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てんやわんやのカナダ一人旅


【Air Canadaの機内にて】


カナダ人キャビンアテンダント(CA)
:「貧血ですか?」

ロコ:“I feel bad.”
   (気分が悪いです。)

CA:「貧血ですか?」

ロコ:”I feel bad. I want to lie down.”
   (気分が悪いから、横になりたいです。)

CA:「満席ですので席がありません」

カナダへの一人旅。

私は飛行機の中で、ワインを5杯は
飲んでいました。

私はお酒に強いですが、
この時は5杯でギブアップでした。

フライト中のアルコールって
回りやすいんです。

気分が悪くなって、トイレの前で
しゃがみこんでいた私に、カナダ人CAは、
『日本語で』私にしゃべりかけてきました。

でも、酔っている私は『英語で』
何度も気分が悪いと訴えたんです。

この時点で、相当な酔っぱらいですが、
海外一人旅は初だったし、
必死だったんです。

CAに、席に戻るように言われ、
私はみんなの見ている前で
酸素マスクをつけられ、
そのまま眠ってしまいました。

緊急時の時につける、
上からぶらさがる酸素マスクです。

多分、他の乗客は、私のことを

「機内で飲みすぎるからだ」

と白い目で見ていたことでしょう。

私の恥ずかしい思い出です。

それから、バンクーバー空港に着いたら
次の飛行機の離陸まで、30分もないことに気づき、
”Sorry” と言いながら、税関に並んだ行列の先頭に
走って行き、カナダに入国しました。

バンクーバー空港をゼエゼエ言いながら
走って、ターミナルに行ったら、
今度は行き先のウィニペグが雪の嵐とやらで
飛行機が離陸しないと言われ、待つこと9時間。

ええ、もうバンクーバー空港の中を
知り尽くしましたよ、私は。

このカナダへの旅は、イギリスで出会った
カナダ人の友達のウィニペグの家へ向かうもので、
あちらの家族も私のことを待っていました。

一度だけ、電話をしたんですが、
電話をする気力もなくなって、
椅子の上で横になって私の名前が
呼ばれるのを待っていました。

「ウェイコ ユエダ」

と何度か聞こえてきて、

「え?もしかして私?」

そう、あちらの人は、Rの字が頭にあると
発音しにくいのです。

よく、英語圏の人に「発音がしにくい」と
言われます。

私の名前は、「Reiko Ueda」と言います。

「ウェイコ ユエダ」

と言われたって、わかりはしません。

おそらく、数時間私の名前は
繰り返し呼ばれ続けていたのでしょう。

私の名前と思われるものが呼ばれて
立ち上がったら、職員の方に

「ああ、やっとみつかった」

という顔をされました。

それから、飛行機に乗れて一安心。。

と思っていたら、カルガリーで
飛行機から降ろされそうになりました。

「私はウィニペグに行くんだ」

と言ったら、職員にムッとされて
チケットを調べてもらったら、
Air Canadaのミスだと判明。

「言ったでしょ!」

とムカついて言ったら、

「私のせいではないわ!」

とキレる職員。

日本人なら謝るのに、さすがカナダと
こんなところで、ちょっと感心してみたり。

それで、やっと無事ウィニペグに
ついたら、カナダ人の友達が、

「電話をなんで1回しかしないの!?」

と怒って待ってました。

こちらも酸素マスクつけられたり、
空港走り回ったり、
9時間も待ちぼうけ食らったり
大変だったんだけどね。

それで、荷物待ってたら、私の荷物が
ないではありませんか。

後はカナダ人の友達が手続きしてくれて
空港側からお詫びの歯磨きセットを
いただきました。

明くる日、空港に荷物を取りにいったら
なんと、アメリカのシアトルまで
荷物が旅していたらしいんですよ。

しかも、ウィニペグからの帰りの便でも
荷物がなくなり、私はその時も
荷物なしの一日を過ごしました。

1度の旅行で2回も荷物がなくなるという。。

ウィニペグというところは、冬は
マイナス30度にもなるところ。

5分外にいたら、手が凍りそうになります。

そんな寒いところで、気球に乗っている人を
見たり、荷物いっぱい下げて自転車を
こいでるホームレスがいたり、
不思議なことばかりでした。

てんやわんやのカナダ一人旅でしたが
カナダのクリスマスシーズンは本当に綺麗で、
今でもいい思い出です。

未だにそのイギリスで出会ったカナダ人の
友達とは続いています。

また、会いに行きたいですね。

トラブルなしで(笑)


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