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【マイプロジェクト】PBLに積極的に取り組んでいる先生たちの知恵と課題感

先日、6月12日(金)に沖縄教育関係者の方と『マイプロジェクトin沖縄座談会』をzoomにて開催しました。この記事は、その座談会の開催レポートです。

今回は、マイプロジェクトの沖縄県内の高校での取り組みや事例の紹介、「沖縄でやってみたいこと/やれること」について作戦会議を行いました。所属の違う教育関係者にお集まりいただき、それぞれの県内での動きを知るだけではなく、知恵や経験、課題をシェアしていただきました。

▼なぜroku youで主催したのか

roku youは、昨年から沖縄のマイプロジェクトの事務局に携わっています。沖縄には多くの可能性やリソースがあるのに、そのリソースが繋がりきっていないという課題を感じ、マイプロジェクトに至っても話が伝わりきらないという課題感を持っていました。沖縄県内の教育に熱心に取り組まれている方や何か動かしたいと思っている方と繋がり、サポートできて学び合えるようなコミュニティがつくれたらと思い開催に至りました。

▼マイプロジェクトとは

ここまでに何度も登場したマイプロジェクトについて説明します。

マイプロジェクトとは、身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶ、実践型探究学習プログラムです。大切にしているのは、小さくても実際に起こす「アクション」とプロジェクトに対する「主体性」です。

マイプロ(マイプロジェクトの略)には、プロジェクト活動を発表するマイプロジェクトアワードと呼ばれる場があります。探究学習・マイプロジェクトを実行し、地区サミットにて選出された全国の高校生が一堂に会し、プロジェクト活動を発表する日本最大の「学びの祭典」です。

▼積極的に取り組んでいるからこその悩み

経験や知恵、課題について聞いていくうちに、みなさんが感じている課題には共通している部分があることがわかってきました。以下の3つです。

学業との両立の仕方

放課後の時間に生徒が主体的に取り組むためにはどのようなきっかけが必要か/意識しているか

外部生徒との交流の機会をどのようにつくるか

この3つのテーマでブレイクアウトルームを作成し、一番関心のある部屋に分かれてもらうというやり方で深める時間をとりました。この中から2つをとりあげます。

▼放課後の時間に生徒が主体的に取り組むためにはどのようなきっかけが必要か/意識しているか

➁のグループの背景としては、「放課後に主体的に取り組んでもらうことは難しいという課題を感じていて、どのようなことを意識しているのか知りたい」といったものでした。

この悩みに対して、「気づいて欲しいことを先に伝えるのではなく、生徒が気づきを得られる振り返りの時間をとることで成功体験を獲得し、主体的に取り組めるのではないか。」といった意見や「マイプロに使う時間などの条件を提示する・マイプロに取り組んだ先にどんな可能性があるのかなどを伝えると良いのではないか。」といった意見が生まれていました。参加しやすい入り口をつくることが大事そうですね。

▼外部生徒との交流の機会をどのようにつくるか

➂のグループの背景としては、「学校によってマイプロジェクトに特色があるため、他校の生徒と交流する機会があったら良い刺激になるのではないかと思ってはいるけれど、どのような機会が良いのかわからない」といったものでした。

この悩みに対して、「プロジェクトを立ち上げる時点で交流をうむのが良いのではないか。生徒たちは勝手に繋がる力を持っているので、生徒たちに委ねつつ、大人がオフィシャルに機会をつくるというハイブリットでいくのが良さそう。」などの意見がありました。交流のきっかけをつくることが大事そうです。

▼まとめ

みなさん経験から多くの知恵を持っていらっしゃったのですが、そのナレッジを共有することやお互いがサポートし合える場がこれまでにあまりなかったということに改めて気づくことができました。繋がって知恵を共有し合うようなラーニングコミュニティをつくっていくことで沖縄の学びの環境をもっとよりよくできるという可能性を大いに見出しています。そのため、今後も座談会などを定期的に続けていきます。

開催の様子はこちら

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