「過去の自分を信じる」というライフハック--【仕事の質を上げるためにしていること】
2000年に、勤めていた会社(ゲーム雑誌の編集部)を卒業し、フリーランスのライター/編集者となって23年。
これまで一度も転職したことはなく、ありがたいことにこの仕事1本で続けさせていただいている。
長年こうやって、自分の好きな仕事を続けられるのはとても恵まれていることだと思うし、同時に、過去にお仕事等で関わらせていただいた方々には本当に感謝している。もちろん現在お仕事させていただいている方々にも同じ気持ちだ。
多かれ少なかれ自分なりに、物事を長く続けるための"心構え"や"コツ(?)"みたいなものはあるけれど、とくにフリーランスになってから強く心掛けていることがある。
それは、"過去の自分を信じる"ということだ。
\"過去の自分を信じる"とは……?/
どういうことかと言うと、「あの書類どこにやったかな?」、「この業務、前回はどのように進めたっけ?」、「あれ、例の件って先方に伝えた?」など、物事が曖昧な場合は、"過去の自分は、きちんと必ず〇〇しているはずだ"と、当時の自分の行動を信頼するようにしている。
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▼たとえば「あの書類どこにやったかな?」の場合
仕事関連の書類は、"すぐに使う書類"、"保存用の書類"など、いくつかのクリアファイルに分けて保管している。
また、家電の説明書や保険証券などもきちんとファイル分けしているので、「あの仕事の書類ならここに入れているはず」、「家電の説明書ならこのファイルにしまっているはず」と、過去の自分の行いを信じて探すとだいたい見つけることができる。
▼たとえば「この業務、前回はどのように進めたっけ?」の場合
確定申告など、年1回しかやらないような作業においては、どのようなソフトを使って、どのような手順で、どうまとめたかなどを、忘れないようにきちんとメモ(テキストデータ)にして残している。
もし、何かしらの業務や作業において不明点が出てきた場合は、過去の自分が記した備忘録をもとに物事を進めることも多い。
▼たとえば「あれ、例の件って先方に伝えた?」の場合
メールでのやりとりなら送信箱に履歴が残るが、口頭の場合は伝えたか否かが曖昧になることも。
本当に大切な案件なら先方に確認を取るが、そうでもない場合は「過去の自分なら〇〇の時点で伝えているはず」と信じることがほとんどだ。
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というように、「いまここできちんと〇〇をやっておけば将来ラクになるだろう(迷わないだろう)」と、先を考えてしっかりと"土台作り"をするようにしている。
つまり言い換えれば、"過去の自分を信じる"ということは、"未来の自分を創る(ための土台作り)"ということなのである。
\"ゴミをまたいではいけない"のは自分のためでもある/
以前、とあるテレビ番組で、俳優の哀川翔さんが「子どものしつけの一環として"ゴミをまたぐな"を家訓のひとつにしている」というようなことを話していた。
それは"トイレットペーパーを使い切ったのなら自分で替えろ"というルールと同じで、「後の人が困ることをするな」ということだ(「問題点を無視するな、ウソをつくな」という意図もあるらしい)。
これを聞いたとき、「後の人(他の人)だけではなく、自分自身の将来においても当てはまる考え方だな」と思い、それからは未来の自分が"困らない"ような習慣を心掛けるようになった。
たとえば、"いまできることは後回しにしない"、"届いたメールの返信は翌日に持ち越さない"、"こまめに業務ステータスの共有をする"、"自分のところで仕事を止めない"、"締め切りは厳守する"、"役立つような備忘録やデータベースを作っておく"など、細かい習慣の積み重ねが、他の人(仕事先など)はもちろん、"未来の自分"を助けることに繋がっていくと思っている。
とくに、フリーランスのような自己責任が重要な職業においては、自分自身に自信を持って行動することが、仕事の成果や達成感にも繋がっていく。
さらに、"過去の自分を信じる"ということは、自分自身に対して優しく接することでもある。仕事で失敗したり、大切な物を忘れたりした時に、自分を責めたりストレスを与えることは、将来の自分とってもマイナスだ。
そうならないためにも、やはり"ゴミはまたいではいけない"のである。
そうして、日々積み重ねていったこれまでの自分の行いを信頼することで、自分自身に対してポジティブな気持ちを持ち続けることができる。
この"過去の自分を信じる"という考え方は、自分にとっては、長年にわたるフリーランスのキャリアを支える大切な心構えのひとつなのである。
\あとがき/
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今回の記事を公開するにあたり、なかなか良いイメージ写真がなかったので、いま流行りのAIで作ってみた。なお、本記事のタイトル画像、そして記事中の写真もAIで作成してます。
「work、lifehack」というキーワードで生成してみたのだけど、わけのわからない写真が完成したので、おまけとして以下に貼り付けておきます。
こういう"コラージュみたいな写真"、アートっぽくて嫌いじゃないです!
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<まとめページ>【ローリング内沢の】エッセイ・コラムいろいろ
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