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[要旨]

ビジネスパーソンがステップアップするには、現在、交流のある人たちとの関係を断ち切る必要がありますが、その決断ができないために、ステップアップできないでいることもあります。


[本文]

経営コンサルタントの石原明さんが、石原さんの制作しているポッドキャスト番組で、納豆理論についてお話しておられました。納豆理論とは、納豆の容器から、納豆をひとつぶ取り出そうとすると、糸をひいていて、なかなかそれを取り出すことができない。

それと同じように、ビジネスパーソンがステップアップするには、現在、お付き合いのある人たちとのしがらみ(納豆の糸)を切らないと、いつまでも、いまのステージから抜け出せない、というものです。このしがらみ(納豆の糸)は、周りの人がなかなか切ろうとしないこともありますが、ステップアップを目指す人自身も、頭ではわかっていても、なかなか切ることができないこともあるようです。

そういう私も、そのひとりです。私は、しがらみのひとつである、出身地で仕事を続けるということを、あえて続けているので、あまり事業を拡大できないでいます。ただ、これは、私の選択なので、自ら決めたことによって起きた結果には、不満を言うことはしません。

一方、かつて、私と交流があったものの、いまは、急速に事業を拡大している人の多くは、私から離れていっています。それは、まさに、納豆理論の通りと言えるでしょう。その一方で、成功者になりたいと考えつつも、ずっとステップアップできないでいる人もいます。納豆理論で言えば、納豆の糸を切る決断ができない人(私もここに含まれます)なのでしょう。

繰り返しになりますが、ビジネスパーソンとしてステップアップするには、人との付き合い方も変えなければなりません。でも、人は、当然ながら、人間的な側面もあり、その性質が現状を維持しようとするために(納豆の糸を切ることができないでいるために)、ステップアップを妨げていることもあります。もちろん、付き合う人を変えずに、事業を続けるということが、直ちに問題になるとは限りません。

ただ、現在の事業の成果に満足していないとしたら、そのビジネスパーソンの方は、現在、交流のある人から足を引っ張られていたり、その人たちとの付き合いを迷いながらも断ち切れないでいたりする可能性があります。要は、「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということだと思います。やはり、成功者になるには、決断力が求められるということなのでしょう。

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