マガジンのカバー画像

私の彼は妄想好きです

18
小説です。
運営しているクリエイター

記事一覧

妄想その17止

 ―1年後—  その日もいつものように妄想劇が始まろうとしていた。  でも今日は少しだけ…

妄想その16

―妄想終了後―  佐々木さんが部屋に帰った後、私は彼にひざ枕をしてもらっていた。  でも…

妄想その15

 次の妄想劇に向け、急遽佐々木さんを呼び、打合せをすることとなった。 「佐々木さん、ごめ…

1

閑話:田中の恋

 新入社員研修を終え、配属先で僕は向田さんと出会った。  向田さんはボクの教育係だった。 …

妄想その14

「えー!!田中氏そんなこと言ったの?」  彼にひざ枕をしてもらいながら、私は今日あった出…

1

妄想その13

 ―日曜日—  その日、田中はショッピングモールに赴き、1人で買い物を楽しんでいた。  …

2

妄想その12

 ―日曜日—  佐々木さんと一気に打ち解けた金曜日。  このチャンスは逃すまいとすぐに妄想劇を行うことにした。  急だったが、佐々木さんは喜んで承諾してくれた。  なんでも休日はほぼ年中空いているそうだ。 「さぁ、やりましょう!!」  ——————  前日、急遽脚本を書くことになった彼。 「あぁ~ダメだ、全然思い浮かばない」  どうやら脚本に悩んでいるようだ。  それは多分、いつものエッチな妄想劇を禁止しているからだろう。  人前でいちゃつくのは抵抗がある。  彼

妄想その11

 ―佐々木さんとの話し合いを終えて― 「なんだか人助けみたいになっちゃったわね」 「本当…

1

妄想その10

 突然の来訪。  親しき間柄だとしても困る事象。  ましてやお隣さん程度の間柄なら尚更だ。…

1

妄想その9

 週明けの月曜日。  今日からまた私は社会の渦の中に身を投じる。  自然と腰が重くなる。 …

妄想その8

 今日は金曜日!!…ではない。  金曜日の翌日の土曜日である。  本来なら妄想劇は行わない…

妄想その7

「ハナちゃんごめん。もうちょっと詳しく教えてくれる?」  その声は明らかにいつもとは違っ…

2

妄想その6

 さぁ金曜日がやって来た。  果たして今日はどんな妄想劇が始まるのだろう?  …と頭の中で…

1

妄想その5

 ―午後3時— 「ジュース、ジュース、3時のジュースぅ~」  疲れた体に休息を。  疲れた心に安らぎを。  そして疲れた脳には糖分を。  私は栄養の摂取と息抜きも兼ねてジュースを買いにきた。 「今日はオレンジジュース、君に決めた!!」  口には出さないけど、頭の中でそんなことを言っていた。 「あっ、小銭がない…」  仕方がないので、千円札を出してジュースを買う。  よし、これ飲んで残りの時間も頑張ろう!! 「あっ、田中君も飲み物買いに来たの?お疲れ様」 「あっ向