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労働新聞編集長の迷想日誌

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労働新聞編集長が週に1回、皆さまにお届けするコラムです。
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#働き方改革

不十分な賃上げと働き方改革――政局の秋へ|迷想日誌

厚生労働省が令和3年の民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況を公表しました。 賃上げ額は585…

中間賃上げ集計、予想通りの1.8%程度に|迷想日誌

21春季生活闘争の最大の山場が終わりました。 先週末までの金属労協の集計状況をみますと、賃…

新型コロナやハラスメントに重点――21労使交渉|迷想日誌

2021年春季労使交渉がスタートしました。交渉項目別の重点をご紹介します。 一時金は、連合、…

~激動の2020年を考える~(1)今後の働き方改革に不安も~|迷想日誌

今年も12月となりました。激動の2020年を振り返ってみたいと思います。 まず、雇用・労働問題…

雇用・労働問題の比重低下?――菅総理所信表明|迷想日誌

アメリカ大統領選が終結に向かっています。バイデン新大統領で、日本にどのような影響が生じて…

改正法の4月施行へ臨戦態勢 厚労省|迷想日誌

厚生労働省が、重要改正法の4月施行を直前にして臨戦態勢に入っています。 改正パート・有期…

Society5.0時代への対応――経労委報告の注目点|迷想日誌

経団連が、2020年版の「経営労働政策特別委員会報告-Society5.0時代を切り拓くエンゲージメントと価値創造力の向上-」をまとめました。 雇用・労働問題に対して幅広い知見を提供してくれていますので、注目点を示したいと思います。 働き方改革や70歳までの就業確保への対応、さらに今季労使交渉の基本スタンスなどは当然重要ですが、日本経済社会の今後の発展を考えた場合、サブタイトルにもあるように「Society5.0時代」に雇用・労働分野としてどう対処すればいいかが最も気になり

令和2年の労働法改正予定は――通常国会が開幕へ|迷想日誌

令和2年通常国会が20日からスタートします。ご承知の通り国会では、ここ何年かのうちに、働き…

複数就業者の労災補償で「全体責任」?|迷想日誌

複数就労者に対する労災保険適用の方向性が、ようやくはっきりしてきました。 問題は、給付額…

「過重労働」自体の責任を追及へ|迷想日誌

「労働新聞」紙上で報道しましたが、過労死などが発症していないにもかかわらず、「過重労働」…

「非正規」は今後も使用――加藤厚生労働大臣にインタビュー|迷想日誌

加藤勝信厚生労働大臣に今後の行政運営方針について取材しましたので、概略をご紹介します。 …

新概念? 「ワーク・エンゲイジメント」――労経白書から|迷想日誌

令和元年度の労働経済白書が閣議決定されました。そのなかで、「ワーク・エンゲイジメント」と…

2040年を見据えた令和2年度・厚労省予算要求(下)|迷想日誌

令和2年度の厚生労働省予算概算要求で、様ざまな労働・雇用事業が挙がっています。 柱は、(1…

2040年を見据えた令和2年度・厚労省予算要求(上)|迷想日誌

厚生労働省の「令和2年度予算概算要求」がまとまりましたので、その概要をみていきたいと思います。 一般会計要求額は全体で32兆6200億円で、前年度を6600億円、2.1%増加となっています。特別会計分野の労働保険特会は、3兆8400億円で、同510億円、1.3%増加です。年金特会は、69兆9200億円で、同1兆3400億円、2.0%増加です。 令和2年度の政策の柱ですが、団塊ジュニア世代が高齢者となり現役世代が減少する2040年を見据えた対策が中心となっています。 このた