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労働新聞編集長の迷想日誌

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労働新聞編集長が週に1回、皆さまにお届けするコラムです。
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記事一覧

不十分な賃上げと働き方改革――政局の秋へ|迷想日誌

厚生労働省が令和3年の民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況を公表しました。 賃上げ額は585…

世界から日本を称賛する声―夏季休暇中に思ったこと|迷想日誌

日本の威信をかけた東京オリンピックが無事終了しました。 全世界から祝意や感謝の意思が寄せ…

貧困化が進んだ日本――コロナ感染拡大で拍車|迷想日誌

平成3年の労働経済白書では、「新型コロナウイルス感染症が雇用・労働に及ぼした影響」をメー…

日本の労働生産性が低い理由は…|迷想日誌

さきごろ、「成長戦略実行計画」が閣議決定されました。 政府は今後、同実行計画を断固たる意…

厳しい非正規の雇用減――5月の雇用情勢から|迷想日誌

令和2年から一貫して非正規労働者の雇用数減少がめだちます。 厚生労働省などがまとめた令和…

過労死認定は拡大する?|迷想日誌

脳・心臓疾患の労災認定基準が近々に改定されます。 主な改定内容は、「労働新聞」7月12日1…

ワクチン接種・若年層で発熱多発|迷想日誌

厚生労働省は、新型コロナワクチンの接種を受けた者を対象とした、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛などの症状の頻度などを調査していますので、概略をご紹介します。 調査は、先行的に接種を受けた約2万人の医療従事者を対象に、接種後一定期間(約1カ月)に起こった症状・疾病を調査したものです。 まず、接種部位の痛みなどが多くの者にみられました。 「発赤」は1回目接種初日は4%程度ですが、その後の2日目、3日目ともに10%程度の割合となっていて、全体として多くのケースで現れています。「

中小零細には難しい?「職場接種」|迷想日誌

6月21日から企業、職域のコロナワクチン接種がスタートしましたが、職域接種を実施しようとす…

残念な「諮問会議」の大方針|迷想日誌

日本経済社会は、このままだと地に落ちそうです。 来年度政策の大方針を左右する経済財政諮問…

半端ないさみしさ漂った通常国会|迷想日誌

現在開かれている204回通常国会は6月16日で終了する予定となっています。 労働関係法改正につ…

コロナ禍で不当労働行為も増加|迷想日誌

新型コロナウイルス感染症の拡大がとうとう労使紛争の増加にまで結び付いてしまいました。 一…

現金給与、実質賃金が増加へ|迷想日誌

3月の労働・雇用統計に変化が現れています。 まず毎勤統計の現金給与総額ですが、28万2164円…

今年も最低賃金引上げは無理…|迷想日誌

今年の最低賃金引上げは、どう考えても見送りが正解ではないでしょうか。 政府は、新型コロナ…

何と!厚労省が履歴書様式例を作成|迷想日誌

厚生労働省は、従来、一般財団法人日本規格協会がJIS規格として示していた履歴書の様式例の使用を推奨していましたが、このほど独自に「新たな履歴書様式例」を示し利用を呼び掛けています。 令和2年7月に同協会が、様式集から履歴書の様式例を削除したため、厚労省自ら公正な採用選考を確保する観点から検討を行っていたといいます。 厚労省が履歴書様式例を示すのは初めてではないでしょうか。 JIS規格からの修正箇所は、性別欄について〔男・女〕の選択ではなく任意記載欄としました。 同欄には「