(ギリギリ)受かり、語学学校のC1も修了し、いよいよ語学学校を卒業です。

最初は「この点々とかお髭が生えたCの文字はいったい何だ?」「この音が理解できるようになる日がくるのだろうか??」と途方にくれる毎日でありましたが、高望みせずに昨日よりマシなフランス語だけを願い、継続は力なりを信じて語学学校に通い、やっとひと段落。

日々の生活や、子供たちが通うフランス語の現地校に必要なフランス語はひとまず大丈夫と感じるようになりました。全くもってパーフェクトではありませんが、笑。

CEFR基準 by 旺文社

40代のお母ちゃんゼロからフランス語、A1からC1にかかった時間とお金をいったん棚卸ししておきたいと思います。

かかった時間=合計1230時間

ブリュッセルの語学学校「CVO Semper」を主に、受けた授業時間はこちら。宿題は常に週1時間程。あまり予習復習もしませんでしたが、台所に立っている時間は(意味がよくわからなくても)いつも音声や音楽を聞くようにしていました。

A1      240時間
A2      150時間
B1      480時間
B2      240時間
C1      120時間
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合計1230時間

タイムライン

【1年目】 
60時間 駅近で高い語学学校A1 (€820)
30時間 地域の会話レッスン (€120)

【2年目 】
120時間 語学学校A1 (€230)
120時間 語学学校A2 (€230)
60時間  地域の会話レッスン (€240)
*政府の補助が入っている語学学校に変える

【3年目】
120時間 語学学校B1-1 (€230)
120時間 語学学校B1-2 (€230)
*COVIDでオンライン
*B1は語学学校の課程の中で一番長い480時間!

【4年目】
120時間 語学学校B1-3  (€230)
120時間 語学学校B1-4  (€230)
*COVIDでオンライン

【5年目】
120時間 語学学校B2 Written (€230)
120時間 語学学校B2 Oral (€230)
*DELF B2 合格 (€180) 

【6年目】
120時間 語学学校C1 Written (€230)
*DFP C1 合格 (€120) 

CEFRでいうB2の中盤を過ぎたころからは、どれだけ教室の外でフランス語で映画・番組・音楽・読書などを楽しみ、実際にフランス語でコミュニケーションをはかっているかが上達に欠かせませんでした。B2後半からは、先生が教えてくれることも、教室から学びとることも、どんどん少なくなっていきます。

自分でぐいぐいとフランス語に触れながら吸収していく独立した学習者になることがB2の最大の目的だった気がします。C1は更にそんな感じでした。

かかった費用= 合計€3535

A1からC1まで5年10ヶ月、語学学校と教材と検定料を全てひっくるめて€3535。高いのか安いのかよくわかりませんが、こちらの政府の補助が入っている語学学校は高品質で低価格です☟

【 🇧🇪C1の授業 】
1年120時間で€215
すなわち、1時間€1.8(約285円)

1時間300円弱で語学習得の道のりのペースメーカーとなってくれるので、時間とボリュームが必ず必要となる語学に安心して取り組めます。経済力に左右されない教育の機会にバンザイ。

また、語学に強いと言われているヨーロッパの語学学校で、A1からC1の指導を一通り受けることができたことは、いち保護者として、そして英語を教える身として、貴重な経験となりました。フランス語学習の嬉しいオマケ✌︎('ω')✌︎

米国外交官とお母ちゃんを比べてみると

アメリカ政府は「米国外交官が職務に必要な外国語を政府の語学学校で学ぶ際に必要な時間」という面白い数字を公表しています。それによると、米国外交官がフランス語C1(ILR -3/-3)に到達するには、週に25時間の集中講座を30週、計750時間必要とのこと。

米国外交官、集中的に7ヶ月で750時間でC1。
お母ちゃん、のんびり5年8ヶ月で1230時間でC1。

40歳過ぎのお母ちゃん、倍とまではいかなかったけれど、語学のスピードを左右する要因(頻度、必要性、やる気、受けてきた教育、学習環境、母語、年齢)による差がよ〜く見える一例です。

by Shibachan

日本の小中学生とお母ちゃんを比べてみると

日本の小学校から中学校にかけての義務教育における英語授業は508時間。文科省は、中学卒業時にA1〜A2(初級段階)という学校英語の新しい目標を掲げています。

日本の小中高生、7年で508時間でA1〜A2
お母ちゃん、2年390時間でA2

お母ちゃんは大人なのでアルファベットもわかるし、フランス語圏に暮らしているという大きなアドバンテージはあったけれども、小学生と中学生には柔軟な思考力と聴力、そして「真似する力」という語学の武器を持っています。中学3年生までに学校で508時間英語を学べるのならば、国がかかげる目標のA2レベルに達するための時間というリソースは足りていそうです。

が、しかーし。英語授業の508時間が活きるかどうかは「どう教えられているか」「どう学んでいるか」次第。より効果的で実用性を優先する指導法が当たり前にならなければ、いつまでも「英語を勉強した」に留まってしまい、「英語を使える」力に辿り着けません。

何よりも、英語は受験やテストのためだけではなくて、自分の世界を広めて、繋がりをつくり、お得な情報と発想を得るために大変便利なもの、という意識も育むことが大事かなと思います。

所感

これでお母ちゃんの語学学校通いは終わりました。ここからは実践あるのみです。語学は使えてなんぼ。使わなくては始まりません。ベルギーの語学学校は、この大事な原則を教えてくれました。手持ちの少ないフランス語をあれこれやりくりして、通じるように使う練習を重ねていかねばです。

最後に。海外のあちこちで耳にする日本人の「英語結構勉強したのに苦手」の声。EFの英語能力指数ランキングも年々下がってしまっている切ない事態。

日本80位(2022)
EF English Proficiency Index

今英語を学んでいる小中学生には、正しさを重視する試験や検定に気を取られ過ぎずに、手持ちの英語をあれこれやりくりして、間違いを恐れずにのびのびと自由にアウトプットできる場がもっともっと必要です。それが経済力に左右されない公立の学校で設けられたら最高です。

もうそろそろ日本人の「英語結構勉強したのに苦手」を終わらせるために、我々大人は、さて、どうしたものか。

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おまけの1枚:ふたたびコロッケ大量生産中✌︎('ω')✌︎

↓お母ちゃんのフランス語奮闘記↓


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